休憩時間にOさんが自販機でコーヒーを買って席に戻ってきた。
紙コップの淵と底を親指と人差し指で持ち、湯気の立っている液面を覗き込んだ。さてそろそろ飲めるだろうかと冷め具合を推し量っているのだ。上唇をそっと紙コップの淵にもって行ってから目を細める。と、いきなり、ズズズズウーと音を立てて吸い込んだ。
おいおいおい、何て日本人らしいんだ。
でもOさん、実際、あなたは金曜日の午後にはお祈りを欠かさずラマダンできちんと断食をし豚肉を決して口にしない立派なマレー人です。
マレーシア人はブロークンであろうとなかろうと大体は英語を話し理解もする。
以下は技術の話をしている中でのセンテンス。
(実際は英語で話している。)
"これはこうした方がモア・ベターだよ。"
こうしてマレーシア人は時々小森のおばちゃま英語を使う。まじめな話の中でもこれが出ると話の内容を忘れて笑ってしまう。(まさかと思うけれども、小森のおばちゃまを知らない人がいるかもしれないのでリンクを貼っておきます。
小森和子-Wikipedia <- クリック)
今日は休日ながら仕事を頼んであったので様子を見に10時過ぎに仕事場に行ってみた。その結果、ちょっとした行き違いがあって数が足りないことが判明。仕方ないので足りない分を作ってもらうことにしたがハリラヤなので明日から日曜日までは工場は完全閉鎖になる。
急遽休みを取っていた人に午後3時から来てもらって明日の朝7時まで働いてもらうことになった。それも夜は1人ぼっちで。その後、月曜日の朝7時から作業を再開し火曜日の早朝3時まで2交代で働いてもらう。何と過酷な労働だろう。それも急に呼び出されて車で連れてまで来られて。
それでもネパールから来ている彼らは笑顔でOKと言ってくれる。外国人労働者の賃金はマレーシアでもかなり安い(日本円に換算すればたぶん3万円以下)けれど働き者なのだ、びっくりするほどに。