ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

2台ピアノ ベートーヴェンの午後

2010-12-23 17:16:33 | 日記
風が強いものの、良い天気に恵まれた天皇誕生日。
今年最後のコンサートを開催しました。

ベートーヴェンの作品を2つ。
ピアノソナタ第8番「悲愴」は、ベートーヴェンの曲に2台ピアノパートを加えたもの。
交響曲第3番「英雄」はベートーヴェンの愛弟子でもある若き日のカール・チェルニーがオリジナルの2台ピアノ作品の如く見事に編曲した2台ピアノ版です。最初から最後まで聴く人の心をとらえて離さない緻密な構成で、2台のピアノの掛け合いも随所に現れます。会場にいらした小さなお客様も長いこの作品を飽きることなく最後まで聴き入ってくれました。

プログラムより








第 一 部

1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
LUDWIG VAN BEETHOVEN [1770-1827]

ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13 『悲愴』
(アドルフ・ヘンゼルト編曲 2台ピアノ版)

PIANO SONATA NO.8 IN C MINOR OP.13 “PATHETIQUE”
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ADOLPH HENSELT)

I. 荘重に ― アレグロ・ディ・モルト・エ・コン・ブリオ  
GRAVE – ALLEGRO DI MOLTO E CON BRIO

II. アダージョ・カンタービレ
ADAGIO CANTABILE

III. ロンド : アレグロ
RONDO : ALLEGRO

日本の年の瀬を飾る作曲家といえば,やはりベートーヴェンでしょう.私たちも,2台のピアノで初めてベートーヴェンを取り上げることとなりました.ベートーヴェンと親交のあった19世紀の二人の名ピアニストの手になる魅力的な2台ピアノ版により,皆様にもなじみの深い名曲をご紹介します.「三大ピアノソナタ」の一角をなす悲愴ソナタは,ベートーヴェン初期のみずみずしい感受性が遺憾なく発揮された傑作です.編曲を手がけたアドルフ・ヘンゼルトは,19世紀の代表的なピアノの名手の一人として活躍,のちにロシア宮廷に招聘されてロシア・ピアニズムの礎を築きました.ここでご紹介する「悲愴ソナタ」の2台ピアノ用の魅力的な編曲は,ロシア皇帝家の令嬢たちに献呈されたものです.



第 二 部

2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
LUDWIG VAN BEETHOVEN

交響曲第3番 変ホ長調 作品55 『英雄』
(カール・チェルニー編曲 2台ピアノ版)

SYMPHONY NO.3 IN E FLAT MAJOR OP.55 “EROICA”
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY CARL CZERNY)

I. アレグロ・コン・ブリオ  
ALLEGRO CON BRIO

II. 葬送行進曲
MARCIA FUNEBRE

III.スケルツォ
SCHERZO

IV. 終曲
FINALE

ピアノの練習曲で有名なチェルニーは,ベートーヴェンの直弟子として長きにわたり師に仕え,偉大な楽聖の人柄と芸術を誰よりも深く愛していました.それだけに,そのチェルニーが,ベートーヴェンを代表する傑作の一つ,『英雄』を2台ピアノ用に編曲したという事実の重み,価値の高さは計り知れないものがあります.師走の昼下がり,2台のピアノがつむぐ楽聖の調べに耳を傾けてください.

***

私たちのHPです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/
チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b
カール・チェルニー
プリズム

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