土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

国防プロジェクト ネオヤマト 6 (全国速度無制限道路網構想=国防からの繁栄論)

2013-12-16 11:34:00 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

土佐のくじら国防論と評して、日本の国防に関する提言集を、当ブログではシリーズとして連続エントリーしております。
プロジェクト・ネオヤマトは日本要塞化論ですが、その第1として、日本の海岸線を浮上式防波堤で覆うことを提言いたしました。

浮上式防波堤だけでも、十分な国防にはなるとは思いますが、
いざ敵国の進入の際に、すぐに自衛隊=国防軍が対応できる方が望ましいですよね。

そこで、リニアモーターカーなどの、高速移動インフラが重要です。
飛行機はもちろん早いのですが、大量の人員や物資の移動はできません。
ですから飛行機以外の、人員や物資の移動、平坦の確保の方法論の構築も必要なのです。

リニアモーターカーだけでは、戦車や装甲車の移動はできませんから、高速で移動できる道路網も必要ですね。
そこで今回掲げるのは、速度無制限道路=アウトバーン構想です。

全国の海岸線を覆う、浮上式防波堤を守り、他国の進入経路にいち早く、強力な防衛体制で望むために、
私は、日本の海岸線をぐるりと周回する、速度無制限道路網を造るべきだと思います。

日本人は人が良いので、そこら辺の考えが甘いのですが、
彼らの侵略への考えは結局、民族感情などという問題ではなくビジネスなのです。

彼ら(侵略者)にとって、攻めると割の遭わない国つくりこそ、防衛の基本なのです。
ですからその、攻めるのに割の合わない国家造りに心血を注げば、日本は永遠に護りきることが可能なのです。

速度無制限道路があれば、国防有事が起こった際、国内の自衛隊員や、重量物である戦車や装甲車の移動を早く行えます。
人と物のすばやい動きがあれば、その分、人員も備品も少なくて済みますので、結局は防衛予算の継続的負担も少なくなるのですね。

そして前回記事でご紹介した、リニアモーターカーや速度無制限道路は、その特性上、
つまり高速を実現するために、可能な限り、真っ直ぐな構造にしなければなりません。

この真っ直ぐな構造が、防衛に生きてまいります。
なぜなら、真っ直ぐな道であれば、戦闘機などの緊急着陸ポイントを設けることもできますし、
日本の地理的条件でまっすぐな道を造るとなれば、当然トンネルも多くなりますから、そのトンネル内に山の中原発を併用すれば、
それは即、日本の核疑惑演出となり、日本への核攻撃や脅しができなくなるのですね。

山の中、トンネルの中であれば、航空写真や衛星画像なのでは絶対に移りませんから、
秘密の核兵器施設は、外からどこにあるかがわからないので、核疑惑演出にはぴったりなのです。

ヨーロッパの永世中立国スイスなどは、自動車用高速道路を、
戦闘機用の滑走路に利用できるように、はじめから造ってあります。

実は、現代の通常の日本の高速道路は、時速120kmで走行している時に、
人間の視覚が「真っ直ぐ走っている。」と錯覚して認識するよう、微妙なS字を描いて全て造ってあります。

平時の民間自動車優先の造り方ですね。
これは、ある意味ではとてももったいないです。
自動車用道路と、有事の際の防衛用の空港や基地、2種類が必要となります。

しかし防衛用の滑走路と、道路がひとつでまかなえれば、合理的で費用的にもお得です。

ですから残念ながら、現在の日本の高速道路は真っ直ぐではないので、
戦闘機の緊急着陸などという離れ業は、絶対に出来ないような仕組みになっております。

真っ直ぐな速度無制限道路であれば、戦闘機の着陸ポイントを造ることが可能です。

そして、緊急給油や整備などができるポイントが、日本国内各地に造ることができれば、
一機の戦闘機が、全国を縦横無尽に飛ぶ事ができ、日本の防衛力は飛躍的に向上します。

ですから速度無制限道路は、国土交通省管轄ではなく防衛省管轄が望ましいです。
「え”っ」と思われるかも知れませんが、それが実は、高速道路の本来の形態なのです。

元来高速道路というのは、古代ローマのアッピア街道然り、ドイツのアウトバーン然り、その始まりは軍事用防衛用の道路です。
軍事用道路を軍事専用道路とせずに、平時には民間にも開放しているスタイルが、本来の高速道路の理念なのですね。

ですからここで造る速度無制限道路、日本版アウトバーンも、
防衛用道路だけれども、民間も利用できる・・・というスタイルにしても、決しておかしくはないです。

ということは、国家の極秘の都合で、いつでも通行制限や、通行者の制限が、
国家側の都合で、可能なシステムにすることができるということです。

つまり今の日本の常識をひっくり返して、
軍事インフラを、平時では民間が移動用インフラとして使う発想が必要だと思うのです。

通常、軍事費というものは投資をしても、直接的な見返りはありませんが、
この発想ですと、軍事インフラとして機能できるくらいの、頑丈で立派なものを造っておくことで、
平時は、民間人にそれを開放し使用させることで、結局は国民=国家が豊かになるのですね。

これは私の郷土土佐藩の、江戸時代の天才政治家、野中兼山(のなかけんざん)の政治思想でもあるのですが、
これを私は、現代日本に適応するべきだと思うのです。

これはとりもなおさず、国防からの繁栄論でもあると、私は考えているのです。




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9 コメント

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Unknown ()
2013-12-16 14:08:33
そうだそうだ。

日本版アウトバーンを創って、どこでもドアではないが、

どこでも、滑走路を創ろう。
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そうですよねー。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-12-16 19:57:17
英さん、コメントありがとうございます。

そうそう、道路を飛行機は離着陸できませんけど、
自動車は、滑走路を走ることができます。

だったら、滑走路を全国に引けば良いです。

国防は万全ですし、自動車の移動ツールとしても、
超一流の代物となります。

未来への、大きな資産となるでしょう。
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Unknown (泣き虫ウンモ)
2013-12-16 20:46:58
土佐のくじらさん、こんばんは。
いつも、挨拶をしないものですから、たまに^^;
話は替わりますが、翼を折りたためる垂直離着陸型の飛行機なり、戦闘機であれば既存の道路を使用することも可能になるかな?
なんせ、東京あたりは道路を拡張するとかいっても、地権者を説得するのが大変だと思うんですよね。
万が一に備えて、既存の道路を利用する側のほうから、志向してもいいかなと。
両面から、アプローチしたら安心かなと。
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こんばんはー。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-12-16 21:01:00
泣き虫ウンモさん、こんばんはー。
こういうのも、良いですね。 (笑)

そうですねー。
既存の道路企画とか、私は欲存じませんので、わかりません。(爆笑)

新しく造れば良いと思いますよ。
そこに、離着陸ポイントをつくるのが、現時点では限界なんじゃないでしょうかね。

多分既存の道路では、無理だろうと思います。
ヘリポートすら、不足しておりますし、自衛隊ヘリとか、現時点でも相当、離着陸ポイントは限定されていると思います。

新設しか、方法論がないと考えます。
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Unknown (泣き虫ウンモ)
2013-12-16 21:34:40
物理的に無理ということでしょうか?
無理かどうかは、知りませんがやるしかないのでは。
なんだったら、飛行機や戦闘機も立てて走らせることも考えないと。
二次元ではなく、三次元はどうかなと。
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Unknown ()
2013-12-16 21:52:30
泣き虫ウンモさん

既存の道路は無理でしょ。

いろいろ理由はあるけど、強度の問題が一番です。

戦闘機は、民間機などの違いは、機体重量ではないですかね。

はたして、既存の道路が、戦闘機の離着陸に対して

どの程度の強度があるかわかりません。

ましてや、高速道路の強度は、今の強度では、

とても無理なんじゃないですかね。

仮に垂直離着陸可能であっても、既存の道路強度で

どのくらいもつかちょっとわかりません。
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コメントありがとうございます。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-12-17 21:09:16
泣き虫ウンモさん、そして英さん、コメントありがとうございます。

英さん、さすが技術畑の方は、わかりやすいです。
あと、ジェット機などの排出するガスも問題ですよね。

ヘリコプターの風も尋常じゃないレベルですので、ジェット機はすごいと思います。
多分、あれでかなり、いろいろなものが破壊されるはずですね。

戦闘機を立ててでもやるべきという、泣き虫ウンモさんのお言葉には感動しました。

その発想で解決する問題って、結構あると思います。

また、この記事に、とても思い入れを持ってくださったことが伝わって参りまして、執筆者といたしましては、深く感激いたした次第です。


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Unknown (日比野)
2013-12-18 02:13:54
英さん、こんばんは。

>いろいろ理由はあるけど、強度の問題が一番です。

橋梁の多い、高速道路では、活荷重がどれくらいあるかが問題になります。

活荷重については、↓のwikiに詳しく説明がありますけれども、平たくいえば車輪で動くものの重さです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E8%8D%B7%E9%87%8D

日本の橋梁は、大体10tから25tくらいの活荷重で設計されているのですけれども、これは25の大型トラックが基本になっています。

で、日本の戦闘機の重量はどれくらいかというと、F15が最大全備重量で25t、F2も全備重量では同じくらいあります。ただ、車は普通4輪なので、橋梁の活荷重も4輪を前提に計算されているのですけれども、航空機の場合、離着陸時は主脚の2輪だけで全重量を支えますから、活荷重は車よりはもっと大きくなります。

よって、現状の高速道路では、多分強度的に足りないと思います。因みに高速としては古い部類の首都高は活荷重が10t足らずしかないですから、全然駄目でしょうね。

また、シーハリアーのような垂直離着陸機だとどうかですけれども、全備重量は11tでなんとかなるとしても、離着陸時のジェットからの熱の問題があります。数百度で溶融するアスファルトでは多分駄目で、耐熱板なり何らかの処置は必要でしょうね。


あと、高速を物流インフラとしてもっと活用する、というのであれば、高速の中央分離帯に貨物用新幹線を走らせるという構想があるんです。いまはちょっとどうなっているか分かりませんけれども、ご参考まで。

ハイウェイトレイン構想 http://kotobukibune.at.webry.info/200912/article_10.html
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勉強になります。 (土佐のくじら)
2013-12-18 18:57:31
日比野さん、活荷重のお話、とても勉強になりました。

そしてやはり、ジェットの排気は問題なんですね。

ハイウェイトレイン構想、興味深く拝見しました。

JR系の鉄道網は、明治から使用され続けているものが多いですから、こういう発想で一度、総見直しして見ると良いですね。
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