土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

日本必須の、集団的自衛権行使容認。

2014-05-19 09:28:20 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。
仕事で忙しく、このところ記事のエントリーができないでおりました。

さて、このところ急に、安倍総理が集団的自衛権行使に意欲を持ち出し、
マスメディア等々で取りざたされるようになりました。

集団的自衛権問題に関しては、私としては当然のごとく行使するべきだと思います。
それは、同じ国防装備、同じ国防予算で、飛躍的に国防力が跳ね上がるからです。

別の言葉で言えば、同じ装備同じ予算であるのに、集団的自衛権を行使しなければ、国防力は落ちるのですから、
それは装備の無駄でもあるし、予算の無駄でもあると言えます。

そういったことで、日本の国防に関して、今回のように集団的自衛権行使の問題が、
いみじくも内閣を中心に議論されるようになったことは、日本はひとつ、大人の階段を上り、
ステージがあがったことは、歴史的に一定の評価ができるのではないかと思います。

かつてならば、そう、民主党政権以前の日本ならば、
このような集団的自衛権の問題定義をするだけで内閣は紛糾し、やれ国粋主義であるとか、
また、やれ軍事路線であるとか、そういった左翼的なイデオロギーに基づいた、幼稚な反応をしていたに相違ないからです。

ともあれ、安倍内閣が今になって急に、集団的自衛権行使の議論を呼びかけるにいたったのは、
南シナ海海域での中国海洋進出によって、南シナ海の周辺国ベトナムとフィリピンと中国とが、
いつ戦争になってもおかしくないくらい、関係を悪化させているからだと思います。

左翼的心情の方や、一般的な今の日本の社会的常識の中で生きていらっしゃる方は、
これら中国とベトナム・フィリピンとの関係悪化ということをお聞きになっても、
「それは所詮、他国のこと。」という認識を、ひょっとしたらお持ちになるやも知れません。

しかし、南シナ海での紛争があれば、それはすなわち、日本の国家の行き先を決める問題なのです。
なぜならば、南シナ海を日本のタンカーが通って、毎日毎日日本に石油を届けているからです。

つまり南シナ海は、日本の国益を左右する超重要な海であり、
ここの制海権がどこになるかは、日本の命運をも左右するのです。

先の戦争を真に反省し、先の戦争の要因が、石油という資源問題であったことを知るならば、
現代に生きる日本人が平和を愛する国民であるならば、南シナ海の制海権問題は日本の問題である・・・
という認識を持つのが然るべきなのです。

急激に関係の悪化が深刻化する中国とベトナム・フィリピン。
任期後半になり、指導力が低下した今、軍事的予算を削り、社会福祉に予算を回したいアメリカオバマ大統領。
そして中国を牽制できる位置関係にある親日国ロシアは、今、ウクライナ問題で動きが取れません。

中国が動くならば、今しかないのです。
そしてそれは、日本が決断すれば、中国の動きは封じることもできるのです。

これらを総括し、日本が主体的に自国のエネルギー問題や、アジアの中での発言力ある大国を維持していくためには、
どうしても、もうひとつの大人の階段を上らなければならないと思います。

今回の集団的自衛権行使の問題は、そのひとつのステップにしか過ぎません。
取りあえず、集団的自衛権行使容認で時間を稼ぎ、アメリカを中心とした対中国包囲網の形成を、
目指す動きを見せなければなりません。

安倍内閣には、消費税などの経済面で、一定の不満を抱いてはおりますが、とにもかくにも国防は最重要問題です。

集団的自衛権行使容認問題では、安倍総理の働きに土佐のくじらは、大いに期待しております。

 



 


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