PARK'S PARK

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秋の味覚/イナゴ

2008年10月17日 | 信州大好き!
●秋の味覚、珍味と言った方がいいでしょうか?
イナゴ佃煮を戴きました。
昭和30年代には、稲刈りの時に住処を失ったイナゴは畦に大量に飛び跳ねていた。
そのイナゴを捕まえるのは、稲刈りを手伝えない子ども達の仕事だったのです。
農薬を使わない時代ですから、手ぬぐいで作った袋に、すぐに一杯になった。
イナゴは動物性タンパク質が不足する極貧の山間部では貴重な栄養だったのです。
味はエビのから揚げに似ていますから、オカエビと言う人もいます。

       
      【グロテスクですか?私には美味しそうに見えます】

■それが農薬を使うようになってから、完全に絶滅してしまった。
まるでレイチェル・カーソンの「沈黙の春」のように、「静かな秋」になってしまっていた。
最近は有機栽培米や減農薬栽培が増えた為に、イナゴが田んぼに帰ってきたのです。

◆調理法は、まず生きているイナゴを水で洗う。
この時、飛び跳ねて逃げるのを防がなくてはならない。
次に、醤油と砂糖を煮詰めておいた鍋に生きたまま入れて煮詰める。
フタにパンパンと当たる「地獄煮」が美味しいと言う。

★まったく残酷な話しです。
しかし生物は他の命を戴かなければ自らの命を維持できない業(カルマ)を持っているのです。
他の命の重さを心にとどめ、安易に廃棄などしてはならない。

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