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ホースソルジャーについて、その12人の反撃

2021-10-14 18:16:00 | 中東映画
 2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ。
 ネルソン大尉は惨劇を目の当たりにし参謀への出世が決まっていながら、自らそれを蹴って最前線への出撃を志願する。 

 不朽の自由作戦発令に伴い、アフガニスタンへ降り立ったネルソン大尉率いる12人の部隊。
 対テロ戦争、米国最初の反撃が始まろうとしていた──。



 2001年10月7日から始まったアフガニスタン紛争。
 その緒戦であるマザーリシャリーフ奪還。実在した特殊部隊ODA595の活躍を描いた映画。

 戦闘開始が11月9日ってことで。まんま911の意趣返し。
 アメリカが好きそうなこと。映画だと冬が近いからって話だったが絶対狙ってたよなw

 まず目を引くのは「ホースソルジャー」という名前。
 騎兵とか馬で戦うみたいな内容を想像すると思うんですが、あんま馬は関係ない。

 精々、ラストの闘いぐらいですかね。
 山岳地帯で移動が困難だから~って前フリあったのに、もうちょい馬を活躍させてほしかったな。

 主題はアメリカ軍人とムスリム戦士の対比とか友情。馬はその演出に使われてる。
 まぁ、普通の戦争映画です。特徴もないし、いかにもヒロイックな内容。ランボーみたい。

 てか、ちょっとかわいそうになってきた。
 アフガニスタンの人達はこれを見てどう思うのか。

 映画は元々、洗脳とかプロパガンダのために生まれた物ですからね。
 なんかこの作品を見て改めてそれを実感してしまった。

 歴史は勝者に都合良く作られるんやな。正にその瞬間を目撃してるような感じ。
 自分の立場を正当化しようと必死やんw アメリカは世界的に発信できるからいいけど。

 日本も戦後に立場が安定したり復興が成功したのは映画を撮って周りに発信したおかげなのもあるだろうし。
 プロパガンダとは言うものの、映画にはそれだけの宣伝力がある。要は使い方次第。

 言い返さないと悪者にされるか他人のいいように変えられるだけ。
 他国をおもちゃか何かを扱うような、言われっぱなしは見てて気持ちいいものじゃない。

 アフガニスタンの人達も映画撮ってどうかアメリカに対抗してほしい。
 戦争映画じゃなくてもなんでも、世界の人々をアッと言われる作品を生み出してほしい。

 今はホント、切にそう願う。

 ちなみにアメリカに味方したドスタム将軍は後の戦いで降伏したタリバン兵数千人を皆殺しします。
 同行していたアメリカ軍もその場に居合わせ、知らんぷり。事実を黙認かつ揉み消します。

 悪が栄えた例なしは大嘘。
 少なくともタリバンという悪を滅ぼしたのは正義などではない。

 その証拠に、戦争から20年後。
 アメリカ軍は撤退し、タリバンはふたたびアフガニスタンを掌握します。

 ナポレオンにとってのスペイン。ヒトラーにとってのロシア。
 覇権を握る国というのは選択を誤り、無益な戦いによって消耗し必ず滅びています。

 アメリカにとってアフガニスタンはそういう戦いだったと思う。
 正義か悪かは分からない。が、アメリカは必ず滅びる。

 では、また。




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