釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

自然から得られる健康

2017-12-27 19:17:01 | 文化
今年もまた一つ歳をとってしまったが、歳とともに、いかに健康を維持して行くかを考えるようになった。認知症や卒中で他人の世話にならないように、また癌のような重い病気にならないようにするには、何に気を付ければいいのか。世の中が便利で豊かになって来ても、一向に病は減らない。長寿の国にはなったが、その長寿には病を抱えた多くの人たちも含まれている。何故病は減らないどころか増え続けるのか。基本的には栄養が確保しやすい環境があるために、長寿になったのだろうが、その確保しやすい栄養に偏りがあるために病が増えるのだろう。都会と地方を比べてみると、長寿の差はさほどないように思われる。運動の基本である歩くことを考えると、かえって都会の方が地方よりよく歩く。地方は車社会でもある。健康と長寿を考える時、いつも思うのは、自然との関わりだ。人は何十万年もの歳月をかけて、類人猿から進化した。従って、人の体は自然からの食物と、自然との接触の中で、抵抗力を得て来た。今、食物はあまりにも加工され過ぎてしまい、自然との触れ合いをなくしてしまっている。近年の生物学や医学は生体の分子、遺伝子レベルの解明が進んでおり、体内での活性酸素や長寿に関係した遺伝子のテロメアの役割などが明らかになって来ている。食物成分とそれらの関係、また、生鮮食物と加工食品の違いなども分子、遺伝子的な影響の違いなどが明らかになって来ている。そんな中で、エネルギー医学を提唱する生物物理学のジェームズ L.オシュマンJames L. Oshmanは、オランダのコペンハーゲン大学や英国のケンブリッジ大学、米国のノースウェスタン大学などで、研究を進めて、心臓専門医であるスティーブン・T・シナトラStephen T. SinatraらとともにアーシングEarthingと言う概念を提唱している。人体は帯電しているにもかかわらず、大地とは絶縁した生活をしている。大地との接触により、放電することが人体には必要なのだと言う。確かに人類はその歴史の大半を素足で歩いており、常に大地と接触していた。現代の家庭内には電気・電子機器が溢れている。電磁波はもう飛び交うのが当たり前になっている。大型家電には必ずアースが付いている。人体の帯電が如何に人体に有害かはよく分からないが、大地との接触、自然との直接の触れ合いは少なくとも心の癒しにはなるだろうし、冬場にいつも悩まされる静電気のことを思えば、放電が大事なことでもあるだろうと想像出来る。文明が進めば進むほど人は自然から離れて来た。その自然への回帰が人の心身を本来の健康状態に導いてくれるのかも知れない。
山茶花

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