室蘭市市民会館 オープン5周年記念
無伴奏の世界 天満敦子 ヴァイオリンコンサート
2007.9.26(水)18:30開演, 室蘭市市民会館ホール, 入場料 一般前売り2500円
1.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番よりアダージョ
2.アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌
3.イギリス民謡 グリーンスリーヴス
4.山本正美 ねむの木の子守唄
5.岡山県民謡・山田耕筰 中国地方の子守唄
6.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番
♪ミニ・トーク
~ 休憩 ~
7.カタロニア民謡 鳥の歌
8.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 シャコンヌ付
9.ポルムベスク 望郷のバラード
アンコール1.小林亜星 北の宿から
アンコール2.ドヴォルザーク ユーモレスク
・するべき仕事もせずにほったらかしで、演奏会なんぞ聴きに行っていいものかどうかしばし悩んだものの、結局行くことに。決断までの所要時間は約5分。いそいそと会場へ。会場周辺は路上駐車の車が目立ちました。かなり広い駐車場を備えているにもかかわらず、こんなに車がはみ出るとは客が多そうだと、会場に向かう足は自然と早まりました。
・会場につくと早速、当日券を購入。まだ券が残っていてひと安心。田舎の演奏会なので会場の係やお客さんも顔見知りばかり。券売担当のお姉さん(←)も、
「あら! いらっしゃ~い♪ なんだ、前売り券買ってなかったの~!? 買っとけば安かったのに~! ではプレミア価格の三千円いただきます!」
などと声をかけてくださるような状態。
しかしその直後、通りかかった知人のTさんより「チケット余ってるよ」と声をかけられた。うわ~、今チケット買ったばっかり。どうしよう…… と、次の瞬間、券売のお姉さんに払い戻しの交渉開始。
「えー!? まったくもー しょーがないなぁ~ 払い戻しの手数料とっちゃうぞ(笑)」
とかなんとかブーブー言われつつ払い戻しに成功し、チケットをTさんよりいただいてしまいました(感謝!)。なんとも田舎を感じる風景です。
・室蘭市市民会館を建てなおし、再オープンしてから5周年の記念イベント。天満さんの演奏会は、過去札幌などでの演奏会のチラシをちょくちょく目にはしていましたが、実際に聴くのは今回が初めてです。ホールに入るとステージの上はまっさらでなんだか変な感じ[写真]。そうか、無伴奏だからピアノもいらないんだ、と納得。ステージセッティングは楽でよさそうです。
・無伴奏ソナタ1番より:演奏会が終わってから振り返ってみると、演奏会の一番の聴き所は、冒頭のこの曲だったと思います。愛器ストラディバリウスの頭部分を無造作につかみ片手で引っさげて登場。ちょちょいとチューニングした次の瞬間、弓を持った右手が大きく円を描いたかと思うと、こちらの心の準備もないうちに第一音へ突入。そこから先は会場内がそれまでとは一転して、まさに『無伴奏の世界』の空気になりました。心に響く曲と音。この音楽にはジーンときてしまいました。これが聴けただけで演奏会に来た甲斐あり。
・民謡他:2~5番目の曲はほとんど間をおかず一気に演奏。気のせいかどれもバッハの無伴奏曲のように聴こえてくる。それを意識した編曲なのか、それともヴァイオリンという楽器の特性なのか。
・無伴奏パルティータ3番:弓の毛を切る熱演。ちょっと粗さを感じる。細かく速い部分の音程の歪みが気になる。眠くて意識を半分失う。
・ミニトーク:当ホールの響きがお気に召したらしく、「ハッピーです」とのこと。自由席だったので前半はほぼ最後尾、後半は最前列に移動して聴きました。視覚的にも音響的にもどちらかと言うと前の方が好みです。聴いてる者としては、ホールの響きについては出す音そのままの "薄化粧" な響きで特に良くも悪くも感じません。広さは丁度よい感じ。他に、結婚して20年になる楽器のこと、無伴奏のこと、小林亜星氏のことなど、5分程度のお話。
・鳥の歌:ヴァイオリンで聴くとまた違った風情。
・パルティータ2番:途中から寝てしまいました。演奏後に会場からは讃美の軽いどよめきが。
・望郷のバラード:「天満敦子と言えばこの曲!」らしいのですが……先日の劉薇(リュウウェイ)さんの演奏会でも聴いたはずですが、どんな曲だったかすっかり忘れています。
・北の宿から:持つとよろけてしまいそうなデカい花束を客席から受け取った後(by Iちゃん)、何の前触れも無く、ものすごーく馴染みのあるメロディーが。お客さん大喜び。ストラディバリウスで演歌を奏でるのはこの人くらいでしょうか。
・ユーモレスク:遊び心あふれる演奏。
・両足を揃え、腰を支点にして上半身を振り子のように揺らしながら弾く独特の演奏スタイル。とにかく弓の毛を弦に向かってゴシゴシと、こすって、こすってまたこする。その姿が印象的でした。ヴァイオリニストとは毛を弦にこすりつける職業ナリ。たった一人でみっちり一時間半ほど弾きまくるのはかなり大変なことだと思います。
・客数約450名[目測]:ほぼ満席。音量が大きくない演奏会なので、客席のノイズがいつもより気になりました。いつも思うことではあるのだけれど、鞄や携帯につけている鈴はなんとかしていただきたい。それと暗い中で携帯を開くと、後ろからだととても目立ちます。演奏会終了後は、CD販売とサイン会コーナーには長蛇の列ができていました。
無伴奏の世界 天満敦子 ヴァイオリンコンサート
2007.9.26(水)18:30開演, 室蘭市市民会館ホール, 入場料 一般前売り2500円
1.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番よりアダージョ
2.アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌
3.イギリス民謡 グリーンスリーヴス
4.山本正美 ねむの木の子守唄
5.岡山県民謡・山田耕筰 中国地方の子守唄
6.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番
♪ミニ・トーク
~ 休憩 ~
7.カタロニア民謡 鳥の歌
8.J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 シャコンヌ付
9.ポルムベスク 望郷のバラード
アンコール1.小林亜星 北の宿から
アンコール2.ドヴォルザーク ユーモレスク
・するべき仕事もせずにほったらかしで、演奏会なんぞ聴きに行っていいものかどうかしばし悩んだものの、結局行くことに。決断までの所要時間は約5分。いそいそと会場へ。会場周辺は路上駐車の車が目立ちました。かなり広い駐車場を備えているにもかかわらず、こんなに車がはみ出るとは客が多そうだと、会場に向かう足は自然と早まりました。
・会場につくと早速、当日券を購入。まだ券が残っていてひと安心。田舎の演奏会なので会場の係やお客さんも顔見知りばかり。券売担当のお姉さん(←)も、
「あら! いらっしゃ~い♪ なんだ、前売り券買ってなかったの~!? 買っとけば安かったのに~! ではプレミア価格の三千円いただきます!」
などと声をかけてくださるような状態。
しかしその直後、通りかかった知人のTさんより「チケット余ってるよ」と声をかけられた。うわ~、今チケット買ったばっかり。どうしよう…… と、次の瞬間、券売のお姉さんに払い戻しの交渉開始。
「えー!? まったくもー しょーがないなぁ~ 払い戻しの手数料とっちゃうぞ(笑)」
とかなんとかブーブー言われつつ払い戻しに成功し、チケットをTさんよりいただいてしまいました(感謝!)。なんとも田舎を感じる風景です。
・室蘭市市民会館を建てなおし、再オープンしてから5周年の記念イベント。天満さんの演奏会は、過去札幌などでの演奏会のチラシをちょくちょく目にはしていましたが、実際に聴くのは今回が初めてです。ホールに入るとステージの上はまっさらでなんだか変な感じ[写真]。そうか、無伴奏だからピアノもいらないんだ、と納得。ステージセッティングは楽でよさそうです。
・無伴奏ソナタ1番より:演奏会が終わってから振り返ってみると、演奏会の一番の聴き所は、冒頭のこの曲だったと思います。愛器ストラディバリウスの頭部分を無造作につかみ片手で引っさげて登場。ちょちょいとチューニングした次の瞬間、弓を持った右手が大きく円を描いたかと思うと、こちらの心の準備もないうちに第一音へ突入。そこから先は会場内がそれまでとは一転して、まさに『無伴奏の世界』の空気になりました。心に響く曲と音。この音楽にはジーンときてしまいました。これが聴けただけで演奏会に来た甲斐あり。
・民謡他:2~5番目の曲はほとんど間をおかず一気に演奏。気のせいかどれもバッハの無伴奏曲のように聴こえてくる。それを意識した編曲なのか、それともヴァイオリンという楽器の特性なのか。
・無伴奏パルティータ3番:弓の毛を切る熱演。ちょっと粗さを感じる。細かく速い部分の音程の歪みが気になる。眠くて意識を半分失う。
・ミニトーク:当ホールの響きがお気に召したらしく、「ハッピーです」とのこと。自由席だったので前半はほぼ最後尾、後半は最前列に移動して聴きました。視覚的にも音響的にもどちらかと言うと前の方が好みです。聴いてる者としては、ホールの響きについては出す音そのままの "薄化粧" な響きで特に良くも悪くも感じません。広さは丁度よい感じ。他に、結婚して20年になる楽器のこと、無伴奏のこと、小林亜星氏のことなど、5分程度のお話。
・鳥の歌:ヴァイオリンで聴くとまた違った風情。
・パルティータ2番:途中から寝てしまいました。演奏後に会場からは讃美の軽いどよめきが。
・望郷のバラード:「天満敦子と言えばこの曲!」らしいのですが……先日の劉薇(リュウウェイ)さんの演奏会でも聴いたはずですが、どんな曲だったかすっかり忘れています。
・北の宿から:持つとよろけてしまいそうなデカい花束を客席から受け取った後(by Iちゃん)、何の前触れも無く、ものすごーく馴染みのあるメロディーが。お客さん大喜び。ストラディバリウスで演歌を奏でるのはこの人くらいでしょうか。
・ユーモレスク:遊び心あふれる演奏。
・両足を揃え、腰を支点にして上半身を振り子のように揺らしながら弾く独特の演奏スタイル。とにかく弓の毛を弦に向かってゴシゴシと、こすって、こすってまたこする。その姿が印象的でした。ヴァイオリニストとは毛を弦にこすりつける職業ナリ。たった一人でみっちり一時間半ほど弾きまくるのはかなり大変なことだと思います。
・客数約450名[目測]:ほぼ満席。音量が大きくない演奏会なので、客席のノイズがいつもより気になりました。いつも思うことではあるのだけれど、鞄や携帯につけている鈴はなんとかしていただきたい。それと暗い中で携帯を開くと、後ろからだととても目立ちます。演奏会終了後は、CD販売とサイン会コーナーには長蛇の列ができていました。
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