ミツオは足下に転がる捕獲ユニットの残骸をしげしげと眺めながら少女を見た。少女は何でもないわと言わんばかりにまっすぐミツオを見ている。
「これは君がやったのかい」
「そうに決まってるじゃない」
少女はどうってことないと胸を張
「俺に頼みたいことってなんだ」
ミツオの職業は確かに探偵業をいとなんでいる。しかもきな臭い事案ばかりが舞い込むたぐいの人種だ。
「明日、東方室Aに来てくれたら分かる」
「東方室A?先月できた当局の出先機関へか?」
「そうよ。断ることはできないはずよ。貸しがいっこ出来たでしょ」
そういった少女はくるりと背をむけて駆けだした。
「おい!名前だけでも聞かしてくれ」
「エリーよ」
少女はミツオを振り返りもせず走り去った。
まるで霧中の夢みたいだなとミツオはつぶやいた。
「これは君がやったのかい」
「そうに決まってるじゃない」
少女はどうってことないと胸を張
「俺に頼みたいことってなんだ」
ミツオの職業は確かに探偵業をいとなんでいる。しかもきな臭い事案ばかりが舞い込むたぐいの人種だ。
「明日、東方室Aに来てくれたら分かる」
「東方室A?先月できた当局の出先機関へか?」
「そうよ。断ることはできないはずよ。貸しがいっこ出来たでしょ」
そういった少女はくるりと背をむけて駆けだした。
「おい!名前だけでも聞かしてくれ」
「エリーよ」
少女はミツオを振り返りもせず走り去った。
まるで霧中の夢みたいだなとミツオはつぶやいた。