釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

歴史から人は何も学ばないのだろうか

2009-08-21 07:04:26 | 文化
先に共同通信社が今回の選挙についての電話世論調査の結果を発表した。比例区、小選挙区ともに民主党が30%半ば、自民党が10%半ばというもので自民党は前回調査よりさらにポイントを下げた。どのマスコミも民主党リードを掲げ、特に小選挙区はある週刊誌では民主党の完勝と現首相の落選を予想さえしている。マスコミは今や選挙一色と言ってもいいほどだがその影になってしまっている経済状況はますます悪化の一途をたどっている。先月末総務省が発表した6月の消費者物価指数は過去最大の下落を示した5月を上回り、さらなる下落となった。スーパーやコンビニの安売りが加速している。一方、厚生労働省がまとめた6月の勤労統計では13カ月連続現金給与総額が前年を下回った。こうした状態をまさにデフレと言う。資本主義社会ではインフレ以上に恐れられる経済状態だ。インフレは経済全体が拡大傾向に向かうが、デフレは逆に縮小傾向となり、さらに最悪なのは現在はデフレスパイラルに落ち込んでいることだ。螺旋状に下降して、下降が止まらない状況なのだ。にもかかわらず、マスコミも政府も一切このことに触れず、放置している。現在の選挙では貧困や格差を初め教育、医療・福祉に積極的に取り組む姿勢が2大政党には見られず、深刻になって来ている経済状況の認識もなく、恐らく、そのしっぺ返しは荷の重過ぎるものとなって来るだろう。秋にはドルの崩壊がさらに加わり、経済の停滞は一層深刻となる。科学技術が高度に発達しても社会の情勢を決めるのは人である。21世紀と言う高度に発達した世界ですら、為政者の誤りによって貧困や経済の停滞がもたらされる。貴重な歴史の記録や体験がありながら過去の失敗から人は学ぶことはないのだろうか。

露草 別名に蛍草、藍花、月草(鴨頭草)などと呼ばれ、万葉集にも何首か詠まれている

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