3日、プロ野球の日本シリーズをテレビ観戦しました。第7戦が最終戦でした。楽天が4勝、巨人が3勝で東北・楽天が日本一に輝きました。楽天オメデトウ!
きょう4日、宮城の友と電話で話会ったが喜びはひとしおでした。楽天の優勝が被災地に元気を与えたことは確かです。
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山本参議院議員が原発に関して天皇に手紙を渡したことが、問題になりました。
山本氏はマスコミが騒ぎ過ぎたから問題になった、とウソぶいたそうです。
国会議員は年間、一人当たり1億円の国税を使っているそうです。言うまでもなく国税とは国民の血税です。そんな人物が憲法の天皇条項を知らぬとは、情けない、と思います。
山本氏が脱原発を掲げて当選したのは知っています。
象徴天皇の園遊会に参加するヒマがあるなら参加を取り止めて、脱原発の運動に力を入れるべきではないのか、と寅は思います。
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10月のある日、書店でY子さんに会いました。十年前は寅のご近所さんでした。
Y子さんはゲッソリやせて顔色が悪く、かってのふくよかな面影はありませんでした。
寅はお茶に誘いました。OKしてくれたので、とある喫茶店のテーブルに向き合ってすわりました。
突然、「わたし母親失格です」と小声でつぶやくと嗚咽をはじめました。泣きながらボソリボソリ語りはじめました。
Y子さんの悲しみは次のようです。
三十路に届く娘さんが自殺しました。遺書も残さずにです。会社を二日間、無断欠勤し電話かけても繋がらないので、Y子さん夫婦に会社から電話がきて娘さんのアパートを訪ねて、はじめてわかったそうです。
葬儀は行わず、夫婦と子供と二人の孫だけで弔ったといいます。
自殺の原因について一切思い当たることがないのだそうです。
喫茶店のウェーターが「何かありましたか」と聞きにきましたが「落ち着くまで泣かせてあげてください」と、寅からお願いしました。
BGMの音が少し大きくなったようです。
きのう初7日で、きょう外の空気を吸うつもりで出てきたそうです。
夫はきょうから出勤したそうです。
「誰にも会わないつもりだったけど、寅さんに会えてよかった」と、頭をさげました。
寅は、「娘さんは生きている間、山ほどの喜びをY子さん夫婦に残してくれたと思う。娘さんに感謝することです。この世はいきている人間のもの、これから生まれてくる人間のものと思う。いつまでもメソメソしていては娘さんが心配して天国から戻ってきますよ。こんど、その気になったら夫婦そろって遊びに来て欲しい」というのが精一杯でした。
別れるとき、Y子さんの目は真っ赤に腫れているようでした。
悲しみが極少ですが、書店で会ったときより消えたようでした。
Y子さん夫婦は辛いだろうなぁ、と思い寅の胸はしめつけられそうでした。
~寅~