釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

内陸での一日

2012-06-03 22:05:02 | 文化
今日も比較的いい天気になった。再来週から気仙沼でのボランティア活動に再び復帰することが決った息子は、せっかくの休暇だから今日は内陸へ行こうと言い出した。ネットで調べたようで、奥州市前沢地区で「前沢牛まつり」があるという。結局息子の運転で娘とともに三人で奥州市まで行くことになった。車の中は暑いくらいのいい天気だ。青空が空一面に広がるような天気ではないが、日は十分に射して来る。奥州市までの近道を息子がiPhoneのナビ機能を使って探し出した。釜石自動車道を滝観洞(ろうかんどう) ICで下りて住田町へ入った。奥州市水沢地区の市街地に近い山間部で花の直売と庭の観覧を個人でやっておられるところを通りかかり、少し立寄って見ることにした。奥州市近辺にはこうした個人で花を植えた庭を開放しているオープンガーデンというのが15カ所もあると聞いた。ここは4000坪の敷地に様々の花が植えられていた。とても理想的な環境の中で花を育てられておられた。ただ植えられている花たちは園芸用の花が多いため、和種よりも洋種のものが目立った。それでも販売されていた花たちの中に何種類か山野草があり、息子とともにいくつかの花を買わせていただいた。思わぬ場所でのんびりと庭園の中を楽しむことが出来た。またいつか訪ねてみたい。4号線をひたすら南下してナビの誘導に従い、目的付近までたどり着いた。「前沢牛まつり」の会場と少し離れたところに駐車場が設けられており、そちらに車を止めてから、送迎バスで会場に向かう。前沢町の広い野球場が会場になっており、その会場一杯に人が集まっていた。東北へ来てからこれほど大勢の人が集まっているのは初めてのことだ。いくつものテントが並び、前沢牛だけでなく祭りによく見かけるような食べ物も売られていた。幼稚園や小学校の親たちまでが店を出している。今日はその後、著名な演歌歌手が来る予定のようだった。出店をひととおり見て回ってから、前沢牛丼というのを買って昼食とした。他の人たちとともに芝生の上に座って、少し暑い日を浴びながら昼食を摂った。食後に会場をまた少し歩いていると「牛の移動博物館」なる小さなテントが目に入り、よって見ることにした。初老の方が牛の本物の胃の標本を前に説明をしていた。巨大な胃だ。確かに牛の胃は4部屋に分かれていた。人の胃とはかなり違うようだ。子供たち用の一角も一応回った後、また送迎バスに乗って駐車場まで戻り、今度は花巻へ向かった。花巻の2カ所のホームセンターの園芸コーナーを見た。やはり花巻のホームセンターは釜石や遠野と比べてもかなり大きい。園芸用品も数多く揃えられていた。ホームセンターを見終わった後、花巻市役所近くの「源喜屋」と言う花巻の「白金豚」を食べさせてくれる店に行った。ここは1年前の震災後少し落ち着いて来た頃に娘と二人で来て、味がいいので機会があればまた来てみてみたいと思っていた店だ。「白金豚」のしゃぶしゃぶが値段が手頃でとても美味しい。「白金豚」の串焼きやつくねも美味しい。食事をした後、店の外に出ると夕暮れの中でとても気持ちのいい風が吹いていた。帰路は沈みかけている大きな太陽とは反対側からやはり大きく見える月が昇って来ていた。
奥州市水沢地区の4000坪もの個人のオープンガーデン

会場一杯に人が集まっていた

出店のテントもたくさん並んでいた

日暮れの棚田

丸く大きな月が昇って来た

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