釜石の日々

南海トラフ3連動地震と財政破綻

今日は朝から小雨が降り続いた。気温は23度までしか上がらず、一日の気温差は2度しかなかった。小雨が降る中、郵便局で宅急便を受け取るついでに職場近辺を周って見た。ところどころでまだ紫陽花が咲いており、八幡神社近辺では季節外れのツツジが咲いているところもあった。小雨が降って、市街地周辺の山々では霧が立ち上り、稜線が霞み、低い山でも深山幽谷の趣が感じられた。薬師公園の入口ではまだ3色の木槿(むくげ)と紫陽花がやはり咲いていた。ここの紫陽花ではこれからまだ咲き始めているものもいくつか見られた。職場の裏山の百日紅はようやく2~3分咲き程度になって来た。釜石でも咲くのが一番遅い百日紅の一つではないかと思う。同じ釜石市内であっても紫陽花や木槿、百日紅など咲く時期が少しずつずれていて、そのため、一つの種類の花が長く見られる。 防災科学技術研究所によると、南海トラフで地震が起きると、最大想定ではないM8クラスであっても、東京や大阪湾周辺で、30階や45階建てなどの高層ビルが大きく損壊する可能性がある、と今日のニュースで報じられている。いわゆる長周期地震動による揺れである。NHKでも昨夜「MEGAQUAKE  巨大地震 南海トラフ 見え始めた"予兆"」が報じられたようだ。「地下深くのプレート境界で、岩盤が非常にゆっくりと動く、「スロー・クエイク」と呼ばれる現象」の研究が進み、「スロー・クエイク」が地震の予兆である可能性が出て来た。東日本大震災でも、1か月以上前に震源の東側で「スロー・クエイク」が起きていて、地震・津波が巨大化した要因とも考えられていると言う。現在、四国東部でこの「スロー・クエイク」が顕著に見られている。南海トラフ沿いの東海・東南海・南海の三カ所で地震が連動する、いわゆる3連動地震は100年の周期で起きるとされる。3連動の地震は、また、M9クラスになると言われている。この地域では1944年に東南海地震が、2年後の1946年に南海地震が起き、3連動ではなかった上に、現在、すでに70年が経とうとしている。地震調査委員会の長期予測では、30年以内の発生確率は東南海地震が70~80%、南海地震が60%で、10年以内では両地震とも20%となっている。しかし、自然は生きており、機械ではない。動きの予測は計算し切れるものではない。また、新しい知見が加わって来たことから、地震の発生に関しては油断が出来ない。100年周期の3連動地震は70年前には3連動しておらず、その分地震エネルギーの蓄積は高まっているはずであり、100年の周期を待たない可能性も出て来る。3連動すれば、被害額は220兆円と政府が試算しており、被害の経済規模は東日本大震災の比ではない。東日本大震災は政府の公表では16兆9000億円とされている。高層ビルの長周期地震動による損壊や液状化現象による被害など、最近になり予想以上の被害が出ることが分かって来たものがあり、被害額や犠牲者の数も「想定外」となる可能性がある。原発の安全神話と同じく、これまで地震についても暗黙の安全神話が一般だけでなく、専門家の間でも定着してしまっていた。一部の専門家だけが警告を発していたが。2011年の東北地方太平洋沖地震はそのいずれの安全神話にも根拠がないことを見せつけた。専門家たちもようやく真剣に過去の地震や噴火の歴史に向き合うようになって来た。ただ、実際に3連動地震が起きれば、東日本大震災と異なり、直接の被害だけに留まらず、220兆円にも達する被害は日本の財政を壊滅状態に追い込む可能性がある。来年度予算は100兆円を超える。年間予算と合わせれば300兆円に達する国家負担は確実に日本の国債への信頼性を失わせる。国債金利が急騰するだろう。政府は債務不履行、デフォルトに追い込まれる危険性がある。南海トラフ3連動地震は国難を招来する可能性がある。
霧雲が立ち上る周辺の山

まだ咲き始めている薬師公園入口の紫陽花

薬師公園入口の雨に濡れる青紫の木槿
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「社会」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事