ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

ひたすら

2005-08-22 19:39:12 | パフォ・エンタメ
寝てた。家で。

やはり体はお疲れの模様。

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ところでマンガの技法書が面白い。

基本的にマイムと同じなんです、マンガって。
人物の体を描画で再現するか、自分の身体で再現するかの違い。

背景やセリフというのはマイムには無い要素だけれど、
マンガでも大事なのはいかに人物の肉体(の描画)を通して物語ることができるか、らしい。

ようするにどちらも「人間」が重要なわけだ。極端な言い方だけど。

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体の使い方とか。指、足首、手首、膝、肘など単純なものから、
肩や骨盤など複雑なものまで、それぞれの使い方を意識する。

マンガでも、腰のひねりを描くかどうかで、パンチの迫力もまるで違ってくる。
喜ぶ時でも、ただ棒立ちになってバンザイをするよりも、重心の掛け方に工夫したりする方が印象が強くなったり。

その他いろいろな共通点を軸にして、マンガ・マイムそれぞれ特有のデフォルメの仕方の違いなどが興味深かった。

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ところで、ユッキーのパフォーマンスを観ていて空間というものを感じさせられたんだけど、空間ってなんなんでしょ。

一般に「3次元」という言葉がある。そのベクトルを前後・左右・上下でとってみよう。

上下は重力の方向で定義できる。
すると「地面」というものが強く関わってくることがわかる。

前後・左右は観客の位置で定義できるのかな。
一般の劇場のように、舞台と客席が直線で区切られている場合などであれば前後・左右はすぐ決まる。
逆に、サーカスの円形リングとかならその周囲360度全体に観客がいるから、前後左右の区別は曖昧になる。

そう、上下は常にあるけれど、
前後左右というのは流動的なものですね。

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で、ふと気付いた。これまで、地面と一切絡んでこなかったなぁと思って。

自分は空間に立っていて、そこに地面がある。それだけだ。

極端な話、立ったまま何しようが、絵的には一緒じゃない?
地面の上に足があって、足の上に胴体がある。その状態のまま何をやろうが、ある意味何の変化も生じてない。

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ずっと、地面って、足で踏みしめるだけのものでしかなかったなぁって。
道具とか身体とかしか考えてなかったけど、そうかそもそも自分が立ってる場所には地面があるだけなんだ。

とすれば、地面に対するスタンスの取り方で、パフォーマンスを方向づけていくこともできる。
あるいは、道具と地面を絡ませる手もある。

どうもこれまで「あって当たり前」に思っていた地面が、
急に自分の中でその存在を主張し始めた。

自分が生きてる世界には、そうか、いつでも地面があったんだ・・
常に地面に縛られていて、だからこそ、地面と自分との関係を常に意識することで見えてくるものは大きいはず。

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何も知らないけどバレエは「地面から離れること」を一つのスタンスにしてるんだっけ??

ダンスの種類も、最近になってちらほら耳にするようになっただけだけど、
それらを俯瞰するに当たって、こういう「地面に対するスタンス」というものは一つの軸になりうる気がする。

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そうか。言われてみれば当たり前だけど、
「空間がどのように意識されているのか」ってきっとむちゃくちゃ大事な部分だ。

でも、それを意識して表現するために必要な技術ってなんなんでしょ。
アクロバットや体操?それだけなのかな。わかんない。

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初めてジャグリングに衝撃を受けたのは、まるで道具と戯れているかのような先輩の姿を見た時だけれど、
さらに地面と戯れることができたら。きっと次元が一つ上がるんじゃない?

文字通りの「次元」だ。

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演繹的にですね じゃあ「空間」の次は何があるんだろう。
「時間」かな?時間と戯れるようなパフォーマンス。

ほんとにあるのかもわからないし、あったとしても今の僕はきっと理解できないものだろうけど。。

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