政権の批判を、有権者のひとりとして義務と考える寅です。戦争できる国づくりする勢力には断固として反対です。

気の向くままに時々ほえます。
       
          ~寅~

映画「太平洋の奇跡」を観て・・・

2011-05-10 21:43:00 | インポート
ことし観た映画です。
 第二次世界大戦の末期、サイパン島の日米激戦が舞台になっています。大本営はサイパン島の日本軍の敗北を認め日本軍に玉砕を命令していました。*(割ハート)*

 この映画は僅か47人の日本軍が4万6000人の米軍にゲリラ戦で挑み生きながらえた物語です。*(シャイ)*

 47人の日本軍のリーダーは大場栄陸軍大尉です。

 大場は、大本営の情報の乏しい戦場において、米軍が空中から撒くビラによって日本の敗戦を知ります。
大場は、玉砕から生きる道を選びます。 生き残った日本軍ばかりでなく民間人をも助けます。
 そして、サイパン島最後の投降軍となりました。

 この映画は強烈な反戦の思想がつらぬかれたものではありません。映画を観て反戦、厭戦の気持ちをもった観客がいたのか否か、寅にはわかりません。*(青ハート)*

 しかし、戦前の天皇主権・軍国主義一色の日本で、天皇のために死ぬことが“誇り” “生きがい”と教えこまれた、いわば狂気の精神状態の中で、軍人の戦死はあたりまえのことでした。
 国民には思想・信条の自由、良心の自由、言論・出版・表現の自由はありませんでした。*(激怒)*
 侵略戦争に反対した日本共産党員は逮捕・投獄・拷問・虐殺され、獄死する者もいました。*(激怒)*
 戦争を批判した知識人・言論人も容赦なく逮捕・投獄・拷問されました。*(激怒)*

 こうした時代背景を考えると、大場大尉の生き方が、玉砕から生へと切り替えられたのは称賛に値するものと思います。*(チョキ)* *(うるうる)*

 <寅メモ> 第二次世界大戦の犠牲者は日本310万人、アジア2000万人、全世界6000万人。
 サイパン島での犠牲者は日本軍4万3000人、在留邦人1万2000人、サイパン島民900人、米軍3500人でした。

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