うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

家は誰のためのもの・・・

2010年01月30日 | 日記
福島県に戸建住宅の受注シェアを、急激に伸ばしている工務店がある。


そこの会社コンセプトはずばり 「女性が考えた女性のための家」 

ライフプランナーなる女性の担当が、女性の目線に立って家を設計します、というものだ。
TVCMや新聞の折り込みチラシが結構な頻度で入る。


実際、家を設計するにあたって「女性の目線で考える」
ということは、とても大切なことだ。


また、前の職場でも、女性の設計、インテリアの担当は
「うむむ、やるな」と唸らされるような、細かい気配りをしていた。

だから「女性がつくる」というコンセプトは、なかなか新しくていいなと思う。

とくに地方では、住宅は似たような伝統的なプランが多く
大工さん任せで、「おらよっつ、出来上がり」といった感じのものが多い。



でも「女性のための家」ってのはどうかな・・・。

これまで 「家族のための家」 をたくさん設計してきて
家というのは 「家族」 のものだと信じている 「オトコ」 はそう思うのだ。



家というのは「家族」が何十年も「笑い」「喜び」「悲しみ」「ケンカもし」
「楽しい食卓を囲み」「お互いの成長や絆を確認しあう大切な場所」ではないだろうか。


だからこの会社のキャッチコピーには、なぜか「反発」を感じてしまう。


実際、チラシを見ていても、大手設備メーカーのキッチンセットやユニットバスなどが
かなりのスペースを占めており、

大切な「実例プラン」や「コンセプト紹介」のようなものは、あまり見られない。




でも実際に住宅を作る際、奥様をはじめとする「女性」の期待は凄く大きい。

だからこそ、このキャッチコピーを掲げる以上、
本当に「女性」が納得するようなものをつくってほしいな、とも思うのである。



最後に私が敬愛する建築家、故吉村順三氏の名言を・・・


建築家として、最も嬉しいときは、建築ができ、そこへ人が入って
そこでいい生活が行われているのを見るときである。

日暮れ時、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、
一家の楽しそうな生活が感ぜられるとしたら、

それが建築家にとっては、最も嬉しいときなのではあるまいか・・・。



そう、これが僕の家づくりの「理想のイメージ」です・・・。

「あの 寒ーい感じ」 考

2010年01月29日 | 日記
今週は比較的穏やかな天候の日が続きました。

週に2日だけですが、営業回りで車を運転していると、冬の低い日差しが眩しい。


 隣町の漁港 カモメが飛んでます


さて、新年明けて早いもので、1月も終わろうとしています。


本日は「営業職」のみなさんなら、だれでも体験しているであろう 「あのカンジ」 について考えみたいと思います。


「あのカンジ」とはそれは・・・




はじめて訪問した先で、時折浴びせられる 「何しに来た?誰だ君は?」的な、あの寒ーい雰囲気のことです・・・。

これには大抵 「不審者を見るような目」がセットになってついてきます・・・。
(座ったまま眼鏡越し上目づかい、もしくは歩きながら斜め40度くらいが多い)

嗚呼、思い出すだけで凍えそう・・・。

ワタクシは何も悪いことをしに来たわけではないのですよ・・・。



なんてことを、一生懸命作った「柔和な表情」で伝えようとしてもムリ!

このカチンカチンの氷のような雰囲気を打ち砕くのは、誠に至難の技なのであります。


とくに恐ろしいのが、ご主人や、社長さん不在の時の、「オクサマ」 の場合。

ときどき、ワタクシは彼女達の中では、一瞬のうちに 「極悪人」になってしまうのでありますよ。


嗚呼、恐ろしい!



でも、そういった対応しかしていただけない方々の会社には、
「それなりの雰囲気」 しか無いのも気のせいではないと思います。

「活気のある」訪問先で、そんな応対を受けたことはほぼ無いですから。

普段どんな感じで人とコミュニケーションしているかが、
そんなシーンに表れているような気がします。



しかし、ワタクシ、見た目そんなに怪しいかなぁ・・・?

どなたか教えてください・・・。



  夕日は優しく迎えてくれます。



ワタクシと同じ経験を、日々しておられる営業の皆さま、めげずにがんばりましょうっ!



書評   「イチロー思考」

2010年01月27日 | 書評
本日は書評です。


色々な専門家が「イチロー」を分析した、「イチロー本」がたくさん出版されている。
しかも、どれもかなり売れている。

以前から興味があったので今回読んでみることに。
アマゾンのレビューの評価が高かったこの一冊をチョイス。





「イチロー思考」  児玉 光雄 著


国民的スーパースター「イチロー」。

彼の人気の秘訣はずばり、彼が「努力の人」であることだろう。(日本人はこの2文字が大好きだ!)

「常識を覆すスーパープレー」や「輝かしい新記録」の数々。
それは全て、子供のころから積み重ねてきた人一倍(いや人十倍?)の努力の結果。


この本は彼がメディアに残してきた言葉をピックアップし、それを心理学者である著者が解説していくという構成。

なかなか読みやすく、「明日から実践してみようかなぁ」という気持ちにさせられる。(単純なワタクシだけ?)



「イチロー」の考え方のベースとして
 
「人に評価されること」 よりも 「自分が掲げた目標を達成すること」 を大切に考えている、ことが上げられる。


ワタクシのような凡人は、人さまの評価が気になってしようがないが
実はそんなことは、大して重要なことではないのであろう。

より高い所へ行くためには、自分に厳しく、ただひたすら自分の定めた道を突き進むしかないのだ!

彼はこのことをチビッ子のころから実践し続け、その結果「とんでもなく高い所」に居るのである。



「僕のことを天才だという人がいますが、ぼくはそうは思いません。
 毎日血のにじむような練習をしてきたからこそ、今の自分があると思っています。僕は天才ではありません。」


この言葉が全てを物語っているなぁ。


それではイチロー思考、いくつかご紹介。



・毎日持続させることが、強烈なエネルギーとなる。
 いくら努力しても実を結ばず、成果が出なくてあきらめかけたとき、突然成功の扉が開く。
 成功の女神は、その人間の忍耐力や、執着心の強さを試しているのである。


・細かいことを積み重ねることでしか頂上へは行けない。それ以外に方法はない。


・ベストを尽くせば成果が出るという保証はない。成果の上がらないことのほうが多い。


・自分自身はこの世で唯一無二の存在であることを、もっと大切に考える。
 自分は、自分を表現するためにこの世に生まれてきたのである。


・第三者に評価されたときでなく、自分で自分の仕事に確信が持てたとき、本当のプライドが根付く。
 本当に実力がついた「出る杭」は誰も打とうとはしないものである。


・起こってしまったことを嘆いても仕方がない。
 そのなかでもがき苦しむことは、自分を成長させる貴重な財産である。


・自分に限界を設けないこと。絶対不可能と思える壮大な目標に向かって
 自分の才能を目いっぱいぶつけて行動する。
 やれることをさがして行動した自分をほめてやる。そうすれば限界の壁を越えられる。


・結果の出ないことは、必ずしも悪いことではない。
 プロセスはその人間の血となり肉となる。たどりつくまでの道のりが大切だ。



あのスーパースターを作り上げているのは、なんら「特別なこと」ではないことがわかる。

そう思うと、なんだか身近に感じられてしまう。



なんだか勇気づけられませんか?


少なくとも僕は勇気づけられました。単純なので・・・。

ハクチョウの湖

2010年01月25日 | 日記
近所にある湖(農業用水)には、毎年冬になるとハクチョウがやってくる。

うちからあるいて10分くらいの所である。





おそらくロシアあたりから来るのであろう。

しかしハクチョウというのはなかなか立派なたたずまいだなぁ。


そういえば大学時代の仲間に「ハクチョウ」と呼ばれている友人がいる。

シラトリくんというのだが、おおよそ「ハクチョウ」といった雰囲気ではない。







まぁ、みなさん「春が来るまで」ゆっくりしてってよ。



JAL 考

2010年01月23日 | 日記
ここのところずっとメディアを騒がせているJAL。

「GM騒ぎ」の巻き戻しをそのまま見ているようだった。


累積赤字数千億円、四半期で数百億もの赤字を出し続けても、
「つぶれることはないだろう」という安心感があったという。

JALの場合は政治の事情が奥まで入り込み、彼らだけの責任ではないとは思う。


ただ、「緊張感」のない組織というのは、ここまで落ちてしまうものなのだなぁ、
ということを、一連の報道を見ていて考えさせられた。


多額の公的資金が注入されての再生だが、飛行機を全く利用しない「大半の人」からすれば
納得がいかないと思う。


そんなJALの新しいCEOに、あの京セラ名誉会長である稲森和夫氏が就任した。

氏が後援会長を努める、国土交通大臣の前原氏の要請を受けてのことだ。



稲森イズムはJALを変えることができるだろうか。

リーマンショック後も黒字経営を続ける、京セラのような組織になれるだろうか。
(京セラは規制緩和後も派遣労働者を原則的には使わなかった、というからスゴイ。)


氏のカリスマ性に期待したいと思うと同時に、あれほど高齢の方に頼らなくては
ならないのが残念だなぁとも思う。


今の現役世代(僕も含めて) 「もっとしっかりしましょう!」