時々雑録

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プロは辛い?

2011年01月06日 | 
先日、箱根駅伝と男子長距離の国際競争力に関する記事を書いたのですが、昨日、NumberのWebにかなり主旨がオーバーラップする記事が出ました。

http://number.bunshun.jp/articles/-/76208

比べていろいろ気づくところがあります。まず、私の結論が「世界のレベルが上がりすぎちゃって、問題を解決してももう追いつけないだろう」と否定的なのに対して、

  それが、遠のいた世界のマラソンに追いつく第一歩に...

と希望を捨てていないことです。「もうダメでしょ」とは書けないか、やっぱり。

それから、もっと目を見張ったのが、

  大学の長距離の指導者からは「別に駅伝がマラソンに支障を
  きたしているとは思わない」という発言も多い。

というくだり。「支障がある」とは言い切れませんが、「支障がない」と言っちゃえるのも不思議。箱根を狙ってるような大学の指導者は日本の陸上界でいちばん激しい競争にさらされているはず。いい業績を挙げている方は待遇もいいだろうけどプレッシャーもとてつもなくて、他のレベルの競技や、卒業後がどうなるかなんて考える余裕はないだろうと思うのですが。

何か、駅伝を悪者にする記事を書いたんなら、そっち側の言い分も書いて顔を立てないと、という都合で無理無理ねじ込んだ一文に見えてしまいました。文章で稼ぐプロのライターって、あちこちの顔色をうかがう必要があって、辛いのかも、と思わされる一件でした。

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