八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

保育園民営化 - 官から民へ

2005-11-29 16:52:39 | 教育
「官から民へ」の地方版として「指定管理者制度」が導入されて2年。
たとえば兵庫県の宝塚市で休館していた「市立宝塚温泉」、この制度の導入で
指定管理者となったJTBグループの「ジェイコム」(大阪市)が「ナチュ-ルスパー宝塚」と改名して再出発。女性に的を絞って美容エステなど女性向けサービスを強化するなど民間のノウハウを生かして復活し来年度は黒字転換を見込むという。
これなどは「官から民へ」の成功例であろう。

ただし、コスト削減や生産性を問うのになじまないものもあるのではないか。
保育園民営化が急激な勢いで広がっている。小泉首相が掲げている「待機児童ゼロ作戦」により、定員を増やすため、「施設の運営は民間を極力活用し、最小コストで最大の受け入れの実現を図る」という目標が掲げられた。少子化対策担当の内閣府は利用児童数×開所時間数を保育所の生産性と定義している。

だが、保育園の生産性とは何だ。長い時間たくさんの子供を詰め込んでそれが健全に「育む」ことにつながるというのか。厚労省のいう保育所設置の最低基準では、4歳児以上の場合、保育士は30人に対して1人でよく、園庭がなくても認可される。

2001年のOECD調査では小学校前の教育に対する公共支出のGDP比ではOECD28ヶ国中日本は24位。ついでながら小学校以上の教育機関への公的支出のGDP比は28ヶ国中最低である(2003年)。国家百年の計は人を育てることだという。教育への投資こそ国家が繁栄する要件だと思うが、この点で日本は決定的におくれをとっている。政治の貧困だというしかない。

なぜこの国は子供にお金をかけたがらないのだろう。少子化少子化と騒いでいるのに。子供は国とっても宝であり、社会で育てるもの。保育園、学童クラブ、学校教育にもっとお金を費やすべきではないか。特殊法人や社保庁に浪費させるよりはもっと生きたお金、税金の使い方を。かけるべきところにお金をかけなかったつけは必ずやってくる。

余談ながら今度の耐震強度偽装問題における検査機関の民間委託についても、民間であれが利益を上げることが至上命題であり、このような検査機関が利益を上げる、他社との差別化を図るには早く、安くということになり、イーホ-ムズのような杜撰な検査手順を取るところとも必然的に現れるのではないか。「民にできることは民に」とのことだが、このような人命、人生を預かる建築物の検査機関にはそれが適当なのだろうか。
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まったく政治屋は…

2005-11-28 10:13:39 | ニュース・時事

 「悪者探しに終始すると、マンション業界つぶれますよ、ばたばたと。不動産業界も参ってきますよ」


 
自民党武部勤幹事長の26日、北海道釧路市で講演での発言である。
どこを向いてものを言ってるんだか。マンションが倒壊して人命が失われてもまたは倒壊しないまでもその住人が路頭に迷っても大したことではないらしい。あるいはその建物の近隣の生活・生命が脅かされても…。

悪者探しではなくその原因と責任者と突き止め、再発しないようにするが政治・国の役割だろう。

BSE問題での発言以来たびたび馬鹿な発言を繰り返しているが、これほどとは。
┐('~`;)┌

それ以上に情けないのが小泉純一郎内閣総理大臣。これだけ、世間が大騒ぎになっており、マンションの住人に泣いている者もいるというのに能天気に九州まで飛んで相撲見物。国民の生命財産を守るのが国の役割であり、その行政府の長がそんなことでいいのか。

「日本の政治がこんなにおかしくなったのは、議員に給料をたんまり払ったからだ」とは田中角栄元首相の言であるそうだが、政治は信念や理念ではなくもう商売らしい。

日本にはpolitician(政治屋、政治業者)はいてもstatesman(政治家)は絶滅品種か。



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熟年離婚

2005-11-27 07:43:26 | エンターテイメント
テレビはあまり見ない方である。決まって見るのは月曜子供につきあって「ブラックジャック」、「名探偵コナン」、それに日曜の「さんまのからくりテレビ」のみである。あとはスポットで好きな映画、スポーツの放送があるときぐらい。朝は時計代わりについてるが。

ほかはあまりにくだらないから。TBS、フジの買収騒動の際、その社長達は「電波の公共性」を口にしたが、松井秀喜選手の交際あるいは横内正夫妻の離婚騒動のどこに公共性があるというのか。それどころか政治権力にいいように利用されているのではないか。ミッチー・サッチー騒動の間に有事関連法案が成立した。前回の衆院選挙の小泉圧勝も、郵政民営化法案の本質の追求など冷静なチェックを行うことなく(行っていたとしてもそれを大々的に主張することなく)、刺客だのマドンナだの表面的なことを追って選挙の本質を国民の目からそらした。JR西日本の尼崎の事故での取材姿勢、古くは松本サリン事件での河野義行氏のえん罪などその姿勢には疑問がある。

ということはさておき、最近お気に入りの番組が1つ増えた。自分がそういう年代でもあるので。テレビ朝日で木曜午後9時からののドラマ「熟年離婚」である。10日放送の第5話で20.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、番組開始以来初めて20%の大台を超えたとのこと。新聞広告などで知っていたが見始めたのは2回目か3回目からのことである。

仕事一筋に生きてきた幸太郎(渡哲也)が60歳の定年退職を迎えた日、35年間連れ添った妻の洋子(松坂慶子)に「自立して第2の人生を歩みたい」と離婚を宣言されて始まる物語である。番組ホームページの掲示板にもこの世代を中心に書き込みが多く寄せられている由。

年金法改正で専業主婦にも夫の年金の最大で半分がもらえることになり、さらに夫の退職金も財産分与の対象となるので、団塊の世代が退職する2007年4月にはこの時期を待って離婚が倍増するという。

ドラマでは洋子は高校時代の友人の輸入雑貨店で働かせてもらうことになるが、現実ではどうか。結婚までどんなキャリア(番組での設定)なのかしらないのだが、あの年齢ではスーパーのレジ係、掃除、あるいは資格を取って介護ヘルバーがいいところか。

事実、コンビニに長年パートとして働いていていわば中間管理職的な立場にある友人の話では、大卒であまり社会経験のない40代半ばの専業主婦が店員として採用されその教育係のようなことをしているが、仕事には納期(いつまでに何をするか)があってその間にやるべきことをこなしていかないといけないてんぽのよさが求められるが、専業主婦は旦那・子供達を送り出したあとは好きに時間を使えるので自分のペース・段取りで動き仕事のてんぽにはなかなかついてこれず、そのフォローにまわる周囲が苦労するとのこと。

ドラマはほかにも突っ込みどころがある。現実じゃありえないと思うところが。長男のつきあう相手は、離婚が成立しないうちから長男とつきあっているが、それでは成立するものもしなくなってしまうのではないか。離婚原因は不倫かと相手が態度を硬化させる可能性がある。通常はまず離婚を成立させてからだろう。
また、次女のつきあう相手、「結婚ってそんなに簡単なものかよ!」とえらそうに言ってるけど、次女を妊娠させておいて言う言葉か。十分な稼ぎもない男が子供ができても養えないなら避妊するのが人の道だろう(次女がそうして欲しいと言ったのなら話は別だが。初めからみているわけではないので知らないのだが)。

雑誌AERAの12月5日号の記事では家族問題コンサルタントの池内ひろ美さんは、ゆがんだそれまで経済的に自立する努力もせずただ我慢するだけで、熟年になってから離婚というのは考えが浅く、夫婦関係は子供にも悪影響を与えるので別れるなら早いほうが、との意見だった。

我が家はどうかな。平日は私が家で仕事をすることが多く共働きのカミさんは帰りが遅いので家事の多くは私がやっており家庭を任せっぱなしということはないのだが…。

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にやにやするな!石弘光!

2005-11-26 04:48:33 | ニュース・時事
政府税制調査会(会長=石弘光・中央大特任教授)が定率減税など廃止を提言した。
決定すれば07年1月から所得税、同じく6月から住民税の減税がなくなり、2.6兆円規模の増税となる。

景気が回復したと言うが、それは大企業のみで中小企業には及んでいない。大企業は下請けとなる中小企業に値下げを要求し、リストラによって利益を上げているが、その利益を個人レベルに還元しているわけではない。サラリーマンの平均給与は2003年が448万円、2004年が444万円と6年連続で低下している。

サラリーマンの平均年収

この定率減税廃止の影響をもっとも多く受けるのが年収300万円~1,300万円の人で、一律25%アップ、1,400万円~1億円の人は一律25万円の小アップ。

所得税の定率減税廃止による増税額

小泉内閣が行った実質的な増税(年金納付額の増加、年金給付額の減少、2度にわたる健康保険料引き上げ、配偶者特別控除廃止、自賠責保険料アップ、車リサイクル法など)
に加えてこの定率減税廃止は弱い者イジメにほかならない。

イジメを楽しむかのごとくにやにやしながら発表する石弘光(敬称略)。おそらく一律25万円アップのほうに属するので我関せずなのだろう。人の痛みがわからないのだろう。

政府の国債乱発による赤字削減の努力と成果も示さないうちから増税とは、道理が通らない。
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読書記録 -『県庁の星』

2005-11-25 07:06:23 | 日々の雑感
織田裕二が「県庁の星」となって「踊る大捜査線2」以来の映画出演となる原作というので期待して読んでみたのだが。

野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。Y県県庁産業局産業振興課主任。Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。一年間の研修を無事にこなして戻れば、念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。ところが、鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた赴任先は…スーパー? しかも…H町の? えらくマイナーな感じがした。だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 もらった予算は使いきるもの! 人を “使役”してこその“役人”だ!大勘違い野郎の「県庁さん」がド田舎のスーパーで浮きまくり。生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん、はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?

典型的お役所気質のエリート公務員がやる気のないスーパーで遭遇するミスマッチとそれがもたらすドタバタ劇とそれを乗り越えてお約束の感動のフィナーレになだれ込むというもの、それなりに楽しめたのだが、解決の仕方がちょっとイージーというのか、ページを費やして問題点を説明したのなら同じようにページを費やして解決に至るまでの紆余曲折などを披露してくれないと気分が盛り上がらない。

映画ではそのあたりをどうやって感動巨編にしていくのか 、「白い巨塔」を手掛けた監督の西谷弘氏に期待しよう。「ホワイトアウト」、「踊る大捜査線シリーズ」など日本映画で客を呼べる俳優の映画、こけさせるわけにはいかないはずだろうから。

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