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時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

お待ちしておりました

2005年04月21日 | フィールドワークから
写真は大館市のデパートに入っていた飲み屋さんの看板。
2004年春、田代町調査のあと宿泊したときに撮影しました。
左の掲示にはこう書かれています。

いらっしゃいませ
一つ一つ手作りの料理で
お待ちしておりました

調査で回っていた印象では、東北方言の特色のひとつである、現在の状態を示す「た」は健在です。
ほとんどの訪問先で聞かれ、分布も広いように思えました。
「××さんいだか?」「おお、いだいだ」(いるか? いるいる)ってな感じで。

「方言だ」という認識も薄いらしく、時にはよそ者の私にも使うし、
ややフォーマルな言語使用場面でも顔を出します。
これもその例、共通語なら「お待ちしております」になるところでしょう。

それほどたくさんネタがあるわけではありませんが、
今後も、このような「調査の副産物」も紹介したいと思います。

どこへ行ったか

2005年04月20日 | フィールドワークから
ここまでで調査に行った場所を簡単にまとめておきたいと思います。

2001年3月 秋田・仁賀保町・西仙北町
2001年8月 秋田・西仙北町
2003年3月 秋田・西仙北町
2003年9月 秋田・雄勝町
2004年3月 秋田・西仙北町・田代町・若美町/福島・国見町
2005年3月 岩手・雫石町/秋田・男鹿市、大雄村

3月か8月ばかりなのは、春休みか夏休みに行っているからです。
こうしてみると、足を運んだ回数が少なすぎますね。
奥深い東北方言の世界が理解できるにはまだまだだと思います。

行った場所を確認するために地図を見ましたが、
現在は名前が変わっている自治体がとても多い。とくに秋田。

地域言語の特色がより残っていて、小回りが利くので協力していただきやすい、
比較的小さな町村ばかりをねらってお願いしていたので、
ここのところの町村合併で、名前がかなり消えてしまいました。
お世話になった者としては残念なのですが。。。
(大雄村もちかぢか横手市と合併するようです)

はじめての東北調査

2005年04月13日 | フィールドワークから
はじめて東北のフィールドワークに行ったのは2001年
秋田県の友人宅に泊めてもらいました

秋田県仙北郡西仙北町土川地区
山あいの狭い谷状の土地で米を作っているところです
ここでは、docomoの携帯は「圏外」になってしまいます

写真は、友人宅ではなく、その向かいのお宅です
萱葺き屋根だと思いますが、こういう家はこの地区にももういくつかしかありません
友人宅も30年位まえはこういうふうだったそうですが

写真は、その後おじゃましたとき、2003年2月12日早朝のものです
この年は雪が少なくて、
有名な刈和野の大綱引きも、雪がない中で(わざわざ雪を運んで)やっていました