政権の批判を、有権者のひとりとして義務と考える寅です。戦争できる国づくりする勢力には断固として反対です。

気の向くままに時々ほえます。
       
          ~寅~

 フーテンの寅は寂しい

2008-03-28 01:02:00 | インポート
 (寅次郎忘れな草)より

 「・・・見知らぬ土地を旅する間にゃ、それは人には言えねえ苦労があるのよ・・・・・・。
 例えば、夜汽車の中、いくらも乗っちゃいねえその客もみんな寝ちまって、なぜか俺一人いつまでたっても眠れねえ・・・真っ暗な窓ガラスにホッペタくっつけてじっとじっと外を眺めているとよ、
 遠くに灯りがポツンポツン・・・・・・あー、あんな所にも人が暮らしているんだなあ・・・汽笛がポーッ、ポーッ・・・ピーッ、そんな時、なんだかわけもなく悲しくなって、涙がポロポロと出たりするのよ・・・」

春が急速にやってくる

2008-03-26 20:54:00 | インポート
 昨日(25日)から26時間勤務のあと、PCを開いています。

 きのうは、札幌の最高気温15.1℃でした。気象台は「積雪ゼロ」と発表。
 3月25日に15.1℃を記録したのは117年ぶりと聞かされて、びっくりしました。
 「積雪ゼロ」も昨年に比べ9日早いとのことです。

 ただ、なんとなくウキウキしてきます。

 春のたより

2008-03-14 14:26:00 | インポート
 きょうは休みです。

 南の方から、伝えられる春のたより。
 旬の蕗の春の香りに感動したこと、タラノメの揚げものに舌つつみをうって美味い酒を飲んだこと、これを知り北国のものとして感謝しています。ワクワク材料ですから~~~。さらに、梅や桜前線の北上も嬉しいニュースです。

 おらが街の雪解けが、急速に進んでいます。あたかも、南のたよりが後押ししているようです。
 個人住宅、アパート、マンションの屋上の雪がほとんど無くなり、その背丈が積雪の分だけ低くなっています。

 DVDでマイルス・デイヴィスのトランペットの音に身を置いて、くつろいでいます。

 やがて、花畑の雪がなくなり、福寿草、クロッカスが咲き始める季節がやってきます。それを考えるだけで楽しくなります。

 映画「母べえ」

2008-03-07 00:06:00 | インポート
 昨日(5日)、やっと映画「母べえ」を観ました。
 久々に吉永小百合と子役と取り巻きキャストの名演技にKANGEKIしました。

 涙もろいのに一滴の涙も流さなかったのは、なぜか? 冒頭、母の夫を逮捕するのに特別警察(特高)が、まるで強盗のように土足で踏み込んでくるシーンを観たとき、一気に頭に血がのぼり、「このばかども!」と胸のなかで叫び、「よし、感情にとらわれずに観てやる!」と心に決めてみました。

 戦時中、おれたちの両親や祖父母たちはあの映画の生活のようなものではありませんでした。すざましいものと聞かされています。ようするに映画の表現はなまぬるいんです。

 きれいなお母さんがいて、可愛い娘二人がいて、なんとか戦前の状態を再現しようとしていますが、少し無理があったようです。

 戦前、人間は天皇だけでした。国の主人は天皇だけでした。国民は天皇の家来でした。国民に人としての権利はありませんでした。
 国民に、国のありかた、行く末について発言する事がゆるされていませんでした。発言すれば、天皇の番犬(特高)が有無を言わさず、しょっぴいて、天皇と同じ考えにするように、拷問しました。

 とんでもない社会でした。

 映画「母べえ」は、戦前の暗黒社会を告発していません。いや、告発不足なのです。


 みんなを好きに

2008-03-05 02:26:00 | インポート
 春陽堂書店発行「金子みすゞ詩集 みすゞさんぽ」より
 著者:金子みすゞ(1903~1930)



 みんなを好きに
  
 私は好きになりたいな、
 何でもかんでもみいんな。

 葱も、トマトも、おさかなも、
 残らず好きになりたいな。

 うちのおかずは、みいんな、
 母さまがおつくりなったもの。

 私は好きになりたいな、
 誰でもかれでもみいんな。

 お医者さんでも、烏でも、
 残らず好きになりたいな。

 世界のものはみィんな、
 神さまがおつくりになったもの。