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Osamu KURIMURA Official Blog

Tour de Okinawa 2008 #2

2008-11-10 | インポート
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[上:レース中盤から逃げ続けた野寺選手が5位でゴール]
[下:清水選手とのランデブーでレースを支配した新城選手が総合優勝を決める]
photo(c):skil-shimano

11/9(日)に、[最終第2ステージ]が行われました。

◆今西コーチのLiveレポートはこちら[http://blog.liveshimano.jp/]
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◆大会公式WEBサイトはこちら[http://www.tour-de-okinawa.jp/]

◆以下、[CYCLINGTIME.com]のレポートです。
国内最長距離となる200kmのワンデイレース、ツール・ド・おきなわ第2ステージは激しい雨のなかで行われ、新城幸也と清水都貴(梅丹本舗・GDR)が最後の5kmで抜け出しに成功し、新城が第1ステージに続いて勝利し、完全勝利となる総合優勝をものにした。

この日は前日から断続的に雨の降り続く一日となった。天気予報はゴールの予想時刻である正午にかけて風速10mの強風波浪注意報を出しており、雨と強風により中止も心配されるなか午前6時50分の定刻どおりスタートした。

前日に名護市街で行われた第1ステージのクリテリウムで優勝した新城幸也(梅丹本舗・GDR)は、総合リーダーの証であるイエロージャージを着て出走する。

普及原奨(ブリヂストンアンカー)と米山一輝(スミタ・ラバネロ・パールイズミ)の2人が海岸沿いを行く序盤から抜け出し、メイン集団はこの逃げを黙認。普久川ダムの登りに入る時点までに集団に6分近い差をつける。

アップダウンの厳しい奥から普久川ダムの2回目の山岳ポイントにかけて攻防は激しさを増し、野寺秀徳(スキル・シマノ)、清水都貴(梅丹本舗・GDR)、クラーク・デイビッドとポール・デニス(ともにチームノーランド・ハンブルグ)の4人が抜け出す。この4人は集団に2分前後の差を保ったまま逃げ続ける。後続メイン集団はリーダージャージの新城擁する梅丹本舗・GDR勢の福島晋一&康司、中島康晴らが中心となってコントロールする。

ペースを上げたいのは過去2年連続で2位に甘んじている盛一大擁する愛三工業やマトリックスなどだが、別府匠(愛三工業)が引くのみで集団のペースは上がらなかった。

有銘にさしかかった時点で差は1分40秒あり、逃げ集団の逃げ切りもみえてきた。しかしツール・ド・おきなわ最大の勝負どころとなる原河の三段坂でメイン集団からアタックに出たのが新城だった。イエロージャージを着た新城は数段階に分けて加速する走りで追走する選手に休ませる暇をあたえない。これに喰らいついたのが松村光浩(マトリックスパワータグ)と品川真寛(愛三工業)の2人。原河の頂上は新城が単独通過するが、二人は下りきったところで新城を捕らえた。先頭グループはハンブルグのひとりが脱落し、頂上を新城が通過した時点で差は40秒まで詰まっていた。

新城は前の逃げグループにチームメイトの清水がいるため追走の先頭交代には加わらず、松村と品川の2人が交代しながら前を追う。そして前の3人を捕らえかけたかに思えたそのとき、新城が後方から急加速するアタックをかけ、前の3人を抜き去り、独走に入った。ちょうど橋の上り坂を利用したそのアタックに追走できたのは松村。だがそのすぐ後方には清水がとびつき、後輪につけたまま2人は新城を追い続けることになった。

ゴールまでの最後の上りになるゴール手前5kmの熱帯植物園前の軽い上りで勝負が決した。松村が新城を追い込んだそのとき、後方から清水がアタックして新城に合流。2人対1人の闘いへと持ち込んだ梅丹本舗・GDR優勢となる。

新城と清水は快調にペースを保ち、ゴール前までに松村に対して24秒の差を開くことに成功。ゴールラインにやってきた2人は手と手を取り合い、並んでガッツポーズを繰り返す余裕を見せてゴールした。
先にゴールラインを切ったのは新城。第1ステージに続く優勝で、2日間のステージレースとなって初めての大会で個人総合優勝の栄冠もものにした。

新城は沖縄県石垣島出身。当然沖縄の期待が大きくのしかかるなかでの悲願の優勝だ。過去2年連続で宮澤崇史に優勝を託してきたが、エキップアサダとしても3年連続でチームから優勝者を出したことになる。

85人中62人が完走。昨年、一昨年と2年連続2位の辛酸をなめてきた盛一大(愛三工業)は途中リタイヤとなっている。

新城幸也のコメント
チームメイトが強すぎました! 今日は清水さんが逃げ切ってもいいと思っていたし、その作戦で手堅く行こうということで走ったので途中プレッシャーを感じずにすみました。源河の上りでアタックして40秒まで差が詰まったとき、これは追いつけるかもという可能性が出てきました。チームの作戦もすべてうまくいきました。沖縄の皆さんにはずっと期待され続けてきたので、本当に「やっと」の勝利です。これで勝てなかったら「いつまで待たせるんだ」って言われそうでしたから(笑)。これで今シーズンのレースはすべて終了したので今晩からはオフを満喫します。

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[長年に渡ってシマノチームを率いてきた坂東監督がこのレースをもって一線から退く]
photo(c):skil-shimano

◆第2ステージ[リザルト]
[Tour de Okinawa - Japan Okinawa - 2.2 - 200km]
1 Yukiya Arashiro (Jpn) Meitan Hompo-GDR 5.20.58 (37.4 km/h)
2 Miyataka Shimizu (Jpn) Meitan Hompo-GDR
3 Mitsuhiro Matsumura (Jpn) Matrix Powertag 0.24
4 Masahiro Shinagawa (Jpn) Aisan Racing Team 0.38
5 Hidenori Nodera (Jpn) Skil-Shimano 0.38
6 Shinichi Fukushima (Jpn) Meitan Hompo-GDR 1.22
7 Stuart Shaw (Aus) Drapac Porshe Cycling Team 1.25
8 Park Sung Beak (Kor) Seoul Cycling Federation
9 Shinpei Fukuda (Jpn) Team Bridgestone Anchor
10 Kim Yeong Uk (Kor) Korea National Team
12 Yoshinori Iino (Jpn) Skil-Shimano
14 Shinri Suzuki (Jpn) Skil-Shimano
17 Tomoya Kano (Jpn) Skil-Shimano
39 Yoshiyuki Abe (Jpn) Skil-Shimano 12.01


◆個人総合時間「リザルト
1 Yukiya Arashiro (Jpn) Meitan Hompo-GDR 6.32.31
2 Miyataka Shimizu (Jpn) Meitan Hompo-GDR 0.18
3 Mitsuhiro Matsumura (Jpn) Matrix Powertag 1.21
4 Stuart Shaw (Aus) Drapac Porshe Cycling Team 1.39
5 Masahiro Shinagawa (Jpn) Aisan Racing Team
6 Hidenori Nodera (Jpn) Skil-Shimano
7 Shinri Suzuki (Jpn) Skil-Shimano 1.47

8 Yasuharu Nakajima (Jpn) Meitan Hompo-GDR 1.50
9 Shinpei Fukuda (Jpn) Team Bridgestone Anchor 1.51
10 Yoshinori Iino (Jpn) Skil-Shimano 1.51
12 Tomoya Kano (Jpn) Skil-Shimano 1.58
31 Yoshiyuki Abe (Jpn) Skil-Shimano 13.02

◆個人総合ポイント「リザルト」
1 Yukiya Arashiro (Jpn) Meitan Hompo-GDR 59 pts
2 Stuart Shaw (Aus) Drapac Porshe Cycling Team 39
3 Miyataka Shimizu (Jpn) Meitan Hompo-GDR 32

◆個人総合山岳「リザルト」
1 Dave Clarke (GBr) Team Nordland-Hamburg 5 pts
2 Masaru Fukuhara (Jpn) Team Bridgestone Anchor 5
3 Hidenori Nodera (Jpn) Skil-Shimano 3


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