釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

中国映画「三国志」

2011-02-10 12:54:50 | 文化
今朝も気になって甲子川沿いの道路を通って出勤したが、今までいた白鳥家族以外の白鳥もさらに加わったようだ。数が増えている。釜石へ来てから見る甲子川の白鳥としては恐らく一番多いと思う。相変わらずカモたちも周りに集まっていた。中学の頃から試験が終わると必ず映画を見ていた。映画を見ている間は別の空間、別の時代を感じることができる。ただ単に暇つぶしに見ることもあった。数からすれば当たり前だが米国映画が一番多いだろう。ヨーロッパのものは数が少ないが味のある物が多い。釜石には映画館がないので、どうしても大きなスクリーンで見ようとすれば内陸まで出かけなければならない。最近はほとんどレンタルDVDを21インチのiMacのディスプレイで見ることが多くなった。少し前からちょっと気になっていた映画があった。シリーズになった「三国志」だ。これまでにも多くの「三国志」の映画が作られて来たが、このシリーズものの「三国志」は映画として興味が惹かれていた。映画はみんな「三国志」の表題を付けているが、三国の一つ蜀の官吏で後に西晋の官吏となった陳寿によって3世紀に書かれた歴史書『三国志』によるのではなく、この歴史書を参考にしながら14世紀以後の明の時代に書かれた『三国志演義』に基づいて作られたものが多い。従って3世紀の中国で覇権を争った3名の「英雄」の内、漢を正統に継いだとみる蜀の建国者劉備を善玉、魏の建国者曹操を悪玉とする映画が多い。今回の「三国志」シリーズは先ずともかく量が多い。DVDで21巻、94話もある。中国のTVで連続番組として放映されたものだ。最初は以前の中国映画の決まりきったパターン化されたつまらない映画だろうと思っていたが、制作費に25億円をかけ、人民解放軍延べ15万人のエキストラを起用しているというのが気になり、さらに映画「ロード・オブ・ザ・リング」のスタッフによる特殊効果も加えられていると言うので見てみようという気にさせられた。まだすべては見ていないが、実際に見てみるとこれはほんとうに中国の映画なのか、と思わせられるほどいいできばえの映画だ。人物の描き方もかっての中国映画とはまるで別物で単純な人物像は見られない。特殊効果も立派なものだ。ついつい時間を忘れて引き込まれて行く。監督もさることながら、俳優たちの演技もかっての中国の影は全く見られない。みんな個性のあるのびのびとした演技をしている。確かにこうした映画を見せられると中国が少なくとも以前の中国とは大きく変わって来たことがはっきり分かる。
退職された匠の一人からいただいた番の白鳥(旧東独Carl Zeiss Jenaの怪獣レンズで)

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