この本は昨年途中まで読んで、ほったらかしにしてあったのを正月休みの宿題として読んだ。
好きなサッカーの本だからもっと簡単に読めるかと思っていたが、本自体がデカくて300ページ近くあって、内容も非常に濃いものだったので、なかなか読めなかった。
これは、オシム氏が日本代表・世界のサッカー・監督論などについて著者に語ったもの。日本のサッカーに関わる人達全員に読んでもらって、考えてもらいたい内容が盛りだくさんあった。
・日本代表のサッカーを強くするには、他国やヨーロッパの強豪チームのモノ真似なんかではなくて、また、監督に言われたことをやるだけではなくて、はたまたサーカス(単にボール扱いが上手いだけ)ではなくて、もっと厳しい状況(ヨーロッパや南米のチーム)に身を置いて経験を積んで、目的に向かって勇気をもってプレーすることが大切だ。
・世界のサッカーの分析にも長けている。イングランドのプレミアリーグ・ドイツのブンデスリーガー・イタリアのセリエA・スペインリーグ、オランダリーグやフランスリーグ、それにそれぞれのリーグを代表するビッグクラブの選手や監督に関する分析など、なかなか読み応えがある。
どうも日本人にとってはスペインサッカーが合っているようだ。
・ただし、ヨーロッパはもうカネまみれ、莫大なカネがサッカーにつぎ込まれている。スポンサー・会長・GM・監督・選手・サポーターとの緊張関係、ビッグビジネス化の問題点も指摘している。
・日本人ファンが今でもアーセン・ヴェンゲルさんを日本代表監督として心待ちにしていることもよくわかっている。Jリーグのチームでは、鹿島のオリベイラ監督、名古屋の愛弟子・ピクシー監督の評価も高いし、日本人監督の中では、ガンバの西野朗監督と川崎フロンターレ関塚隆(元)監督(アジア大会を制覇したU-21日本代表監督)を高く評価している。
今のJリーグには、以前のようなヨーロッパリーグでも通用する外国人選手がいない。
ただし、以前プレーしていたピクシーやジーコやレオナルドやドゥンガやスキラッチは結果は残したが、それに続く彼らに匹敵するような日本人選手の輩出には至らなかった。Jリーグでは日本人選手がレベルアップできる外国人選手を獲得すべきだ。
・監督論のところでは、オシム氏は選手を買い集めて即席チームを作るよりも、未熟な選手を時間をかけて成熟させることに興味があるとのことだった。
選手はもっと監督と議論すべきだし、Jリーグの監督同志で議論する場をもっと設けたり、ヨーロッパのビッグクラブの優秀な監督の考え方・哲学も聴くべきだ。
他にも、オシム氏がどのようにしてサッカーの監督に就任してきたのかとか、メディアやレフリー(選手が、相手選手の特徴だけではなく、試合当日に笛を吹くレフリーのクセなどもインプットすることなども当たり前のことだと思うが、これができていない選手もいる。)についても書かれている。
とにかく、オシム氏が自分の人生のすべてを賭けて真剣に取り組んだサッカーについて、ある時は大学教授のように、またある時は哲学者か数学者のように著者(田村氏)に語ったもので、非常に重みのある内容だった。
好きなサッカーの本だからもっと簡単に読めるかと思っていたが、本自体がデカくて300ページ近くあって、内容も非常に濃いものだったので、なかなか読めなかった。
これは、オシム氏が日本代表・世界のサッカー・監督論などについて著者に語ったもの。日本のサッカーに関わる人達全員に読んでもらって、考えてもらいたい内容が盛りだくさんあった。
・日本代表のサッカーを強くするには、他国やヨーロッパの強豪チームのモノ真似なんかではなくて、また、監督に言われたことをやるだけではなくて、はたまたサーカス(単にボール扱いが上手いだけ)ではなくて、もっと厳しい状況(ヨーロッパや南米のチーム)に身を置いて経験を積んで、目的に向かって勇気をもってプレーすることが大切だ。
・世界のサッカーの分析にも長けている。イングランドのプレミアリーグ・ドイツのブンデスリーガー・イタリアのセリエA・スペインリーグ、オランダリーグやフランスリーグ、それにそれぞれのリーグを代表するビッグクラブの選手や監督に関する分析など、なかなか読み応えがある。
どうも日本人にとってはスペインサッカーが合っているようだ。
・ただし、ヨーロッパはもうカネまみれ、莫大なカネがサッカーにつぎ込まれている。スポンサー・会長・GM・監督・選手・サポーターとの緊張関係、ビッグビジネス化の問題点も指摘している。
・日本人ファンが今でもアーセン・ヴェンゲルさんを日本代表監督として心待ちにしていることもよくわかっている。Jリーグのチームでは、鹿島のオリベイラ監督、名古屋の愛弟子・ピクシー監督の評価も高いし、日本人監督の中では、ガンバの西野朗監督と川崎フロンターレ関塚隆(元)監督(アジア大会を制覇したU-21日本代表監督)を高く評価している。
今のJリーグには、以前のようなヨーロッパリーグでも通用する外国人選手がいない。
ただし、以前プレーしていたピクシーやジーコやレオナルドやドゥンガやスキラッチは結果は残したが、それに続く彼らに匹敵するような日本人選手の輩出には至らなかった。Jリーグでは日本人選手がレベルアップできる外国人選手を獲得すべきだ。
・監督論のところでは、オシム氏は選手を買い集めて即席チームを作るよりも、未熟な選手を時間をかけて成熟させることに興味があるとのことだった。
選手はもっと監督と議論すべきだし、Jリーグの監督同志で議論する場をもっと設けたり、ヨーロッパのビッグクラブの優秀な監督の考え方・哲学も聴くべきだ。
他にも、オシム氏がどのようにしてサッカーの監督に就任してきたのかとか、メディアやレフリー(選手が、相手選手の特徴だけではなく、試合当日に笛を吹くレフリーのクセなどもインプットすることなども当たり前のことだと思うが、これができていない選手もいる。)についても書かれている。
とにかく、オシム氏が自分の人生のすべてを賭けて真剣に取り組んだサッカーについて、ある時は大学教授のように、またある時は哲学者か数学者のように著者(田村氏)に語ったもので、非常に重みのある内容だった。