日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
http://onimimicola.jimdofree.com

◎てっぱんシリーズ

2014年05月31日 | ◎これまでの「OM君」
点と点をつなぐ解答のパターンはコレでいけ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日の想像話「メッセージ」

2014年05月25日 | ◎これまでの「OM君」
「おはよう」
机に座りながら声をかける。
実際は誰もいない。
一人でここにいる。
同じ一日の始まり。
だが性に合っていた。
砂漠の町のパラボラアンテナ。
ここが僕の職場。
あと4日でこの仕事ともお別れになる。
年齢的な引退だ。

この施設が発足して100年になる。
知的生命体の捜索。
宇宙に向けて24時間休みなく電波を発している。
最初は簡単な図などをFAXの要領で送っていた。
丸、三角、四角。
人類の姿、形のイラスト。
電波は送るが、宇宙人がいたとしても宇宙人のいる星に到達するのに時間がかかる。
要するに、情報を送れど送れど反応はない。
だんだんとあきてくる。
最初こそ公的なブレーンがあれこれと送信内容をチェックしていた。
時間が経つにつれ、ノーチェックとなった。
そうなると送信内容に悪ノリ要素が入ってくるのは仕方のない事だった。
「金送れ」
「宝石送れ」
「宇宙ゴミ送れ」
歴々の担当者は個々の判断で送信内容を決定していたため、記録上存在しないメッセージがバンバン送られていた。
かく言う俺も日々の業務の最後の一文は「何でも送れ」で締めくくっていた。
送信業務と同時に、宇宙人から意味のあるメッセージが無いか、膨大な傍受データを解析する業務もある。
雑音に意味を見いだす癖がついていた。
今日もヘッドホンをつけ周波数を合わせる。
耳に意識を集中する。
その時、自分の耳をうたがった。
はっきりと同じフレーズを繰り返すモールス音が聞こえた。
「宇宙ゴミ送る・送る・今すぐ送る」
ヘッドホンをはずした。
もう俺はあと4日で引退だ。
眉間にシワをよせしばし考える。
そして決定した。
よし、気づかなかった事にしよう。
政府に報告もなしだ。
送信電波到達に片道50年はかかったはずだ。
宇宙ゴミ到着は、まだまだはるか未来の出来事となる。
寝た子を起こす行動をした政府が悪い。
そう思うようにした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎陽気なアメリカ

2014年05月23日 | ◎これまでの「OM君」
CS放送「アメリカンガンズ」を見る。
ガン工房のお話。
客の要望に応じて、銃を製造する。
「重量10kgを切る50口径の猟銃を制作してくれ」
「1万ドルいただきます」

完成品の重量は8kg。
納品時の試射はお客様を持ち上げる。
オーイエー!
能天気に後ろで喝采をおくるのが陽気。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日の想像話「深夜の恐怖」

2014年05月17日 | ◎これまでの「OM君」
今夜も仕事だ。
無駄に走り回るか、駅前でひたすら待つかのどちらかであることが多い。
今夜も、無駄に客を捜して走り回っている。
タクシードライバー。
これがおいらの職業だ。
デニーロの様にはなれない。
粛々と月のノルマを達成するまで走り回るしかない。
赤字であろうと、ノルマ最下位であろうと関係ない。
最低限の給料さえもらえれば、上司の嫌味は関係なし。
人生は割り切りだ。
多くを望まなければそれなりに生きていける。

しかし、今日は最低だ。
初乗りばかり。
頼みの駅前での待ちの末、捕まえた客は初乗り。
がっかりした。
ヘッドフォンをつけたままの若者。
お気楽に降りて行きやがった。
若者はタクシーを利用するな。
殺意を感じる。

次に乗せた客も変な奴だった。
目的地に到着し、降りながらそいつは言った。
「あんた、今日はついてない日だ。俺、分かるんだよね。「水」に気をつけな。ま、気をつけようもないがね」
「はあ、どうも」
そう返事はしたが、心底気持ち悪かった。
何を言ってやがる。

で、今にいたるってわけだ。
お!前方にお客だ。
手を挙げている。
サラリーマン風のくたびれたおやじ。
ハザードを出し、車を止める。
深夜、繁華街のそばとはいえ、ここは墓地の前。
このおやじはこんなとこで何をしているんだ。
「3丁目わかる?」
「ええ、わかりますよ」
「じゃあ、やってくれ」
そういうとおやじは目をとじた。
顔色は悪い。
(いやだよ幽霊なんて…)
そう思いながらも、おやじの下半身を確認する。
どうやら足はついているようだ。
ほっとする。

目的地に到着した。
「お客さんつきましたよ」
「ん、ありがとう」
相変わらず顔色は悪い。
「つりはとってくれ。悪かったな」
そう言っておやじは降りていった。
降車後、おやじの姿は一瞬で闇に消えた。
その時、なま暖かい風を首筋に感じた。
背筋に寒気が走った。
おそるおそる後ろを振り返る。
後部シートがぐっしょり濡れている。
げっ、出たよ。
とうとう出ちゃったよ。
幽霊だよ。
と思ったが、鼻をつーんと刺激臭を襲う。
このシートの濡れ…
これは…
おしっこ。
背筋がまたもや寒くなる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日の想像話「お買いもの」

2014年05月11日 | ◎これまでの「OM君」
ショッピングモールに来ている。
家族サービスだ。
休みの日は家でゴロゴロしていたいが、妻が強制的に予定を放り込む。
まあ、仕方ない。
娘と息子のはしゃぐ姿を見るのも悪くない。
お昼ご飯を食べて、妻と子供たちは靴と服を買いに売場に消えていった。
「ここのベンチに座っているから」
そう伝えたが、心ここにあらず、はいはい~と生返事を返して行った。
もう座ったら最後、瞼が降りる。
平日はたいした仕事もしていないが、通勤だけで、体力と時間を食われている。
早朝に起き、帰りも遅い。
まあ、みんなやっていることだ、仕方ない。
諦めと、妥協、どこで手を打つかの選択が人生だ。
まあ、そんな事でどこでも眠れる様にはなっている。
一瞬で眠りに落ちる。
「♪少し寝かせてくれれば、気分もアゲアゲになるYO!」
DJブースで歌を歌う。
そんな夢を見ていた。

2、30分眠っただろうか。
目を覚ました。
だが、まだ半分眠っている。
目はぱっちりとは開かない。
人々の行き交う、たくさんの足だけが目に入る。
ハイヒール、スニーカー、革靴、サンダル。
大人、子供。
右に左に、足だけが目の前を目まぐるしく通り過ぎる。
その中に、青白い肌が見えた。
右から左にゆっくりと進んでいる。
うつらうつらとその生気のない肌を眺めていた。
ん…
違和感を感じた。
手。
その肌は素足ではなかった。
手が二本。
眠気が吹き飛んだ。
慌てて、その手の上を見る。
人混みに紛れていて見えない。
逆立ちしているとすれば足が見える筈だが、足は見えない。
どうなっているんだ…
手はいつの間にか、動きを止めてそこにいる。
凝視する。
人垣が徐々に薄くなった。
うわ!
そこにいたのは真っ赤な目でこちらを睨みつける逆立ちの男。
下半身は無い。
何か言っている。
「お前もこちらにくるか…」
どんどん近づいて来る。

「おとうさーん」
後ろから飛びかかられる。
「うあ!」
思わず声が出る。
振り返ると子供達と妻だ。

チッ…
舌打ちの音を残して血だらけの男は消えていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎砂場からこんにちは(原点に帰る)

2014年05月11日 | ◎これまでの「OM君」
砂場からこんにちは。
原点に帰って、山と穴。凸と凹。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日の想像話「ご注文の品は…」

2014年05月10日 | ◎これまでの「OM君」
一人で暮らしている。
結婚はした事がない。
一人でいることに苦痛を感じたことは無い。
想像する事が好きだ。
小さい頃から空想癖はあった。
小学校の先生には、いつもぼんやりして集中力がありませんと言われていた。
逆だ。
自分の空想への集中が、外部からの情報より勝ってしまうのだ。
風に木々が揺れている。
ただそれだけの景色でも、頭の中では、風となり、空を飛び、葉をかき乱すのだ。
それが幸いし、今では物語を紡ぐ職業に就いている。
多忙であり、それをこなす才能もあった。
物語が佳境に入ると、朝も夜もなく書き続けた。
そんな生活をしていると外に出ることが億劫になってしまった。
取材も必要ない。
テレビとネットと想像力で十分物語を構築出来た。

外出しないで用事は済ませる。
ネットが発達した現代ではそれも可能だった。
生活必需品の購入。
役所への申告。
外に出かける必要はまったく無くなった。

気づくと半世紀、そんな暮らしを続けた。
もう自分は、今年で90歳になる。
おかげで大量の作品を残すことが出来た。
最近は体調の衰えが激しい。
もう起きあがることさえやっとだ。
いよいよ俺もお迎えが近い。
そう思い、昨日、最後の注文をかけた。
それが今、とどいた。
巨大な箱。
二ヤリと口元の片方を持ち上げ、その中に入る。
最後の注文品は「棺桶」だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎本日のもえー

2014年05月06日 | ◎これまでの「OM君」
戦車を見に行った。
10式戦車。
もえーっと見とれる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする