13日の日曜日に第120回目となるコンサート「2台のピアノの午後 バッハ コンチェルトの午後」を開催いたしました。
今回はヴィヴァルディ、バッハ、フィリップという3大音楽家の傑出した才能の融合した優れた2台ピアノ作品の演奏を実現できました。
原曲もさることながら、オリジナルの2台ピアノ作品にしか聞こえない世界を作り上げているイシドール・フィリップの編曲の手腕は特筆すべきものです。R. N. C.ボクサ、チェルニーに続いて私たちの活動をより一層充実させてくれる作曲家との邂逅に巡り合わせの不思議を感じます。
プログラムより
第 一 部
1. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
JOHANN SEBASTIAN BACH [1685-1750]
オルガン作品集
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
WORKS FOR ORGAN
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
PRELUDE AND FUGA IN A MINOR, BWV543
幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
FANTASY AND FUGA IN G MINOR, BWV542 (“GREAT”)
前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
PRELUDE AND FUGA IN D MAJOR, BWV532
今回は私たちの第120回目のコンサートとなります.この節目の回を迎え,バッハのオルガンの名曲の華やかな2台ピアノ版を取り上げることと致しました.全曲の編曲を手がけたイシドール・フィリップは,近代フランスを代表する名ピアニストです.2台ピアノにも深い理解と愛着を寄せ,優れた作編曲を数多く残しました.今回は,フィリップの手がけた膨大な量のバッハ編曲の中から,フーガの名作3篇と,ヴィヴァルディを原作とするコンチェルト2篇をご紹介致します.フーガ3篇は,情熱を秘めたイ短調,大胆な不協和音に彩られ「大フーガ」と通称されるト短調,躍動感にあふれたバッハ若き日の野心作ニ長調,それぞれに異なる多彩な曲想を持った名作です.フィリップは,これらの編曲を,それぞれ,エミール・ベルナール(作曲家・オルガニスト),カミーユ・サン=サーンス(フィリップの恩師,後年には親しい友人となった),エミール・パラディル(「プチ・カリヨン」などで知られる作曲家)に献呈しています.新しい魅力が引き出されたバッハの音楽をお楽しみいただきますならば幸いです.
第 二 部
2. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
JOHANN SEBASTIAN BACH
オルガン作品集
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
WORKS FOR ORGAN
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
オルガン協奏曲 イ短調 BWV593 (原曲 ヴィヴァルディ)
ORGAN CONCERTO IN A MINOR, BWV593
(AFTER VIVALDI’S CONCERTO FOR TWO VIOLINS, OP.3–8)
I. ALLEGRO MAESTOSO
II. ADAGIO
III. ALLEGRO
オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596 (原曲 ヴィヴァルディ)
ORGAN CONCERTO IN D MINOR, BWV596
(AFTER VIVALDI’S CONCERTO FOR TWO VIOLINS AND VIOLONCELLO, OP.3–11)
I. MAESTOSO
II. MODERATO
III. SICILIANO : LARGO E SPICCATO
IV. ALLEGRO NON TROPPO
バッハは同時代のイタリア音楽に深い関心を寄せ,クラヴィーアやオルガンのための編曲を数多く残しています.特に,ここでご紹介する2篇のコンチェルトは広く親しまれているもので,ヴィヴァルディらしい華やかさとバッハの壮麗な手法が融合し,一度聴いたら忘れられないほどの美質を具えています.フィリップは,これらの編曲を,それぞれ,ポール・ヴィドール(シャルル=マリー・ヴィドールの弟),アルチュール・デ・グレーフ(ベルギーの作曲家)に献呈しています.今回のコンサートは,イシドール・フィリップ・アーカイブが設置されている ルイビル大学(アメリカ・ケンタッキー州)のJames Procellさんのご協力により,充実した内容で開催することが可能となりました.心より御礼申し上げます.
私たちの過去の演奏会の記録はHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/
今回はヴィヴァルディ、バッハ、フィリップという3大音楽家の傑出した才能の融合した優れた2台ピアノ作品の演奏を実現できました。
原曲もさることながら、オリジナルの2台ピアノ作品にしか聞こえない世界を作り上げているイシドール・フィリップの編曲の手腕は特筆すべきものです。R. N. C.ボクサ、チェルニーに続いて私たちの活動をより一層充実させてくれる作曲家との邂逅に巡り合わせの不思議を感じます。
プログラムより
第 一 部
1. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
JOHANN SEBASTIAN BACH [1685-1750]
オルガン作品集
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
WORKS FOR ORGAN
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
PRELUDE AND FUGA IN A MINOR, BWV543
幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
FANTASY AND FUGA IN G MINOR, BWV542 (“GREAT”)
前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
PRELUDE AND FUGA IN D MAJOR, BWV532
今回は私たちの第120回目のコンサートとなります.この節目の回を迎え,バッハのオルガンの名曲の華やかな2台ピアノ版を取り上げることと致しました.全曲の編曲を手がけたイシドール・フィリップは,近代フランスを代表する名ピアニストです.2台ピアノにも深い理解と愛着を寄せ,優れた作編曲を数多く残しました.今回は,フィリップの手がけた膨大な量のバッハ編曲の中から,フーガの名作3篇と,ヴィヴァルディを原作とするコンチェルト2篇をご紹介致します.フーガ3篇は,情熱を秘めたイ短調,大胆な不協和音に彩られ「大フーガ」と通称されるト短調,躍動感にあふれたバッハ若き日の野心作ニ長調,それぞれに異なる多彩な曲想を持った名作です.フィリップは,これらの編曲を,それぞれ,エミール・ベルナール(作曲家・オルガニスト),カミーユ・サン=サーンス(フィリップの恩師,後年には親しい友人となった),エミール・パラディル(「プチ・カリヨン」などで知られる作曲家)に献呈しています.新しい魅力が引き出されたバッハの音楽をお楽しみいただきますならば幸いです.
第 二 部
2. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
JOHANN SEBASTIAN BACH
オルガン作品集
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
WORKS FOR ORGAN
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
オルガン協奏曲 イ短調 BWV593 (原曲 ヴィヴァルディ)
ORGAN CONCERTO IN A MINOR, BWV593
(AFTER VIVALDI’S CONCERTO FOR TWO VIOLINS, OP.3–8)
I. ALLEGRO MAESTOSO
II. ADAGIO
III. ALLEGRO
オルガン協奏曲 ニ短調 BWV596 (原曲 ヴィヴァルディ)
ORGAN CONCERTO IN D MINOR, BWV596
(AFTER VIVALDI’S CONCERTO FOR TWO VIOLINS AND VIOLONCELLO, OP.3–11)
I. MAESTOSO
II. MODERATO
III. SICILIANO : LARGO E SPICCATO
IV. ALLEGRO NON TROPPO
バッハは同時代のイタリア音楽に深い関心を寄せ,クラヴィーアやオルガンのための編曲を数多く残しています.特に,ここでご紹介する2篇のコンチェルトは広く親しまれているもので,ヴィヴァルディらしい華やかさとバッハの壮麗な手法が融合し,一度聴いたら忘れられないほどの美質を具えています.フィリップは,これらの編曲を,それぞれ,ポール・ヴィドール(シャルル=マリー・ヴィドールの弟),アルチュール・デ・グレーフ(ベルギーの作曲家)に献呈しています.今回のコンサートは,イシドール・フィリップ・アーカイブが設置されている ルイビル大学(アメリカ・ケンタッキー州)のJames Procellさんのご協力により,充実した内容で開催することが可能となりました.心より御礼申し上げます.
私たちの過去の演奏会の記録はHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/