本展覧会は、おもに室町時代から近代まで、「茶の湯」の美術の変遷を大規模に展観するものです。
「茶の湯」をテーマにこれほどの名品が一堂に会する展覧会は、昭和55年(1980)に東京国立博物館で開催された「茶の美術」展以来、実に37年ぶりとなります。
各時代を象徴する名品を通じて、それらに寄り添った人々の心の軌跡、そして次代に伝えるべき日本の美の粋をご覧ください。
→ 出品申込書(PDF) ・ 茶人の系譜(PDF)
じつは、茶の湯(茶道)って、いまいちだなぁと思っていたのですが、
先日の講演会(下記)で、この特別展がどれほど価値があるものかを知り、ぜひ行くことにしました。 もっとも開催者も 「茶の湯」が今どき興味を引くか心配していたようですよ。
これまでも、茶の湯や茶碗・陶磁器の展示は何度も見ています。→ 陶磁器の名品
今回の目玉の一つ「国宝 志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」も見たことあるんです。
⇒ Myブログ:2013/10/1 国宝「卯花墻」と桃山の名陶を見る
始めてみた時は、国宝を前にしても あんまり感動していませんね。 (^^♪
それから数年、茶器や楽茶碗などにも 徐々に興味が出てきました。
2017/5/17 混んでないことを祈りつつ、行きました!
「ユリノキ」の花などの植物の写真は、こちらをどうぞ!。
⇒ 20170517_上野公園 シリーズ ~ Myブログ「散歩道の野草と風」
上野公園の噴水と東京国立博物館(トーハク)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/3f/cdeed7cf1d4f6066d0b76f694d52d38b.jpg)
会場は、東京国立博物館(トーハク)の平成館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/83/913a93a05429c010ee75a965eff24e60.jpg)
平成館入口
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/dc/2b90d6b4bdee1d282e89a75b1d63d368.jpg)
平成館の茶の湯展
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/54/a63eb2754820a71f8dfc46e9655b2f4e.jpg)
めも:2017/05/17 CX2 で撮影
会場は、撮影できません。
ポイントを外さないよう音声ガイドを聴くことにしました。
まずは、映像コーナーで、心の準備。 (*^_^*)♪
展示は、5つのコーナー(2つの会場)に分かれています。
作品数が多いため、期間ごとの展示入替も数回行われます。
超目玉作品「国宝 曜変天目」は、展示されていなくてちょっとがっかり。
→ 静嘉堂文庫美術館 | 曜変天目(「稲葉天目」)
でも 「油滴天目」が2点 神秘的な美しさです。
これらの品々には、今も実際に茶の湯(茶道)で 使われているものもあるそうです。
結構 ひび割れのあるものが多いのにも びっくり。 長く愛されてきたんですね。
我が家の茶碗も・・・ひび割れても捨てずに使いましょうか。
これ↓など、割れたので中国に送って修理され(ホッチキスみたい)、さらに美しさにすごみが出ています。(^^♪
青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆 (ばこうはん) → e国宝 で見てね。
講演会で聞いたのですが、展示では照明が工夫され ボックスに入ったものは真下から作品を照らしています。普通なら影になる部分がきれいに見えますね。
それが自然でさりげないので、お話を聞かなかったら・・・気づかなかったかも。
たくさんのお茶碗など、見ていくうちに目が慣れてきました。
好きなのはどれ? (もし1つだけ もらえるなら? なぁあんてね)
個性的な模様と形の 卯花墻?
赤い色にインパクトのある 赤楽茶碗 銘 毘沙門堂?
神秘な世界にいざなう 油滴天目?
静かなたたずまいが心をつかんだ 青井戸茶碗 柴田井戸? <== これが好き!
たくさんの作品が展示されていて、最後のほうは 力尽きそう・・・。
閉館10分前、皆さんショップに急ぐ時、
第一会場に戻ると 国宝・重文を独り占め。静かなひと時を過ごしました。
♪ -- ♪ -- ♪ -- ♪
第1章 足利将軍家の茶湯─唐物荘厳と唐物数寄
遠浦帰帆図(えんぽきはんず) → 京都国立博物館 | Kyoto National Museum
油滴天目
青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆 (ばこうはん)
第2章 侘茶の誕生─心にかなうもの
灰被天目 銘 夕陽 と 銘 虹 → 虹 文化遺産オンライン
青井戸茶碗 柴田井戸 (柴田勝家が織田信長より拝領したと伝わる茶碗)
内側がとっても繊細な色合いで、武将のイメージには程遠い。夢見心地になるお茶碗。
→ 根津美術館 ・ 『井戸茶碗』アートシーン
第3章 侘茶の大成─千利休とその時代
黒楽茶碗(俊寛)長次郎作 → 文化遺産オンライン
黒楽茶碗 銘 ムキ栗 めずらしい四角い茶碗 → 文化遺産オンライン
南蛮締切耳付水指 (ベトナム) 他と違う魅力がある。 → 南蛮〆切水指
第4章 古典復興─小堀遠州と松平不昧の茶
油滴天目
粉引茶碗 三好粉引 → 特別展「茶の湯」
仁清のカラフルな作品 → 野々村仁清 - Wikipedia
第5章 新たな創造─近代数寄者の眼
平瀬 露香 コレクション 6点
大井戸茶碗 細川井戸 → 畠山記念館
参考
・ e国宝 ・ 文化遺産オンライン
・ 国宝 曜変天目 茶碗の中の宇宙
・ 畠山記念館 茶道具コレクション
・ なにわ人物伝 -光彩を放つ- 平瀬 露香(上) ~ (下)大阪日日新聞
・ なにわ人物誌-没後100年 最後の粋人 平瀬露香 - 大阪歴史博物館 - 大阪市
「ユリノキ」の花などの植物の写真は、こちらをどうぞ!。
⇒ 20170517_上野公園 シリーズ ~ Myブログ「散歩道の野草と風」
~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ~
2017/5/11 講演会に行きました!
NHK主催 展覧会関連 文化講演会 特別展「茶の湯」
平成29年5月11日 19時~ 深川江戸資料館 小劇場
講師は、三笠 景子 ~ 「茶の湯」展を担当する。
東京国立博物館 学芸研究部調査研究科 東洋室主任研究員
近年、携わった展覧会は、
2016年 特別展「禅―心をかたちに―」 ~ 東京国立博物館
2014年 特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」 - 東京国立博物館
「ユリノキ」の花などの植物の写真は、こちらをどうぞ!。
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キーワード : 陶磁器の名品
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