FC piaZZista

”セールスマン”が結成したフットサルチーム「FC piaZZista」の軌跡とキャプテンの私生活。

乾ルカ「蜜姫村」

2010年12月04日 13時24分37秒 | 小説
本日、乾ルカの「蜜姫村」を読み終わりました。

「変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。―みんな健康的過ぎる・・・。医師もいないのに・・・」

初めて手に取った作家。
本屋の話題本コーナーで見つけ、帯に書かれた内容説明だけに興味を覚え、図書館予約。
男なのか女なのかも分からない。でも、名前からすると女流作家なのだろう。
舞台は、昭和三十七年、東北の山奥。
この時代に無医村があり、そこで暮らす村人達は、異常に若々しいらしい。そんな疑問からストーリー展開され、前半は、ホラーのようなファンタジーのような雰囲気で物語が進む。
最後は、純愛で締めくくる。
この狭い日本にこんな村が存在するとは思えないが、世界のどこかにあるのでは?なんて考えるだけで、100倍面白かったと思える作品である。
不思議な物語であった。