ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

楽譜の価値

2010-03-16 03:16:33 | 日記
自分の周りには全くクラシック音楽に興味のない友人も大勢います。
こうして2台ピアノのコンサート活動をしているのを知っていてもコンサート会場に足を運んだこともない人もたくさんいます。会場に来てほしいとの勧誘も特にしていません。「来週コンサートなんだ」と話すくらいです。

クラシック音楽は好きだけど、ピアノ以外の楽器をやっているのでピアノ曲はあまり知らないという友人もまた大勢います。有名なピアノ曲を聴かせても「聴いたことがない」と返事をしますが、ピアノ弾きがあまり知らないオーケストラやオペラの編曲物の2台ピアノ作品は「これ知ってるよ」と口ずさみます。

また実際にピアノの仕事をしている友人も大勢います。
伴奏やソロのコンサート、連弾や2台ピアノのコンサートにもときどき誘われます。
私たちのコンサートの譜めくりをお願いしたり、コンサート以外の活動を折にふれ知らせたりしています。

私たちが初めて関わった楽譜「ラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調」が出版された時は
友人たちは皆大喜びでした。作品のことを知らない人も「フィギュアスケートで浅田真央選手が今度使う曲だよ」と言えば「へえ、そうなんだ。すごいね」と答えが返ってきました。
2冊目のチェルニー40番練習曲2台ピアノ版が出た時は「おお~今度のは分厚いね!」と
非常に素直な感想もたくさん聞けました。

3冊目のホルスト「惑星」2台ピアノ版が出た時は「今度の表紙の色も良いね」という答えとピアニストの一人からは「この楽譜の輸入版って高いんだよね~」と日本で初めての出版をきちんと認識した感想が即答でもらえて「さすが、わかってる人は違うな」と思ったものです。

私たちは楽譜の解説のために実際に演奏して執筆の準備をしています。
先入観や思い込みを排除して作品に向き合いたいと思っているからです。
作曲家本人や時代背景などもできるだけ調べています。
初めてそれぞれの楽曲に触れる人にも、学業などで研究した方にも納得してもらえる形で
世に出したいと思っています。

幸いなことに周囲に幅広くこうした頼もしい友人たちがいますので、偏った意見に左右されることなく演奏活動を続けることができます。
優れた作品に出会うたびに、おごり高ぶることなく次の優れた作品にめぐりあえることを願って演奏活動を続けて行く思いを新たにするのです。

過去の演奏会についてはHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)のエッセイ。
http://www.piano.or.jp/report/01cmp/pcc_duo/




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