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カーリング女子日本代表、ロコ・ソラーレの北京オリンピック、日本史上初の銀メダル

2022年02月20日 12時30分20秒 | その他
氷上のチェスなどとも言われるカーリング、長野五輪で見て、初めてこんな競技があることを知った。
その後、女子のチームが選手紹介の時に耳を引っ張ったりしながら顔でアピールしているのを見て、興味を持った。ソチ五輪の頃は、非常に難しい神経衰弱戦のようだなとも思った。
そして、ピョンチャン五輪で、日本代表ロコ・ソラーレの試合をほとんど見て、その結果が銅メダルで、カーリング沼に吸い込まれてしまった。
今でもピョンチャン五輪3位決定戦、対戦相手の英国(スコットランド)のミュアヘッドのラスト1投のショットが映像で流れると、あの日の感動が蘇って来る。北海道北見市長が泣いていたのは非常によくわかる。

現在のロコ・ソラーレのメンバー、リード・吉田夕梨花、セカンド・鈴木夕湖、サード・吉田知那美、スキップ・藤澤五月、リザーブ・石崎琴美、コーチは小野寺ちゃんのおとっつあぁん、日本代表コーチはカナダ人のリンド

今回の出場の経緯
2020年2月、日本カーリング選手権大会 決勝 ロコ・ソラーレvs中嶋星奈と北澤育べぇの中部電力 7対6でロコが優勝
2021年2月、日本カーリング選手権大会 決勝 ロコ・ソラーレvs吉村の北海道銀行 7対6で道銀が優勝
2021年4月、カナダで行われたカーリング女子世界選手権に北京五輪出場を懸けて北海道銀行が戦ったが、14か国中、上位6チームに入れず、11位で出場権獲得ならず。
2021年9月、北京オリンピック世界最終予選日本代表決定戦、2020年・2021年優勝の2チームで日本代表の座を懸けて戦った。 
ロコ・ソラーレvs吉村の北海道銀行 3勝先勝方式で、道銀が先に2勝しながら、ロコ・ソラーレが開き直って感情をあらわにしながら戦い、3連勝で日本代表になった。
2021年12月、オランダで行われた北京五輪世界最終予選、12か国中、上位3チームに入れば五輪出場権獲得、リーグ戦で3チームが6勝2敗で並んだが、DSC(ドローショットチャレンジ)の結果、1位英国(スコットランド)が1抜け、2位韓国・3位日本のプレーオフで勝った日本が2抜け、4位ラトビアとのプレーオフ最終戦に勝った韓国が3抜け。

北京オリンピック
予選リーグ
朝は9時(日本時間10時)、昼は午後2時、夜は午後8時、現地時刻、日本との時差1時間
2月10日(木)朝 スウェーデン 5対8 
前回ピョンチャン五輪金メダルの相手に途中までは互角だったが、後半に地力の差が出て敗戦
2月11日(金)昼 カナダ 8対5 
前々回ソチ五輪金メダルのチーム・ジョーンズ相手に、終始リードを保ちながら逃げ切った。
2月12日(土)朝 デンマーク 8対7 
最終10エンド、38分あるシンキングタイムが残り10秒を切るぎりぎりで投げた藤澤のラストショットが逆転3ランホームラン、3点取って劇的な勝利
2月12日(土)夜 ROC(ロシア) 10対5 
氷の状態が次々に変わり、ユリカ&夕湖のショットが短かったりスルーしたりして大不調、前半リードを許しながらも、後半、知那美のダブルテイクアウトさく裂、藤澤もナイスショット連発で7エンドに3点取って追いつき、そこから何とか逆転勝ち。試合終了後、終始苦しかった夕湖が大号泣
この試合のレーンの天井カメラが片方壊れていて、斜めからの映像が多くて非常に見辛かったが、試合会場で実際に観戦したらもっと見にくいんだろうな。
2月14日(月)朝 中国 10対2 
この大会、不気味なくらい強かった地元中国相手に、この大会で一番氷が読めて、日本の五輪史上最大の点差をつけて完勝
2月14日(月)夜 韓国 5対10 
韓国のサードとスキップ・メガネ先輩のショットが素晴らしく、相手が何をやっても成功してしまう感じで敗戦
2月15日(火)昼 英国 4対10 
ミュアヘッド率いる英国選抜チームに1エンド目から3失点、良いところなく8エンドでコンシード(ギブアップ)
2月16日(水)夜 アメリカ 10対7 
序盤からリードを広げ4点差で進んだが、7エンドに4点取られて振り出しに戻った。しかしそこから8エンドに2点、9エンド1点スチールして勝ち切った。
2月17日(木)昼 スイス 4対8 
前半に藤澤がミスショット連発、9エンドに相手の素晴らしいダブルテイクアウトがあって3失点で万事休す。試合終了直後は責任を感じた藤澤が泣いていた。
ところが、他力ながらも日本が4位になり、予選敗退したと思っていた4人は大びっくり で喜んだ。

予選リーグ、1位、スイス・8勝1敗、2位、スウェーデン・7勝2敗、5勝4敗で英国・日本・カナダが並んだが、DSC(ドローショットチャレンジ)の結果で3位・英国、4位・日本が準決勝進出を決めた。
前回大会もアシストしてくれたスウェーデンが最終戦で、4位以上の可能性のあった韓国に大逆転勝ちでナイスアシスト、日本に大敗した地元中国も、スウェーデン・英国・韓国・カナダに勝って結果的にアシストとなった。

準決勝
2月18日(金) 夜 スイス 8対6 
5エンドに藤澤のダブルテイクアウトが決まり、4点のビッグエンドを作り、7エンドに3点取られながらも、その後はゆりかタイムに連続でウイックショットを決め、前をガラガラにして、藤澤もナイスショット連発で、勝って初の決勝に進んだ。

3位決定戦
2月19日(土) 夜 スウェーデンvsスイス 9対7 スウェーデンが銅メダル、スイスが4位

決勝の相手は、スウェーデンを延長死闘の末破ったミュアヘッド率いる英国。“Curling Zone”によれば、ミュアヘッドと藤澤の最初の対戦は2008年5月の世界ジュニア(この時はスコットランドが優勝)にまで遡ることが出来るが、これまで24度の対戦成績はミュアヘッド13勝、藤澤11勝となっている。
決勝
2月20日(日) 朝 英国 3対10 
日本は前半から徐々にリードを広げられ、7エンドに4点取られ、NHKが総合でお昼のニュースも流さず中継し続けたが、最後までうまくいかずに9エンドで「精いっぱい戦ったが、相手が素晴らしかったから今回は勝ちを譲る」コンシードの完敗。

金メダル・英国銀メダル・日本

日本はカーリングで史上初めて銀メダル、各国の力の差が拮抗し、なかなか難しい試合をよく戦い抜いて、ここまで本当に楽しませてもらえた。
ロコ・ソラーレの選手の皆さん、お疲れ様でした。

3月の世界選手権では、中部電力の北澤育べぇのウルトラミラクルショットが見たい。


左から最年長メダリストとなった石崎、吉田・妹、鈴木、吉田・姉、藤澤

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