おはようございます。平成23年9月27日にJR東海が「環境影響評価方法」を公告し、45日間にわたって意見が募集され、JR東海がまとめて、関係自治体へ送付した、「中央新幹線(東京都・名古屋間)」「環境影響評価方法についての意見の概要」については、一昨日までに紹介しました。
これを受けて、岐阜県では、平成23年12月26日と翌年1月31日に「岐阜県環境影響評価審査会」が開催されました。その「議事録(概要版)」は、12頁と11頁あります。
出席委員は、23人と22人で、審査時間は、2時間10分と1時間40分です。ウラン鉱床に係る委員は2回とも欠席しています。JR関係の出席者の氏名は載っていません。議事録では【事業者】とあるだけで、出席人数も定かではありません。
質問委員の名前も【委員】となっているだけです。各委員は専門的な質問をしていますが、事業者の回答は、「のらりくらり」という印象です。膨大な資料と出席人数の割には、審査時間が短く、質問した委員の数も限られています。
事務局より「環境影響評価の手続きについて」と事業者から「事業の概要と環境影響評価方法書の概要」の説明と記されていますが、「環境影響評価方法書についての意見の概要」については、なんら触れられていません。
委員からは専門的な指摘がなされていますが、事業者からはあまり明快な回答は無く「準備書に書き込む」という返答が大部分です。
今日から、順次紹介しょうと考えますが、とりあえず「水環境・地下水」についての質疑を引用し、 「電磁波問題」は貼り付けます。
【委員】
私は水環境、地下水を担当しています。先ほどのご説明の中に文献によるものとか、ボーリング調査等を行って予測するということでしたが、自然界の地下は微妙に形成されていると思います。今回は八割方トンネルということなので心配です。これまでもトンネル工事による地下水流出問題は時々起きています。そうした場合、工事の初期段階で遮水を行えば、ある程度止められるのではないかと思います。そのためにはできるだけ予算や時間的余裕をとっていただきたい。水が抜けてしまうということは、その水環境を悪化させます。ウラン鉱床の近くを通ることですし、重金属も水に含まれると思います。遮水の努力をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【事業者】
トンネル掘削に伴います地下水の湧出の問題でございますけれども、山岳トンネルの場合はどうしても湧出という問題がございます。工事中の湧水をなるべく遮断してというご意見ですが、工事する側から見ましても水というものは厄介なものでございます。トンネル工事の安全性にも関わる問題でございますので、大量に湧出が出る場合には、これまでの工事でも注入をするとかいろいろ対策をとりながら施工をやっておりますので、これからもそういった対策をとりながらやっていきたいと考えております。それから重金属のお話がございましたが、土捨てした時に土捨て場から重金属類が流れ出すという事象も聞いておりますので、十分調査をしながら進めていきたいと思っております。
<コメント>
昨年の中津川市での説明会で、可児市の方が、「東海環状自動車道」のトンネル工事で残土から、重金属が流出し被害が出ているから、ボーリング調査等をしっかり行って、回避してほしいという質問がありました。
今年5月の多治見市での説明会で、JR東海は、「文献調査と踏査で確認できたので、適切に処理をする」と回答しています。ボーリング調査も行わず、回避するのではなく、適切に処理するということであります。
可児市周辺では、現実にいまも重金属が流れ出し、稲作は水の中和剤を使っていると聞きました。
山梨実験線の工事でも、いたるところで河川や井戸の枯渇が発生しており、深刻な問題となっています。
電磁波の問題について、専門的に詳しく指摘されていますが、情報の開示は行っていません。 以 上
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/42/9a/f1e4eb7c6c1cc99e764ae59333aff5d4_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/20/6a/5bd1326400b8e89df84e416f460aac60_s.jpg)
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これを受けて、岐阜県では、平成23年12月26日と翌年1月31日に「岐阜県環境影響評価審査会」が開催されました。その「議事録(概要版)」は、12頁と11頁あります。
出席委員は、23人と22人で、審査時間は、2時間10分と1時間40分です。ウラン鉱床に係る委員は2回とも欠席しています。JR関係の出席者の氏名は載っていません。議事録では【事業者】とあるだけで、出席人数も定かではありません。
質問委員の名前も【委員】となっているだけです。各委員は専門的な質問をしていますが、事業者の回答は、「のらりくらり」という印象です。膨大な資料と出席人数の割には、審査時間が短く、質問した委員の数も限られています。
事務局より「環境影響評価の手続きについて」と事業者から「事業の概要と環境影響評価方法書の概要」の説明と記されていますが、「環境影響評価方法書についての意見の概要」については、なんら触れられていません。
委員からは専門的な指摘がなされていますが、事業者からはあまり明快な回答は無く「準備書に書き込む」という返答が大部分です。
今日から、順次紹介しょうと考えますが、とりあえず「水環境・地下水」についての質疑を引用し、 「電磁波問題」は貼り付けます。
【委員】
私は水環境、地下水を担当しています。先ほどのご説明の中に文献によるものとか、ボーリング調査等を行って予測するということでしたが、自然界の地下は微妙に形成されていると思います。今回は八割方トンネルということなので心配です。これまでもトンネル工事による地下水流出問題は時々起きています。そうした場合、工事の初期段階で遮水を行えば、ある程度止められるのではないかと思います。そのためにはできるだけ予算や時間的余裕をとっていただきたい。水が抜けてしまうということは、その水環境を悪化させます。ウラン鉱床の近くを通ることですし、重金属も水に含まれると思います。遮水の努力をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【事業者】
トンネル掘削に伴います地下水の湧出の問題でございますけれども、山岳トンネルの場合はどうしても湧出という問題がございます。工事中の湧水をなるべく遮断してというご意見ですが、工事する側から見ましても水というものは厄介なものでございます。トンネル工事の安全性にも関わる問題でございますので、大量に湧出が出る場合には、これまでの工事でも注入をするとかいろいろ対策をとりながら施工をやっておりますので、これからもそういった対策をとりながらやっていきたいと考えております。それから重金属のお話がございましたが、土捨てした時に土捨て場から重金属類が流れ出すという事象も聞いておりますので、十分調査をしながら進めていきたいと思っております。
<コメント>
昨年の中津川市での説明会で、可児市の方が、「東海環状自動車道」のトンネル工事で残土から、重金属が流出し被害が出ているから、ボーリング調査等をしっかり行って、回避してほしいという質問がありました。
今年5月の多治見市での説明会で、JR東海は、「文献調査と踏査で確認できたので、適切に処理をする」と回答しています。ボーリング調査も行わず、回避するのではなく、適切に処理するということであります。
可児市周辺では、現実にいまも重金属が流れ出し、稲作は水の中和剤を使っていると聞きました。
山梨実験線の工事でも、いたるところで河川や井戸の枯渇が発生しており、深刻な問題となっています。
電磁波の問題について、専門的に詳しく指摘されていますが、情報の開示は行っていません。 以 上
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