ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【鑑】こころに響く美しい音楽の夕べ

2007年10月22日 21時47分24秒 | 鑑賞記録
室蘭信用金庫創立90周年記念コンサート
こころに響く美しい音楽の夕べ
千住真理子とN響のメンバーによる合奏団
2007.10.20(土)16:30開演, 室蘭市文化センター, 入場料2000円(全席指定:へ列9番)

モーツァルト ディヴェルティメント ニ長調K.136
J.S.バッハ/千住明 2つのメヌエット BWV Anh.114&115
モーツァルト セレナード13番 ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525
ヴィヴァルディ 合奏協奏曲「四季」Op.8
アンコール1 クライスラー「愛の悲しみ」
アンコール2 クライスラー「愛の喜び」

・工大オケの練習後、バタバタと会場へ。直前まで聴きに行けるかどうか分からなかったので、前売券は買っていませんでした。会場についてみると当日券を販売している様子が無い。既に売り切れてしまったかと、玄関で来場するお客さんに挨拶をしている主催関係者(室蘭信金の偉い人?)とおぼしき人物に尋ねてみました。すると、「あるお客さんが買い過ぎたチケットを置いていかれたのですが……よかったらどうぞ」 と、同じく当日券を求める中年女性と二人でチケットをいただいてしまいました。こんなこともあるものなのですね。おそらく客の入りからして、チケット売り切れで聴くのをあきらめ方もいたのではないかと思います。それを思うとちょっと申し訳ない気持ち。どこのどなたかは存じませんが、チケットをありがとうございます! チケットは無駄にはなりませんでしたよ~♪
・この田舎には珍しく、全席指定。いただいたチケットは『への9番』。への9番……なんとも味わい深い響きです(?)。席は会場のいちばーん後ろの列でした。通路から4番目だったので、「すいませ~ん……」と既に席についているお客さんを押しのけつつ中へ。とそこで肩をポンとたたかれる。見ると途中の席にいたのは、以前室蘭のオケにいた方でした。数年ぶりの再会、お久しぶりです。
・K.136:注目の第一音。キレイです。イイ音です。会場が会場だけに、しかも最後列の座席で、音にはあまり期待していなかったのですが、どこで聴こうがキレイなものはキレイなのですね。しかも各パートからの一音、一音が鮮明に聴こえます。いわゆる "音が立つ" という状態。どう弾けばああなるのか、びっくりです。また、ステージ上でのチューニング無しで、登場してすぐ音を出して聴かせてくれるという、聴衆の "早く聴きたい" 期待に応える気遣いもうれしいところ。あっという間に演奏終了。
・合奏団の編成はVn1-3,Vn2-3,Va-2,Vc-2,CB-1[人]にチェンバロとVnSolo。弦は何故か全員男性。チェロの藤森さんは普段テレビを見ててよく印象に残っていますが、他のメンバーは見たことあるようなないような?(失礼) しゃれた団体名をつけるでもなく、"N響のメンバーによる合奏団" と名乗っているのは何か意味があるのでしょうか。
・次の曲に行く前に千住さんによるミニトーク。合奏団の紹介等。N響とは12歳のデビューの時からの付き合いとのこと。千住さんと言えば、昔NHKでやっていた『バイオリンは友だち』というテレビ番組が印象に残っています。家にあったテキストを見ると、『1998年』ともう約10年も前のことでした。昔、苫小牧で聴いた事があり、その演奏を聴くのはおそらく二度目。
・バッハメヌエット:千住さんがSoloで加わっての演奏。どんな曲だか作品番号だけでは全く分かっていませんでしたが、音が出てみると、「な~んだ、コレか」という誰もが耳にしたことがあり、弦楽器を弾く人間なら誰でも一度は弾いた事がある曲でした。Soloのバイオリン(ストラディヴァリウス「デュランティ」)もよく聴こえました。あの広い会場にもかかわらず音量に関する不満は感じませんでした。初心者でも弾ける易しい曲ですが、あのように上手に弾くと立派な "芸術作品"。
・アイネク:もう今年何回目(略  プログラムを見て、バッハは二曲あるもんだと思い込んでいたところ、いきなりアイネクが始まってしまいました。油断した。おかげで曲の入りを見逃す。1楽章:Va&Vcの急にf(フォルテ)になる部分はそんなにガツガツ弾いてない。ちょっと雰囲気変わる程度。終わり部分に聞き慣れない修飾音が入る(気のせい?)。3楽章:よく弾く曲なので弓使いにも注目。2小節目のニ分音譜はアップだった。ヘェ~。3小節目の頭に明確なアクセント。フ~ム。どの楽章も長いリピート無しの短縮版。演奏は全体的に熱を感じさせるでもなく、ネットリ濃厚でもなく、スッキリサワヤカな印象。 
・休憩中混み合うトイレにて。用を足していて身動きできない父親に、後ろから「カンチョー!!」と攻撃を加える息子さん。「やめなさい!!」とマジ切れ一歩手前の父親……という微笑ましい親子の情景を目撃。
(*´∀`*)ナイスファイト!
・後半の演奏に入る前に千住さんのミニトーク。ストラディヴァリウスについて。300年程前のイタリアのクレモナで作られた。その寒冷な気候によりバイオリン作成に適した良質の木がたくさんあったが、バイオリンだけでなく家具などにも使ってしまったため今では良い木が無くなってしまい、今から考えると惜しいことをした。また、北海道はヨーロッパと気候が似ていて(低温少湿?)弦楽器にとっては良い所なので楽器も喜んでいるのでは。このような話に続いて「四季」の曲解説など。
・四季:ところで、6時半から室蘭オケの練習が。四季の演奏開始時点で時刻は5時半。6時には会場を出ないと間に合わないから、途中で抜けるしかありません。なにせオケの楽譜と譜面台を全て私の車に積んでいるので、練習に遅刻するわけにはいきません。危ない綱渡り。そんな訳でジリジリと常に時計を気にしつつ、後半は落ち着いた気持で聴くことができませんでした。"季節" の間には多少時間を空けるだろうと思っていましたが、これが甘かった。ほとんど間を空けずに一気に演奏の構え。どうにか6時くらいまでに終わってくれないかと思いましたが無理な話でした。秋の2楽章なんかではもう、「とばして早く次に行ってくれ~」と拝まんばかり。休憩後は立ち見すべきだったかと後悔の念も。そして6時ごろ、意を決して秋と冬の間にどうにか席をたちました。進路上の座席にいた方には演奏への集中を妨げてしまい申し訳なかったです。しかし、最後列の席だったのは回りの迷惑を考えるとまだ幸運でした。これがもし前の方の席だったらと思うとゾッとします。そんなこんなで "冬" 以降は聴けずじまいで泣く泣く会場を後に。
・それにしても不思議な開演の時間設定。出演者の都合? おかげでオケ練習の合間にうまく聴きに行けました。
・客数約1300[目測]:九割五分の入り。ほぼ満員。クラシックの演奏会でも内容によってはこれだけ人が集まるものなのですね。先日のほくでんファミコンとは聴衆の層が異なるように感じました。無料と有料の違いでしょうか。この内容で二千円は安い。室蘭信金からお金がでているのかな。次回100周年(?)には更なる期待がかかります。

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2 コメント

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アンコールは・・・ (もりりん)
2007-10-23 15:42:47
クライスラーの「愛の悲しみ」「愛の喜び」でした!

私と次女は、4列目のステージに向かって左端。
主人と長女は3列目のほぼ中央。
子連れでこの席は結構勇気が要りました・・・

ぴかりんさんいるのかな~と思いながらも見つけられず。
ぴかりんさんが私を知らなくても、私はぴかりんさんを知っている・・ふっふっふっ・・・(笑)
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>もりりんさん (ぴかりん)
2007-10-23 21:53:37
アンコールの情報をありがとうございます。



こちらも演奏会場では、『女の子を二人連れたお母さん』に注意してみま~す♪

でも「も、もしや、もりりんさんですか!?」なんて声かける勇気はないですねぇ。。。
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