釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

ウイルスとともに進化して来た人類

2021-02-18 19:15:11 | 社会
今日の釜石は寒いが空はよく晴れていた。北海道や日本海側はまだ明日まで強い冬型の低気圧が続く。米国のテキサス州では大寒波が続き、石油や半導体の生産に大きな影響を与えている。同州オースティンでは、-17度の寒波が2週間続いており、同地の韓国サムスン電子の半導体工場が操業停止となり、車両用半導体分野で世界1位のNXPや2位のインフィニオンも操業が止まった。
石油も、米国の原油生産の約40%に相当する日量400万バレル余りの生産が現時点で止まっている。世界最大級の製油中心地で生産が大規模に停止してしまっている。このため、原油先物価格が急騰している。半導体は米中での問題もあり、生産量が限定されていたが、13日の日本の地震で、車両用半導体で世界3位の企業であるルネサスの茨城工場が稼動を中断し、製造装備と製品損傷などを確認する作業のため、少なくとも1~2カ月はルネサス工場の運営は難しいと見られていた。昨年12月には、台湾北東部の海域でM6.7の地震が発生し、世界1位のファウンドリー企業であるTSMCの工場で停電が発生し、米国DRAM企業マイクロンテクノロジーの台湾工場も電力供給が途絶え工場稼動を止めを一時止めざるを得なかった。半導体供給不足は価格上昇につながる恐れが出て来た。米国での新型コロナウイルス感染は1月8日のピーク時に比べれば、ずっと少なくなったが、それでもまだ昨日は新規感染が7万1640人で、テキサス州はカリフォルニア州に次いで感染者数が多い。新型コロナウイルス感染は、今後もまた新たな波を形作り、なかなか終息には至らないだろう。人類の祖先が地上に出現してから700万年が経つが、その間に人類は無数のウイルスに暴露されて来た。それが人類の免疫システムを進化させても来た。そして、我々の遺伝子にはかってウイルスが入り込んだ化石がいくつも残されてもいる。ヒト免疫不全ウイルスやヒトT細胞白血病ウイルスなどと同じレトロウイルスと呼ばれるウイルスが過去に人類の遺伝子に入り込んでおり、これを内在性レトロウイルスと呼んでいる。人の全遺伝子の1%を占めていると言われる。人の遺伝子はすでに全てが解析はされたが、まだまだ役割が分かっていないものが多い。レトロウイルスもコロナウイルスもともにRNAウイルスでDNAに比べて不安定であるため、変異しやすい。ワクチンとして使われるmRNAもRNAである限り不安定である。特にファイザー製のワクチンはなおその傾向が強いために-70度と言う温度でなければ安定性を保てない。これまで動物でも成功例がなかったmRNAワクチンが昨年、わずかな期間で完成を見た。しかも、長期観察は省かれている。世界には多くのウイルス研究者やワクチン研究者がいるが、今回の新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンが、いかなるmRNAなのか、全く情報がそれらの人々に開示されていない。日本のメディアでは、ウイルス研究者やワクチン研究者が、誰もその事実に触れずに、ワクチンを受け入れている。新型コロナウイルスは人によっては致命的であり、感染を予防する必要はある。特に、糖尿病のある人は要注意である。人の血液では赤血球の中にあるヘモグロビンと呼ばれるタンパク質が酸素を運んでいる。ヘモグロビン1分子に対して4分子の酸素が運ばれている。糖尿病ではこのヘモグロビンにグルコース(ブドウ糖)が付き、糖化されている。糖尿病の人がHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と呼ばれる血液検査を受けるのも、どの程度ヘモグロビンが糖化を受けているかを知るためである。ヘモグロビンにグルコースが付くと、酸素が付かなくなる。つまり糖尿病の人は普段から健康な人よりもヘモグロビンでの酸素運搬量が少ない。そこへ新型コロナウイルス肺炎を生じれば、一気に酸素不足に陥る。変異ウイルスは新潟県の保育園でクラスターを発生させたように、若年者・子供にも感染しやすい。現在、世界で接種されているワクチンは全て小児での治験は行われていない。予防はとても重要だが、さりとて現在の遺伝子操作のワクチンは十分な時間をかけた安全性が確認されていない。現在の接種自体が治験である。それに納得した人は受ければいいと思うが。今回の各国のワクチンの承認は、緊急事の名目で、あまりにも安全性を無視した異常な承認となっている。変異ウイルスが今後も次々に出て来ても、効果があるのか。全てが未知である。
ホシハジロ(雄)

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