土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

戦略的国防と日中関係(更新)

2016-03-01 09:24:30 | 土佐のくじら国防論

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土佐のくじらです。

最近再エントリーし始めた土佐のくじら国防論。

これは、中国の南沙諸島への軍事基地創設や、北朝鮮の水爆実験成功を受けて、再び世に問うてみたいと思って始めました。

土佐のくじら国防論とは、国家の平和状態を健康にたとえた国防論です。
またそれは、別の言葉で言えば、戦略的国防論とも言い換えることができます。

病気になってから、つまり戦闘状態になってから病を克服するのではなく、予防医学的に、平和になるための布石を、次々と打っていって、予防的に戦争をなくしていく考え方です。

近代日本の歴史は、自分たちより国力や軍事力の強い国とばかり戦った歴史です。
つまりこれが意味するのは、近代日本の戦争の歴史は、侵略の歴史ではなく、国防の歴史であった証拠です。

自分たちより強い国に対しては、リスクが高すぎて侵略できないからです。

つまり日本には、侵略という遺伝子そのものがないのですけれども、結局キツイ戦いをしている事実から鑑みて、言い換えれば、戦略的国防という観点が弱い・・・、
いや、私の目から見ると、はっきり言って欠如していると思われるのです。

確かに先の大戦は、人種差別撤廃という、日本の崇高な理念から端を発したと思われますが、結局負けておりますから、残念ながらその詰めは甘かったと思います。

はっきり申し上げれば、第1次世界大戦直後のパリ講和会議で、日本が人種差別撤廃宣言をした際に、「これが採決されなければ、日本はアジア諸国の解放のために出兵する。」と世界を脅せば良かったと思っております。

第1次世界大戦では、アメリカを除く白人国家は皆、初の世界大戦で疲弊しきっておりました。

当時の日本は、兵器の性能が良く、局地戦最強軍でした。

ですからこのときが、結局は、その後の大東亜共栄圏構想という、人種差別思想を思想的バックボーンとした植民地主義払拭の、最後の、そして最高のチャンスだったわけです。

その後、アメリカなどが先導して、その後ABCD包囲網などで外堀を埋められ、日本は弱った状態で、第2次世界大戦に突入せざるを得なかったから負けたのですね。

とまぁ、歴史のIF(イフ)ばかりを言っても詮無いので、これで終わりますけど、結局、アメリカを中心とした、植民地主義の強国たち(連合国)は、20年あまりの歳月をかけて、日本と対峙できるほどに、日本を弱らせてから叩いているわけです。

実に、戦略的な侵略しそうに基づく行動です。

これが多くの日本人には、理解できないのです。なぜならば、日本人は侵略そのものを発想しないからです。

つまり、歴史をつぶさに精査していくならば、日本が弱らなければ、彼らは攻められなかったわけです。
これが、侵略者の本質であり、同時に日本が本当の意味で歴史を反省しなければならない点であり、教訓なのです。

つまり、たとえば、中国の侵略の脅威が、現在の日本にあるならば、中国の侵略的行為から日本を守るためには、中国より強ければそれで良いのですよ。

実に簡単な答えだと思いませんか?

侵略的発想に基づく行動ならば、強い相手と対峙することなどあり得ないからです。

中国が、日本に軍事行動を起こすことで、侵略の軍事行動のリスクが跳ね上がれば、絶対に彼らは攻めては来ません。

それは集団的自衛権行使を容認した、安全保障関連法(通称安保法)が施行されて後、中国の動きが南下し、沖縄独立運動支援など、動きが狡猾になってきたことなどからも明らかです。

彼らが本当に、本心から日本憎しで国家運営をしているならばイザ知らず、彼らの本心は、反日ではありません。
すべては、欲得のみで動いている、生粋の侵略国家が、中華人民共和国の本質です。

それは彼らの歴史が証明しております。
彼らは建国以来、侵略しかしておりません。

1949年の建国の翌年には、チベットを併合し、1980年まで軍事侵攻ばかりやっていました。
陸伝いの侵攻が手詰まりになったので、資金稼ぎのために経済開放をし、今は海洋戦略をしているのです。

彼らの本質は、反日国家でも何でもありません。
ただの侵略国家です。

侵略国家に気をつけなければならないは、彼らは、丸腰の相手にだけは、滅法強い ということだけです。

ですから中国らは、日本を丸腰にしようとしているはずです。それが護憲運動などの、日本の左翼活動の本質なのです。

ですから、彼らから日本を守るのは、ある意味で簡単です。
彼らから見て、日本侵攻の軍事リスクが高ければ、簡単に守れるということです。

つまりこれは、彼らの問題や諸外国の事情に関係なく、ひとえに日本国自身の問題だということです。

つまり結局は、日本国民の選択の問題であり、「自分の国は自分で守る」という決意さえあれば、自然と解決する問題であるということです。

これが、戦略的国防の第一義です。

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