うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評 ~ 残念な人の思考法

2012年06月25日 | 書評
今日は涼しかったですね。
とても過ごしやすく、ベストの気候でした。

先週は非常に過酷な一週間だったため、今日はひたすら休養することに専念。
その総仕上げとして、今夜も早く寝ます。

明日からがんばるぞ!



今週の書評です。
今週のチョイスはこちら・・・

「残念な人の思考法」       山崎将志著   






本屋にあっても手に取らないような題名ですが、事務所の書棚に置いてあり読んでみることにしました。

「残念な人」とは何ぞや・・・ 著者曰く


【残念な人】 =「もったいない人」  

 ちゃんと学校を出て、資格も持っている。
 やる気もあり遅くまで懸命に働いている。 のに・・・

 ・・・しかし結果が出ない人。



ちょっとドキッとしました。
結果が出てないわけじゃないけど、思い当たるフシが多少ある。

「つまらなかったら途中でやめようかな」と思っていましたが、
「残念な人」にならないために、大切なことは何なのかを探しながら読みました。


判ったことは非常にシンプルなこと



【大切なのはプライオリティ付けの「正否」と「適否」である】、ということ

【正否】 選択が正しいかどうか。段取りが良いか。 ~適切だと「効率的に物事を進められる」。
【適否】 選択が状況にマッチしていうかどうか。 ~適切だと「ベストな結果が出る」。


~段取りをいかに適切に行い、正しい選択を冷静に行っているかどうか・・・


そう、どんなビジネス本にだって書いてあるような単純な内容。
なかなか完璧には出来ないのだけど、いかにこのことを考えていられるかが大切なのでしょう。


わかっているのだけど、やっているつもりなのだけど
なかなか難しいんですよね、これって・・・・。




それほど唸るようなことは書いてありませんでしたが、面白いなと思ったことを2つほど紹介しておきます。


・ 仕事が早い と思ってもらうコツ。
 「仕事が早い」というのは大きなセルフブランドになるが、同じスピードでも相手に早いと感じさせるコツ。

1. 「15分単位で納期を伝える」 
2. 「その時に見てもらう約束を取り付ける」
3. 「ピタリとその時刻に納品」
4. 「最後までできなかったとしても、どこまでできて、残りはいつ完成するか 伝える」



・ 自分のスケジュールを自分でコントロールできるスキルを身に着けるべきである。
  時間の使い方を自分自身で決めていると、時間の使い方に無駄が生ぜず、仕事そのものが楽しくなる。
  反対に人に決められていると、無駄な時間が多く、楽しくなくなる。


最近「毎週書評」が困難になってきました。
これはまさしく「自分が自分の時間をコントロールできていない証拠」。

課題です。


ゴージャスな花

2012年06月18日 | 日記

今、我が家の庭にちょっとゴージャスな花が咲いております



  2週間前の映像


以前のオーナーさんが庭に植えていた、葉っぱの大きな植物なのですが、
1か月ほど前から「なんだかニョキニョキと茎が伸びてきたなぁ・・・」と思っていたらなんともゴージャスな花を咲かせました。



 接写


佇まいが何とも豪華。
我が家にはとても似合わないのですが、毎日目を楽しませてくれます。



本日の映像


2本伸びているうちの1本は 自身の重みに耐えられなかったのか、倒れてきました。

しかし息の長い花です、もうちょっとガンバレ。
どなたかこの植物の名前ご存知でしたら教えてくださいませ。


梅雨に突入し、急にムシムシしてきましたね。
同時に、雑草も急に元気になってきました。


 


福島時代のあの広大な庭のことを思えば、なんてことはないのですが
草取りというのは、まぁメンドクサイものです。 

貴重な休日の時間を割いて、本日決行しました。





綺麗になった庭、ちょっと気持ちもスッキリした気がします。


あちこちでアジサイの花が目立つようになりました。

  


この長雨の季節、嫌いではありません。
あの「ギラギラと品のない」猛暑の夏のことを思えばずうっと趣のある季節だと思います。




書評 ~ 脳と気持ちの整理術

2012年06月11日 | 書評
ずいぶん更新をサボってしまいました。

気を取り直して!書評から再開していきたいと思います。
今週のチョイスはこちら。



  



「脳と気持ちの整理術」 築山 節 著


以前この書評で紹介した「脳が冴える15の習慣」の続編です。
著者の築山氏は脳神経外科の医師。

非常に解りやすい言い回しで「脳のしくみ」「脳の正しい使い方」を教えてくれます。



今回のテーマは「意欲・実行・解決力を高める」。

そのための効果的な脳の使い方を解説しています。


まず築山氏の持論から・・・



・「脳はやる気を失いやすいもの」であり
・「見聞きした情報を失いやすいもの」であり
・「思考を混乱させやすいもの」である。



大切なのは脳の機能的な制約を理解し、それを補う使い方を心がけること。


・「やる気を失いやすい脳」にやる気を持たせるために、意識的に良い刺激を与えていく。
・「忘れやすい脳」にしっかり情報を覚えさせるために、少しだけ工夫する。
・「脳に冷静さを維持させる」ために、問題を物理的に整理する技術を身に着ける。



そういったことが出来て初めて、【無限の可能性を秘めた脳の力】をよりダイナミックに生かしていくこともできる。
それが私が考える正しい脳の使い方である。


と述べています。
「15の習慣」でも言っていましたが、それくらい脳というのは不完全な、万能でないモノ。

よほどの天才、秀才でない限り、いかにその仕組み、性質を理解し、上手に使っていくかで
アウトプットには雲泥の差が出来てくる。

すなわち世の中で言う「できる人」というのは「脳の使い方が上手な人」と言えるのでしょう。



それではこの著書で【拾った、使えそうなこと】いくつか紹介します。


1.意欲を高めるために・・・


・ 興奮状態は意欲につながる。
  自分の意思で脳に刺激を与え、ほどよい興奮状態を作り出すことが理想。


・ 「テキパキと行動している状態」が脳にほどよい興奮状態をもたらす。

・ 短時間の集中 × 多数 で脳は活性化される。


・ 前向きな自分をつくるためには「目標を脳にはっきり意識させることが大事」


・ 人からの感謝や評価というのは、意欲を高めるうえで最もわかりやすいエネルギー源。
  それを得ることを目標として、自分の行動目標を考えるようにする。



2. 脳の疲れについて・・・


・ 脳も筋肉と同じように、使うと疲労する。

・ 同じことを続けると 脳が早く疲れやすい。 → 仕事のやり方に変化を持たせる。
  場所を変える、方法を変える  → 脳の使う場所が変化する。

・ 目を休める → 日中に脳を休める良い方法。目を閉じて情報の入力を止める。

・「明日の私」を戦力ダウンさせないために、できるだけ睡眠時間を確保する。



3. 思考を整理するために・・・



・ まず現状を正確に把握することが大事。
 「なんとなく不安だ」「気になる」といった【感情系の動き】に、【思考系の分析】を加えてバランスを保っていく。

・ 感情的な「問題の過大評価」が冷静に思考する力を奪う。
  たくさんの問題に対処するときは【徹底的に見える化】、脳の中だけで処理できるとは思ってはいけない。

・ 一つ一つの問題に深く集中するためには、他のことが気になるという感情をうまくコントロールすることが大事。


4. 時間的整理術


・ 1か月分の仕事は、「30日分の私」で対処すればよい。【時間の流れ】を見失うとパニックになりやすい。

・ 今考えなくてよい資料は目につかない場所に保管する。いらなくなったものは早く処分する。

・ 【まとまった時間】など出来ない。 → 大きな問題は細切れにしてコツコツ対処。


5. 気持ちのコントロール、


・ 感情のコントロールは 【楽なこと6】、【少し面倒なこと3】、【すごく面倒なこと1】
   ~ 6.3.1のバランスがちょうどよい。このバランスが脳の健康を保ち、意欲、実行力を高めることにつながる。

・ 少しくらい「嫌なこと、面倒なこと」はあって当然だと考え、受け入れることにする。 

・ 解釈を変え、不快を和らげる → 「相手の脳で考える」「第三者の脳で考える」。


・ 自分本位に生きようと思えば、いくらでもそうできるが、そういう生き方は脳にとって決して楽ではない。
  人間はどこかで、誰かに動かされていた方が楽なものである。





ちょっとまとめるのに失敗しましたが、非常に解りやすく良い本です。
「目からウロコ」もたくさんあります。

なかなか日常的にこのように考えることは難しいもの。
こういった本を読むたびに読書の大切さを改めて思い知ります。


ここのところサボり気味ですので、頑張って続けていきたいと思います。