(寅次郎忘れな草)より
「・・・見知らぬ土地を旅する間にゃ、それは人には言えねえ苦労があるのよ・・・・・・。
例えば、夜汽車の中、いくらも乗っちゃいねえその客もみんな寝ちまって、なぜか俺一人いつまでたっても眠れねえ・・・真っ暗な窓ガラスにホッペタくっつけてじっとじっと外を眺めているとよ、
遠くに灯りがポツンポツン・・・・・・あー、あんな所にも人が暮らしているんだなあ・・・汽笛がポーッ、ポーッ・・・ピーッ、そんな時、なんだかわけもなく悲しくなって、涙がポロポロと出たりするのよ・・・」
「・・・見知らぬ土地を旅する間にゃ、それは人には言えねえ苦労があるのよ・・・・・・。
例えば、夜汽車の中、いくらも乗っちゃいねえその客もみんな寝ちまって、なぜか俺一人いつまでたっても眠れねえ・・・真っ暗な窓ガラスにホッペタくっつけてじっとじっと外を眺めているとよ、
遠くに灯りがポツンポツン・・・・・・あー、あんな所にも人が暮らしているんだなあ・・・汽笛がポーッ、ポーッ・・・ピーッ、そんな時、なんだかわけもなく悲しくなって、涙がポロポロと出たりするのよ・・・」