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ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】飛ぶ教室

2007年09月10日 23時01分52秒 | 読書記録2007
飛ぶ教室, エーリッヒ・ケストナー (訳)山口四郎, 講談社文庫 け-4-2, 2003年
(Das Fliegende Klassenzimmer, Erich Kastner, 1933)

・児童文学の名作。親元を離れ寮で生活しながら高等中学校に通う仲良し五人組の物語。季節はクリスマス。自作の芝居『飛ぶ教室』を軸にしたストーリー。
・特に強く何かを想うでもなく、「ふ~~ん、こういう話なんだ~」で読了。
・「子どもだって、ときにはずいぶん悲しく、不幸なことだってあるのだ……。20世紀初頭。孤独なジョーニー、頭の切れるマルチン、腕っぷしの強いマチアス、弱虫なウリー、風変わりなゼバスチャン……個性溢れる五人の生徒たちが、寮生活の中で心の成長を遂げる。」カバー
・「ジョーニーが書きおろし、みんながクリスマスのお祝いに体育館でやろうとしていたこのしばいは、さっきもいいましたが、『飛ぶ教室』という題のしばいでした。それは五幕もので、いわば予言的な?といってもいい作品でした。つまり、学校の教育は、将来どんなふうにおこなわれるか、ということを書いたものでした。」p.35
・「半額給費をうけて奨学金をもらっているけど、あいつはだれのいいなりにもならない。相手が最上級生だろうが、教師だろうが、東洋の王さまだろうが――自分が正しいとなれば、まるで、野生のさるの群れみたいにふるまうもんな」p.66
・「「すべてわるいことをしたばあいには、それをやった者ばかりでなく、それをとめなかった者にも責任がある」」p.146
・「どんな人間にだって、欠点と弱点のあることをぼくは知っている。問題はただ、そうした欠点や弱点を、人に気づかせないということだけなんだ」p.172
・「「人間は、恥を知っているほうがいいとぼくは思うな」」p.172
・「わたしはまた諸君に、勇気にしろ、また勇気のないことにしろ、これを表面にあらわすには、できるだけ人目にたたないようにやってもらいたいと思う。」p.183
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