うちの芝生が一番青い

Tokyoに暮らす、ごくごく平凡で標準的な【ナイスサーティーズ】の奮闘記。

書評 ~ 「明治を支えた賊軍の男たち」

2012年02月27日 | 農業


今週の書評です。

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「明治を支えた賊軍の男たち」 ~ 星亮一 著



日本の歴史に輝しくその名を残す「明治維新」。


我も我もと誰もが薩長になびく中、旧幕府出身者は「賊軍」として社会の片隅に追いやられ、
悲惨な状況に追い込まれた。

ただし、そんな状況のなかから「しぶとく這いあがり」、政治経済、学術の各世界で
トップに上り詰めたたくましい人々が何人もいた。


・財界のトップとなった 渋沢栄一。

・学術の歴史に名を残す 福沢諭吉。

・歴代最強の総理大臣と言われる 原敬。

                などなど・・・


直接の幕臣ではない 「野口英世」なども含めて全部で紹介されていますが10人紹介されています。
このメンバーが旧幕臣だったというのも、ちょっとした驚きでした・・・。


本書はそんな「賊軍の男たち」にスポットライトを当て、その生き様を紹介している。

各人に共通するのはその 「不屈の精神力」である。
たとえ逆境にあっても誇りを失わず、志を失わず近代日本の中心人物にまで上り詰めていく。

現代に置き換えてみると、ちょっと考えられないようなサクセスストーリーばかり。
なかなか痛快で面白い。


彼らがおかれた逆境のことを考えれば、今の日本人がおかれている逆境なんて
大したことはないのだと思いました。

いまの混沌とした日本の状況は、実は幕末のころに少し似ているのかも。

どんな逆境におかれても、決して悲観することはない。
むしろ自己の成長にとって「逆境は歓迎すべきこと」なのでしょう。


彼らの生き様を読みながら、そんなことを考えさせらたのでした・・・。

千歳烏山の掲示板

2012年02月15日 | 日記


千歳烏山駅のホームで不思議な掲示板を見つけた。


 



なんてことない広告掲示板ですが、よーく見ると・・・


  




その名も「効果抜群の看板」。
このストレートなネーミングのセンスに☆ひとつ進呈。


全くイケていない掲示板ですが、このように「強引な名前」を付けるだけで見てしまいそう。
そんなところまで狙っていたら大したものです。


千歳烏山の掲示板

2012年02月15日 | 日記


千歳烏山駅のホームで不思議な掲示板を見つけた。


 



なんてことない広告掲示板ですが、よーく見ると・・・


  




その名も「効果抜群の看板」。
このストレートなネーミングのセンスに☆ひとつ進呈。


全くイケていない掲示板ですが、このように「強引な名前」を付けるだけで見てしまいそう。
そんなところまで狙っていたら大したものです。


書評 ~ 「フリーズする脳」 思考が止まる、言葉に詰まる

2012年02月13日 | 書評
今週の書評です。

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「フリーズする脳  ~思考が止まる、言葉に詰まる」   築山 節 著


脳神経外科医である築山氏。

氏の著書を読むのは「脳が冴える15の習慣」に次いで、こちらで2冊目です。



「あれ、今何していたっけ・・・?」


まるでパソコンがフリーズしてしまうように、思考が停止してしまうことってありませんか・・・。
思い出したくても思い出せない!

以前は高齢者特有の症状であった「ボケ」の症状。
現代の若い人たちに非常に増えているのだそうです。


この著書は実際に著者の診察にやって来た、10人の30~40代(若い!)の患者の症例を紹介しながら、
その原因とそうならないための対策を紹介している。



10人の症例に共通する原因はおもに2つ。


1. パソコン、インターネットの普及のよる脳の機能退化。

~ 今まで「脳」が一生懸命行っていた「思い出す」「記憶する」「調べる」といった作業。
  これを全てコンピューターがやってくれるようになった。
 
 


2. 仕事が専門家、細分化されたことによる「無意識な時間」の増加。

~ 高度な仕事でも、慣れてくると「無意識」にこなせるようになる。
  ずーっと同じ環境で同じことをしていると、無意識にこなせることが増えていく。
  「無意識な状態」というのは、脳をあまり使っていない状態。



脳の「前頭葉」と言われる部分。
人はこの「前頭葉」で「思考、感情のコントロール」を行う。

目や耳などから入ってきた情報を整理し、組み立て、行動系統に命令する。

1.2のいずれのパターンも、この前頭葉の機能を使わないことにつながるのですね・・・。
当然使っていない機能は退化していく。

(レントゲン写真でも見事に委縮していました!)


便利な世の中になったのに、ヒトの脳が退化していく・・・・。
なんとも皮肉な話です。

他人事ではありませんね。
自分でも多少思い当たる節があるだけに怖い・・・。



意識的にこの「前頭葉」の機能を使っていくことが大切なのです。
自分の置かれている環境や、便利なツールとはうまく付き合っていかなくてはいけません。




「脳が冴える・・・」でも紹介されていた事柄が、ここでも紹介されていました。


・脳というのはもともと「怠ける」ようにできている。

 これは脳の原始的な機能である「感情系」がそれを求めるからで、その要求に従っていくと
 最後には何もしない人になってしまう。



・脳の「基礎回転数」という概念。

 忙しくあれこれマルチにこなしている人は、知らず知らずのうちに脳の機能をフル活用している。
 ハイスペックの自動車のエンジンの回転数と同じように、脳の「基礎回転数」は環境によってつくられる。



おかげさまで「毎日忙しく」過ごさせていただいております。
まさしく「貧乏暇なし」ってやつです。

でもこの自分の今の環境、本当に感謝しなくてはいけないのですねぇ。

忙しい状況を冷静に分析しながら、生活のバランスを取っていく。
そんな感じで生活できれば最高です。
 


書評 ~ 子供が育つ魔法の言葉

2012年02月06日 | 日記
今週の書評です。

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「子供が育つ魔法の言葉」 ドロシー・ロー・ノルト 著


今から50年以上前に出版され、120万部も売れている子育て本のロングセラー。
私は全く知りませんでしたが、非常に有名な本のようです。


本全体を通して、親が子供を心から愛して接することの重要さを説いています。


結局子供というのは親の理想通りになかなか育ってくれないもの。
そこのギャップが親子の摩擦を生むのだが、お互いのストレスをぶつけ合ってもいいことは一つもない。

子供というのは親のいろんなことを見ているもの。
親のネガティブな面もどんどん吸収してしまうのですね。

ぼくも含めてですが、みなさん心当たりがあるのではないでしょうか。


”子は親の鏡”という言葉を思いださせる本でした。
これは万国共通なんでしょうね。


大切なのは「本当に大切な存在なのである」ということをちゃんと伝えていくこと。


大切にされた分だけ、人を大切にする。
ちゃんと向き合った分だけ、ちゃんと人に向き合える。

いろんな具体例が沢山書いてあって、とてもわかりやすい本でした。
また翻訳がとても上手で、翻訳書にありがちな無理な表現がなく読みやすいです。


我が家の息子も8歳になり、親の言うことを簡単には聞かなくなる年頃になってきました。
あまりカリカリせず、「きちんと向き合っていかなければならない」と強く感じた次第です。