釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

世界は巨大地震が連鎖する“活動期”に

2012-03-22 19:21:13 | 文化
今日は珍しく予想最高気温が11度になっており、風が出ていても暖かかった。先日のニュース記事では高知県で桜が満開だった。岩手はまだ1ヶ月はかかるだろう。例年より寒さが厳しかったので場合によれば、5月初旬になるかも知れない。職場と娘のNPOの建物とは車で5分とかからない距離なので、娘は時々こちらの職場の9階にある食堂で昼食を摂るために誘って来ることがある。今日も昼休みにやって来て一緒に昼食を摂った。今晩からまたU先生が釜石へ来られて明日から2日間市の職員の方達などにも講演をされるのだ、とその時に教えてくれた。娘も運転手として付き添いながら、U先生のお話を聞きたいようだ。今年は7月から英国ロンドンでオリンピックがあるため、U先生も参加選手のお世話でかなりお忙しいはずなので、こうして釜石へ来ていただけるのはありがたい。現在、家では新聞もTVも見ることはないが、時々はNHK スペシャルの番組で見たいものがある。震災後も同番組はシリーズ「大地震」を特集して来た。恐らく、その第二弾となる「MEGAQUAKE II」が4月から始まる。4月1日は今回の地震で「世界でも類を見ない観測網が、捉えていた膨大なデータ」を元に「巨大地震の知られざる発生メカニズム」が画像化されて再現されるようで、「巨大地震発生の一ヶ月前から本震の震源に向かいながら起きていた無数の微小地震。そして3月11日、宮城沖で始まったM7クラスの地震は、発生から40秒後に予想外のプレート境界の破壊によって際限なく巨大化していった。」様子が描かれているようだ。そして、さらにGPSデータによって、「アメリカ、ニュージーランド、チリ、そして日本の南海トラフや北海道東部など、世界のプレート境界に潜む巨大地震のリスク」に迫り、「“次の巨大地震”の予測研究」も紹介される。4月8日には、「過去の津波の堆積物や巨大津波石の調査からは、世界各地で今回と同じような超巨大津波が数百年の周期で発生していることもわかってきた。」ことが紹介され、日本だけではなく、「世界は巨大地震が連鎖する“活動期”に突入したのではないか」という可能性が示される。昨年4月の米国地震学会でも、M7以上の大地震は、起きやすい「活動期」が存在し、現在がその時期にあたる、とニューメキシコ鉱工業大学のリック・アスター教授らが発表している。地球表層のプレートは互いに連携されており、20日(日本時間21日未明)にメキシコ中部で起きたM7.6の地震も太平洋プレートの動きと関連したものと思われる。東京大学地震研究所の古村孝志教授のシミュレーションによると、これまで南海トラフで起きる地震の想定では、東海、東南海、南海地震の3つが連動した1707年のM8.6とされる宝永地震が最大級とされて来たが、その宝永地震にさらに1605年の慶長地震が連動する東日本大震災タイプが起きた場合、津波の高さは宝永地震の約1.5~2倍に達するという。実際、高知県や大分県の沿岸部で津波堆積物の調査を行った高知大の岡村真教授らは約2000年前に宝永地震を上回る巨大津波が襲ったことを見出している。複数の断層が直下にある首都圏についても今月初め、文部科学省の研究プロジェクトチームは東京湾北部地震での震度を6強から7へ変更した。これにより、建物の損壊比率は数倍にまで跳ね上がるという。平安時代の800年代後半は貞観地震を含んで本州北部から九州まで内陸を含めた広範囲に大地震が多発した巨大地震活動期であった。富士山の噴火も見られた。現代はまさにその時代に酷似している。
富士山噴火による降灰領域 富士山火山防災協議会の富士山火山防災マップより
桜島の事例より1cm 以上の降灰がある範囲で停電が起きると考えられている
(2cm以上10cm未満の降灰域は都心を含め広範囲にわたっている)

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