八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

引き続きイラク戦争について - 日本国内の動き

2005-12-16 15:10:32 | ニュース・時事
安倍官房長官は15日午前、イラク戦争について、「彼らが大量破壊兵器を持っていると(米政府が)考える合理的な理由があった。イラク攻撃への日本の支持について言えば合理的な判断だったと思う」、さらに武力行使については「安保理決議に基づき行われたもので国連憲章に合致したものだ」と語った。

ブッシュが誤りだったと言っているにもかかわらず、まだ「合理的」と強弁している。
「安保理決議」というが、アメリカは決議もとらずに勝手に戦争をしかけた。国連憲章は、原則として武力の行使を禁止しているにもかかわらず。


イラク民間人の死者数について「3万人前後」とのこと(ブッシュ曰く)だが、報道されていない死者も相当数あり、別の科学者チームはイラク戦争前後の死亡率の変化などからみて、約10万人に達するとの推計を昨年10月に発表している(asahi.com)。

アメリカが違法に始めて、3万人の無辜の民間人が死んでいてもこの戦争を正しいとする小泉首相。

思えば、3人の日本人人道援助活動家とジャーナリストがイラクの武装勢力に拘束され、解放された際、「昼夜24時間態勢でいかに多くの人が取り組んだか。退避勧告を無視して出掛けた方に良く考えていただきたい」と述べ、解放後もイラクに残りたいと言ったことについては「「これだけ多くの政府の人たちが寝食を忘れて努力しているのに、なおかつそういうことを言うのか。自覚というものを持ってもらいたい」と語った。

が、実はそれはうそっぱちで、この3人がイラク侵略に反対し、イラク人を助けるために活動していることが拘束したグループにも伝わり、民間外交的な努力が功を奏したこともあって解放されたのであって、的はずれの「情報収集」を行う以外実質上解放には貢献していなかった。それを糊塗しようとしてか政府・外務省は、拘束された人々の「自己責任」を叫び、少なからぬマスコミがそれに同調した(思えばこの頃から小泉首相はマスコミを上手に操っていたのかも知れない)。

このような人間が日本の首相として適切なのか。