京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2014-09-13 09:18:06 | 時計修理

九月十三日土曜日。
「鶺鴒鳴く」候。尾っぽを上下に動かすセキレイが仲間を求めて鳴く頃。
「孤立無援の京都時間」
剣道を習っていた頃竹刀をセキレイの尾に似せて激しく上下させる動作を思い出します。剣道は自分との戦い。孤独だ!

今日明日と京都は秋のイベント真っ盛りです。
「クリティカル30」は孤独な京都時間。

最近、飲む機会が増えた。
私がいつもヒマそうなのか当日でも身柄を確保できるというお手軽時計師だ。

京都に残っている知人には教育関係者が多い。
京都の百万遍界隈で石を投げると先生か学生に当たるので危険だ。

 就職活動が「やまば」を迎えて大変だ。
大学の研究指導者も学生の就職先を心配しないといけないそうだ。
「専門外のよけいな仕事がひたすら長く続く」と彼らの愚痴が秋の夜長に京都銀行のCFのように続く。

修士、博士まで進むと年齢は30歳の大台に近づくと年齢の関係で職が見つからない。また見つかっても非正規職の仕事しかないのが現実だ。
「あんたが居た会社関係で学生を受け入れてくれるところを知らんか~?」
私にお金か若い女性を紹介しろ!と言うことと同じだ。
わらにもすがりたいのでしょうが私はその分野では「わら」以下だ。
これまで会社の無能役員と喧嘩別れをしてきたキャリアが自慢です。別名「悪太郎」。「馬鹿に馬鹿と言って何が悪い~!」

労働白書では「雇用者50万人増加」など景気のいい話題で持ちきりにうんざりします。
結果としてこの発表に学生の両親は卒業後の就職先は正規社員に採用される事を信じているのだ。
ここに悲劇が起きる。最悪自殺してしまう。
景気が悪い時には我慢できるが良くなったとき一人取り残されると孤独感で弱くなる。特に女性の研究者は社会の壁が大きい。
9月は自殺のシーズン。新聞に発表されないのだがこれ以上悲しい幽霊は見たくないね。

ここで冷静に数字に強くなりましょう。
雇用者は50万人増えた。同時に非正規社員は93万人増えた。
つまり正社員は世の中から46万人も急激に減少しているのだ。
まして京都は非正規社員比率がワースト3位以内をうろちょろしている都市。京都で働く社員は大企業でも非正規社員が50%を軽く超えている。

無理に正社員就職を押し付けると高い確立でブラック企業に吸い込まれてそのまま社会の底辺を構成する事になる。蟻地獄のような社会です。

地方のご両親は京都の大学院卒業後の3年程度、長いスパンで気を長~く持って就職活動と京都銀行を見守ることでしょう。

写真のLVルイ・ヴィトン時計など身の回りに一つでもお気に入りアイテムがあると気が安らぐものです。
「貧乏人のロレックス」がいい例だ。
海外で一文無しになってもこれがあると京都へ帰国できる!ひところ一番の心強い味方でした。

この3連休は時計売場に生涯自分の分身のようにお付き合いできそうな時計を探しにいきましょう!「こいつが死ぬまで生き残ってやる!」
時計が死んでいたら電池を交換して生き返らせてあげましょうね!

「6ヵ月後のコンサートチケット」「時計」「靴」「陸亀さんペット」など自分に自殺予防の保険をかけるアイテムもお勧めです!

「孤立無援」で生き残ってきた時計師がここにいますよ~ん!1%希望の店だ。
「生きているだけでエライ!」と自分を褒めてあげたい世の中。今日も二日酔いで死にそうな朝でした。








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