「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

11日パートⅡ 「山梨から戻す水はない」(林克さん)

2021年03月11日 08時20分15秒 | 日記
11日パートⅡです。
「リニアを考えよう!コミュニティー」に投稿された「林克さん」の記事と写真を転載させていただきます。
林 克 21時間前 ·
「山梨から戻す水はない」
 リニアで、みんなが使っている大井川の水が減少し、国民の宝とも言うべき南アルプスの自然が壊される、静岡県のみなさんなら知っていると思います。静岡県が「山梨から戻す水ない」という見解を示しましたが、それどういうこと?を考えてみましょう。
 写真1は、我が家から見える今日の赤石岳です。そのすぐ北側をリニアはトンネルで通ります。静岡県内のトンネルの長さは10.7キロ、そこは大井川の水源になっている水を大量に含んだ地質、破砕帯がたくさんあるところです(写真2、県境の大断層・東俣直下の大量湧水の断層・西俣直下の大断層)。それをトンネルで貫くわけですから当然水は流出するとともに、今まで大井川の水源となっていた水が山梨・長野に流出してしまうことになります。
 その問題を議論する国の有識者会議では、今までJR東海は水は減らない、中下流への影響はないとずっと言ってきたのですが、前回の第9回会議でJR東海は水が減る場合の対応を報告して、俄然どう戻すのかの議論になりました。どうなっちゃってるの?「座長、土下座しろー」と行政では言えないから運動が言わなきゃ。
 しかしその戻し方がひどい!例えば水を抜いた後に、山梨県内で発生するトンネル湧水を貫通後に静岡県内に戻す案(写真3)が示されています。その会議の中でも、大東委員(大同大)は「時間差の問題がある」と指摘。地中の水を抜いてトンネル湧水が静岡県外に流出するのは貫通前で、湧水を大井川に戻すのは貫通後になる。このため、湧水を戻すのは流域に影響が出た後になる可能性があると述べました。
 今回の静岡県の見解は「山梨側は大量湧水が想定される(本県側の)県境付近と比べて湧水があまり出ない区間」と指摘。JRの説明した案では「湧水の全量を戻せないだろう」との見方を示したということです。写真4は南アルプス付近の地質図ですが、県境を越えると四万十層と言って硬い地質に変わり、水がほとんど含まれていません。静岡県がその湧水で同じ量戻すのは無理じゃないのと言っています。
 「県境付近の破砕帯(岩石が砕かれ、水を多く含む地層)から発生する湧水量が明確でなく、まだ詰めなければならない課題は多い」として、質問書には県境付近の地質構造や水の流れを分析した局所的な予測などを求める内容も盛り込むとしました。実はJR東海や静岡市のモデルで試算した湧水量は、この硬い地層のボーリングをもとに試算した透水係数によっているとのこと。だからほんとうに必要なのはJR東海が破砕帯でボーリングして、それに基づいた湧水量を確定すべきと言っています。もっともなことです。
 ところが前回の会議での例の座長コメント「山梨県内のトンネル湧水を時間をかけて大井川に戻す方策が提示され、選択肢としてあり得ることを有識者会議として確認した」としています。また「これらの方策の実施に関しては、今後、JR東海が静岡県や流域市町等との間で協議されるものと考える」としています。どううなっちゃってるの?静岡県は早く見解を文書にまとめて、JR東海の好き勝手にさせないよう頑張ってほしいと思います。運動も頑張ります。









以  上
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