ある音楽サイトで18日のコンサートの告知をお願いしたところ、「次のコンサートで演奏される「水」に関する2曲はとても意味のある大事な曲です」とのお返事をいただきました。あらゆる曲にさまざまな方の思いがこもっています。1曲たりともおろそかにすることはできません。私たちがこれまでに取り上げて来た作品はプログラムの全てに意味があります。残念ながらその気持ちを慮ることのできない人もいましたが、本当に音楽を愛する人には届く思いです。
ところで、先月のタイ国バンコクでのコンサートで「ロンド」を演奏したアレクサンドル・チェレプニンは日本や中国との関わりの深い人です。彼の妻となったのは国立音楽院出身のピアニスト、ミン(李献敏)。彼女が卒業演奏会でアレンスキーの2台ピアノ作品を弾いたことが、あるブログで紹介されていました。個人的に提供された資料のようなので、これ以上はこちらに書けませんが、非常に貴重な内容でそのブログを見つけられて嬉しく思いました。
http://barbare.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-54df.html
アレクサンドル・チェレプニンとミン・チェレプニン(左)
ミン・チェレプニンは後年アメリカでジョン・ケージとの交流があり、二人で写っている写真も残っています。ジョン・ケージは「4分33秒」がとみに有名ですが、美しい旋律の2台ピアノ作品も残しています。私たちもコンサートで演奏し、映像をyoutubeで流していますが、世界中から楽曲への興味深いメッセージが予想以上に多く寄せられています。その「4分33秒」が韓国ドラマ「ベートーベン・ウィルス」の中で非常に印象深く使われていて、ドラマを見ていた私は思わず快哉を叫びました。日本の脚本家にもこれくらい上手にクラシック作品を使って欲しいものです。その話はまた後日に。
2006年10月22日 2台のピアノの午後
「20世紀の鬼才たち」
アルヴォ・ペルト 「或る大都市への頌歌」
ジョン・ケージ 「エクスペリエンシズ」
サティ 「ソクラテス」(ジョン・ケージ編曲2台ピアノ版)
ヘンリー・カウエル 「ケルティック・セット」
コリン・マクフィー 「バリ島の典礼音楽」
ジョルジュ・ミゴ 「8つの刻時の前奏曲」
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私たちのHPはこちらです。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/
クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!
http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228
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チェルニー 2台のピアノのための速度練習曲(40番練習曲) Op.299b |
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