コンペティションも終わり、舞台上のピアノの設置も終わりました。いよいよ本番です。
今回はモンゴールさんのご配慮で在タイの日本大使館への招待席をご用意できました。日本大使館にコンサートへご招待したいとの連絡をしたところ大使はご先約があったとのことでしたが、次席公使の斎藤貢氏が会場に足を運んでくださいました。
在タイ日本大使館 斎藤貢次席公使とMongkol Chayasirisobhon氏。
譜めくりをお願いしたMemiiさん。yamahaの職員でリハーサルの部屋の割り振りなどを取り仕切っていました。めくりも問題なく務めてくれました。khopkhn maak na krub.
会場はたくさんのお客様で埋まっています。日本人、タイ人、西欧人とその国籍も多彩です。コンペティションの初日を終えたばかりの審査員の御三方も座席で開演をお待ちです。午後7時を過ぎて、モンゴールさんの挨拶でコンサートは始まりました。
演奏曲
ヴィヴァルディ=J. S. バッハ 協奏曲ニ短調 BWV596(2台ピアノ版 編曲イシドール・フィリップ)
カール・チェルニー モーツァルトのオペラによる2台のピアノのためのグランド・ファンタジー 作品797-8
サン=サーンス グノーの協奏的組曲2台ピアノ版
(序曲、狩、ロマンス、タランテラ)
チャイコフスキー 白鳥の湖よりワルツ(2台ピアノ版 編曲ビクター・バビン)
Tetsu Mashiko & Masaki Nishihara
Program
A. Vivaldi - J. S. Bach : Concerto in D minor BWV596
(Arr. for two pianos by Isidor Philipp)
Carl Czerny : Grand Fantasy for two pianos Op. 797-8
based on the operatic melodies of W. A. Mozart
C. Saint-Saens : Suite Concertante for two pianos after Gounod
(Festival overture - Hunting - Romance - Tarantella)
P. Tchaikovsky : Waltz from the Swan Lake
(Arr. for two pianos by Victor Babin)
ヴィヴァルディ=J. S. バッハ 協奏曲ニ短調で厳かに音楽が始まりました。この作品は私たちが今年何度も東京で取り上げたイシドール・フィリップ編曲による2台ピアノ版です。古めかしさを感じさせない現代の人々に呼びかける音色が会場に広がります。
続いてカール・チェルニーの「2台のピアノのための10曲のグランド・ファンタジー」の中から8番目の「モーツァルトのオペラによる2台のピアノのためのグランド・ファンタジー」をお届けしました。最初か最後まで誰もが耳にしたことがあるメロディーが2台のピアノの掛け合いで歌われます。モーツァルトの比類なき旋律が次から次へと紡ぎだされてきます。帰国後に斎藤貢次席公使より 〝モーツアルトのオペラが好きなもので、「モーツァルトのオペラによる2台のピアノのためのグランドファンタジー」は大変楽しまして頂きました。”との嬉しいメッセージをいただきました。
思いのこもった拍手をいただき、ここから休憩です。この休憩時間にとても驚かされる出来事がありました。舞台袖で一息入れている私たちのところへ客席にいらした審査員の香港のピアニストAnthony Tam氏が現れ「香港でも演奏してくれませんか?」と申し出てくれたのです!まだ後半も残っているのにこんな光栄な言葉をいただけるなんて!連絡先を交換し、facebookでつながることを約束して休憩を終えました。
後半はグノーの協奏的組曲をサン=サーンスが2台ピアノ版に編曲したものです。日本でも2002年1月と2003年12月に演奏して以来の演奏披露となりました。グノーの原曲に磨きをかけた2台のピアノが奏でる響きの美しさはラフマニノフの組曲にも匹敵します。
最後はチャイコフスキーの白鳥の湖のワルツをビクター・バビンが魅せる演奏に徹した2台ピアノ編曲版を演奏しました。バビン夫妻は全米各地で2台ピアノの演奏会を4000回以上開催してきたピアノ・デュオの金字塔です。お客様の喜びと驚きを熟知した編曲で、バンコクの夜をロシアの劇場へと変えてくれました。
お客様へのご挨拶。この後、アンコールでサン=サーンスの「白鳥」を演奏しました。モンゴールさんはチェロを弾かれる真似をしながら美しい旋律を楽しまれていました。
モンゴールさんのご挨拶。
3人の審査員をお客様へご紹介。
斎藤貢次席公使による花束贈呈。
記念撮影。左から西原、次席公使、益子です。
***
こうして無事に5回目のバンコクでのコンサートも終了しました。たくさんのお客さまと記念撮影をすることができました。コンサートが盛況だったので、コンペティションのゲスト演奏にご招待してくださったモンゴールさんも安心されたことと思います。私たちのコンサートに繰り返し足を運んでくださっている方もらっしゃいますし、「次はいつ来るんですか?」との言葉をかけていただいています。香港での演奏会の話も是非実現させたいですし、今後につながる実り多いタイ王国訪問となりました。
コンペティションはまだ続きます。審査員御三方のコンサートは翌日ですが、私たちは翌日午後には日本へ帰国します。名残惜しい気持ちはいつものことですが、疲れた体を休めて、帰国の準備をしなければなりません。
続きます。
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これまでの演奏会を記録したCD-rを販売していますが、現在評判のBASEに移行して行きます。
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