うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評  レバレッジ・シンキング

2009年09月11日 | 書評
今週の書評です。

今回のチョイスは「レバレッジ・シンキング」  本田直之著





この本のコンセプトは

1、自己投資(つまり、勉強ですな)によって、「自己資産」(自分の価値)を上げ

2、そこにちょっとした「発想の転換(レバレッジシンキング)」を加えることによって


3、同じ時間でより多くの成果を上げましょう。


というものだ。


さてこの「レバレッジ」とはなんぞや・・・


和訳すると「てこ」のこと。

てこの原理で、より「重いものが持ち上がる」ように、より「多くの成果を上げる」発想の転換といったところでしょうか。


全体を通して言っていることは、「より短時間でできる方法を、常に考えなさい」ということ。大切なのは「余計な事をしない」こと。

そして、「生まれた時間でより多くの仕事をこなし、何倍もの成果を上げましょう。」ということだ。



以下、キーとなる内容、実践しようと思ったことを挙げます。


・「自己資産」とは「労力」「時間」「知識」「人脈」の4つ。これらは自己投資によって得られる。

・「自己資産」×「マインド」=成果。マインドばかり高くても空回り。

・ゴールを定める⇒ 全体像を見極める⇒ やるべきことをリストアップ⇒ 時間の期限を設定

 この習慣がとても大切。より明確にゴールを描けていれば「ムダなこと」をしなくて済む。


・「習慣化」「仕組化」「無意識化」することが大切。

 そのプロセスに時間がかかっても、結果として大きな無駄が省ける。(人間の行動の95%は無意識)


・「時間があるから成果が上がらない」・・・

常に「期限」を決めプレッシャーをかけること・・・夏休み最終日の宿題パフォーマンスが良い例


・「前例を調べる」、「前例に学ぶ」・・・大きな近道。

・読んだ本は要点を「メモ化」して後で見返す事。

・頭の中は紙に書き出す。問題を明確にし方法が導きやすくなる。


ざっとこんなところでしょうか。


ほかのビジネス本と共通するところも多いですが、「自己資産」という考え方は面白い。

「レバレッジ」とはよーく読み込んでいくと、なんら新しいものでもないですね。

むかし、むかしから「発想の転換」「違った視点でみる」といった市民権を得た言葉があります。

まぁ、それができるかどうかが大きな能力なんだと思います。



本田氏の「レバレッジ・シリーズ」

興味が湧いたので他の物も読んでみようと思います。