土佐のくじらです。
よく言われるフレーズに、「戦後日本は、第2の開国をした。」という言葉があります。
反面は当たっていると思いますが、もう一つの側面を見落としていると思います。
そのもう一つの側面こそ、「世界の方こそ日本化したのだ。」という側面です。
世界が日本化した部分は、
1、世界から、植民地が消えたこと。
2、世界から、侵略戦争そのものを消したこと。
です。
これは日本人が元来持っていた特性、
他国や他民族を軍事的に支配し、そこから搾取することを考えない民族であること。
そして、国境を遵守し、その中を豊かにしていく思想を持っていることが大きいのです。
つまり、日本という国家は資源はほとんど取れませんが、水や温暖な気候、そして豊かな土壌に恵まれ、海産物も多く、食べ物が豊富だった影響が大きいと思います。
つまり、他国から泥棒するリスクを冒してまで欲しい・・・と、思うものがない国が日本なのです。
これは今も変わりありません。
今の日本人も、たとえば朝鮮半島を欲しがったり、中国大陸の一部を欲しがったりしないでしょう?
他国の所領を手に入れれば、それだけで国民の平均収入が減る国が日本です。
大金持ちがスラム街に行って、強盗するようなことはあり得ないです。
日本とは、元々そういう国なのです。
ですから、たとえ「この国を日本人にやる。」と言われても、
「いやぁ、別に欲しくはないんだけどなぁ。」と思うのが日本人です。
これは世界から見れば、今でも珍しい思考形態を持つ国民性です。
そして他民族を蔑視する思考も、日本国民には本来備わっていません。
中韓などは盛んに、日本人蔑視論を展開していてへきへきしますね。
当然今の日本人には、嫌中嫌韓感情は、あることはあるのでしょうが、
これなども、悪く言われるから嫌なだけで、あちらが悪く言わず、ある程度立ててくれさえすれば、
こちらから嫌中嫌韓感情を守り立てたりすることはなかろうと思います。
戦前の、鬼畜米英思想なども、長年の執拗なABCD包囲網さえなければ、日本人はこれらの国々に悪感情を持たなかったと思います。
戦国時代にポルトガル人や黒人、そして幕末のペリー来航の折の日本人の対応を見ても、
ことさら外国人というだけで怖がったり、差別したりはしておりません。
むしろ国民性とも言える、好奇心の強さが勝って、観察研究の対象だった雰囲気がありますね。
こういう国は、とても珍しいです。
ともあれ、第2次世界大戦で日本は負けましたが、世界は大きく日本化したと思います。
同じ敗戦国にドイツやイタリアがありましたが、それで世界がドイツ化したりイタリア化したりは全くしておりません。
いかに日本の与えた影響が大きいかがわかります。
戦前の民主主義は、白人の白人による白人のための民主主義でした。
白人以外は、人の皮を被った動物扱いでした。
日本人の勇気と自然な営みが、世界から民族差別をなくし、植民地をなくし、侵略戦争をなくしました。
そして時代のページはめくられ、人の食うための戦争から、イデオロギーのための戦争、そして宗教の違いによる戦争へと以降してきたのです。
イデオロギーや宗教といった思想問題解決が、今の時代の宿題です。
この時代の宿題の解決を図るのも、私は日本人なのではないかと思っております。
今回で「誇るべき日本の歴史」シリーズは終わろうと思いますが、
この時代の宿題の解決について、今後も私見を述べ続けて参りたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。