しゅ~くり~む ら

Osamu KURIMURA Official Blog

自転車操業…

2013-09-24 | インポート
スペインバスク地方の伝統のプロチーム 『エウスカルテル・エウスカディ』 が今シーズン限りで解散となることがほぼ確実となってきました。

一時は、ロードレース好きとして有名なF1ドライバーのフェルナンド・アロンソが、自身のネットワークを使ってチームを救済するとのニュースが流れましたが、残念ながらこの話はうまくまとまらなかったようです。

それにしても、一人のプロスポーツ選手(ドライバー)が、他のプロスポーツ(自転車ロードレース)の世界最高クラスのチームを個人的に救済するかもしれないというニュースには若干の違和感を感じてしまいました。

もちろん、セレブリティのスポーツ(F1)と、公開デスゲームの様な歴史を持つ大衆スポーツ(サイクリング)との間には超えられない壁が存在しているのは理解していますが、それだとしても小金を出してくれる人がいればなんでもかんでも飛びついてしまうフットワークの軽すぎる自転車ロードレース界には、『計画性と戦略とプライドはないのか?』 と、若干残念な気持ちになってしまいます…

根底にドーピング問題が影響しているのは間違いありませんが、それでも世界的なスポーツイベントを持っているにも関わらず、メジャーなスポンサー企業が殆ど付かずに、ドメスティック企業の集合体となっている現状は改善の余地大ありです。

チームが突然生まれ、そしてあっという間に消滅していく…

選手が雇用されるかどうかは、実力+政治力+時の運、更に低賃金…

選手を辞めればその瞬間からゼロスタート…

自転車ロードレース界の人々はこの状態を 『ハングリー精神』 という言葉を使って長年美化してきました。

残念ながら富を否定する人たちのところへはお金はやってきません。

とはいえ、その裏で地味に私腹を肥やしてる人たちがいるのもまた真実ではありますが…

難しい問題ですけど、まずは身近なところから改善させていきます。