釜石の日々

駄々っ子の北朝鮮

北朝鮮は先月26日に短距離弾道ミサイル3発を発射し、北東方向に250Kmほど飛行して落下した。いずれも失敗したと見られている。次いで、29日には中距離弾道ミサイルを発射し、日本の上空を飛んで、北海道の襟裳岬の東方1180Kmの太平洋上に落下した。午前5時58分に発射され、6時2分に警報Jアラートが鳴らされた。その3分後に北海道の渡島半島を通過している。いずれのミサイル発射も、事前に首相官邸は掴んでいた。釜石でも警報が出されたが、退避の余裕は時間的に無理があった。けたたましく警報を鳴らすくらいなら、事前に情報を掴んでいたのだから、早く、警報ではなく、情報として国民に知らせるべきだろう。とは言え、現実には、本気で北朝鮮が日本を標的にすれば、防ぎようも、避難のしようもない。29日のミサイルは米国への攻撃を目的としたミサイルであった。日本を攻撃するためのミサイルはすでに200発以上が準備されており、日本のPAC3やイージス艦のようなミサイルを迎撃するシステムは現実には何の役にも立たない。米国に言われるままに買わされた高価なおもちゃでしかない。日本の上空を飛んだミサイルをそのまま通過させている。ミサイル迎撃システムは専門家が最初から役立たないことは指摘していた。特に複数のミサイルを同時に発射されれば、迎撃は不可能だ。北朝鮮の危機を利用して単に軍事費の増額を正当化しようとしているだけだ。北朝鮮も米国も本気で武力衝突しようとは考えていない。独裁政権の北朝鮮は、核を持たないために米国に潰されたリビア、イラクの轍を踏まないようにして、政権の維持を望んでいる。米国も本格的な武力衝突となると、1000万人以上の犠牲者が出ると見ており、容易には衝突出来ない。協議により、互いに歩み寄る道を探るしか道はない。中国も、北朝鮮の振る舞いを快くは思っていないが、石油は相変わらず北朝鮮に提供し続けている。これまで世界の覇権を掌握して来た米国の軍事・産業の権威筋は、覇権よりも米国第一とするトランプ大統領に圧力をかけ、次々に大統領の側近を追い落とし、自分たちの意向に沿う側近に入れ替えた。大統領は当初、ロシアにも近付こうとしたが、軍産権威筋に阻まれ、やむなくとりあえずロシアと敵対する姿勢に転換した。そんなロシアとも北朝鮮問題をめぐっては対峙せざるを得ない。中国もロシアも北朝鮮と米国の軍事衝突を望んではいない。韓国も軍事衝突となれば自国が30分以内にそうとうの犠牲を出すことを知っており、やはり衝突は避けたい。北朝鮮のミサイル発射実験や核実験は単に米国に対して、自国を認めて欲しいと言う、言わば、子供の駄々をこねているだけである。
黄花コスモス
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