政権の批判を、有権者のひとりとして義務と考える寅です。戦争できる国づくりする勢力には断固として反対です。

気の向くままに時々ほえます。
       
          ~寅~

大阪ダブル選挙の結果は独裁者を追い詰める出発点

2011-11-29 01:03:00 | インポート
 27日(日)投開票の大阪ダブル選挙は、橋下徹が率いる大阪維新の会の圧勝で終わりました。*(困る)*
 大阪府知事に「維新の会」幹事長、大阪市長に「維新の会」の代表が決まりました。

 大阪新市長になった橋下徹は、独裁者を自認し「民主主義は数である」と叫んでいます。寅はこれを「独裁の保障は数である」に置き換えるとわかりやすいと思います。
 「民主主義は数である」と叫んで、政権交代を実現したのは、民主党元代表の小沢一郎です。*(グー)*

 ドイツのかつての独裁者・ヒトラーはドイツ国民を扇動して議会で過半数を獲得し、第二次世界大戦を引き起こし、世界中の民の大量の殺戮を行い破滅の道を突き進みました。

 ヒトラーは「ウソも百ぺんくりかえせばホントになる」と豪語し、ゲルマン民族の優位性を宣伝しユダヤ人の「皆殺し作戦」を実行しました。
 寅は狂人が権力を握った見本がヒトラーだと思っています。*(ショック)*

 橋下・「維新の会」の圧勝は、かつてのドイツ国民がヒトラーに熱狂的に追従して悲劇へとばく進した様相を彷彿とさせます。*(青ハート)*

 橋下が掲げる「大阪都構想」は、具体的にはチンプンカンプンなもので、明らかなものは大阪丸ごと乗っ取りだけです。*(激怒)*
 「教育基本条例案」は教員のクビ切りを含め教育関係者を「維新の会」に服従させ、極論すれば子どもの未来を「維新の会」の思いどおりにあやつることです。*(激怒)*
 「職員基本条例案」は住民サービスはニの次で、職員を「維新の会」のロボットにすることです。*(激怒)*

 生活苦、失業苦、営業苦に喘ぐ庶民、勤労者、中小企業者は、独裁者・橋下の「大阪都構想」「教育基本条例案」「職員基本条例案」のエサで目くらましにあい、橋下の弁舌に酔わされ、希望を与えられたかのように、錯覚に陥りました。*(酔払い)*

 以前に、寅日記で芥川龍之介の「傍観者の利己主義」を取り上げたことがあります。このフレーズが、今度のダブル選挙で有権者の投票行動に現れたと思います。

 教員を痛めつけ、職員を締め上げる橋下に拍手をおくる心理、そのことによって住民の暮らしが改善するわけでもないのに、改善すると錯覚してしまいます。
 独裁者は、庶民に幻想を与えて虜にしてしまいます。*(青ざめ)*

 「傍観者の利己主義」とは、自分の暮らしが向上しない、収入が増えるわけでもないのに、まわりに自分より困った人、不幸な人がいると、比較して、自分が良くなったり幸福になったと錯覚する心理です。(この場合、困る人・不幸になる人は教育関係者と職員です)*(最低)*

 今後は、大阪の生活苦、失業苦、営業苦に喘ぐ庶民、勤労者、中小企業者は、政治家に期待するのではなく、自らの要求を府政・市政にぶつけ、要求実現のためにがんばって欲しいと思います。*(グッド)*

 その方法は、隣り近所の話し合いから、署名、請願、陳情、団体行動、住民監査請求、訴訟等があります。
 自分の幸せは自分で掴みとるもので、誰かによって与えられるものではありません。
 幸せを追求する権利は憲法に明記され保障されています。要求実現の行動をとおして、政治家も含め、誰がホントの味方で敵なのかが明らかになってきます。*(チョキ)*

 ダブル選挙の結果は、大阪の住民の意識向上の出発点になったと思っています。同時に独裁者を追い詰める出発点だと思います。*(ドキュン)* *(キラキラ)* *(クローバー)*

 橋下の得票は約70万票、反独裁を訴えた現職の平松邦夫の得票は約50万票、棄権者は約40%80万人です。
 つまり130万人もの圧倒的多数の有権者が橋下を支持しなかったのです。これが冷厳な現実なのです。*(うるうる)*
 選挙で圧勝した橋下が「民意を無視する職員は大阪市役所から去ってもらう」と暴言を吐いた傲慢な態度を、マスメディアは批判しませんでした。
 橋下新市長は誕生しましたが、これは民意を反映したものではありません。前述したとおりです。*(割ハート)*

 橋下を応援した東京都知事の石原慎太郎とみんなの党代表・渡辺喜美、橋下に秋波を送った国民新党代表の亀井静香は特記すべきでしょう。*(最低)* *(激怒)*

 (文中敬称略)