日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
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◎本日の想像話「電波障害のある暮らし」

2019年08月31日 | ◎本日の想像話

 電波障害のある暮らし

 昔は良かった。電波障害というものが無かった時代。人々は自由にスマホでギガをやりとりし、wifiをワイワイファイファイと飛ばしていた時代。ある時から電波が飛ばなくなった。大気中の成分の変化か、はたまたミノフスキー粒子の影響か、原因は分からなかった。
 電話は有線に戻り、スマホが使えなくなった人々は公衆電話でのやりとりにもどった。アプリの幸福を忘れられない大衆は公衆電話にランケーブルを繋いだ。公衆電話はアクセスポイントと化した。一台の公衆電話に何十本ものケーブルが繋がれた。長さが五メートル以上のランケーブルが爆発的に売れた。
 家の中ではあらゆるリモコン、コントローラーが有線化された。テレビからひもが出ていてリモコンにつながっている。ゲーム機のコントローラーはもちろん有線。VRゴーグルも有線。くるりと一回転してしまうとケーブルが首に巻き付いた。
 wifiが無くなった家族はリビングのADSL端末に群がった。
 電波が飛ばなくなって良かった事は家族が一つの部屋に集合したことだった。

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◎本日の冷蔵庫あるある

2019年08月31日 | ◎これまでの「OM君」

冷蔵庫あるある

庫内の貴重なスペースを開封済みの調味料が占領する。

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◎本日の洗濯機の横あるある

2019年08月31日 | ◎これまでの「OM君」

洗濯機の横あるある

洗濯機の横にはありとあらゆる害虫スプレーが立ち並ぶ。

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◎本日の想像話「ボタンゴースト」

2019年08月31日 | ◎本日の想像話

 私はボタンゴースト。巨大な部品が回転する機械を扱う仕事中、巻き込まれた。一人で作業していた私は薄れゆく意識の中、非常停止ボタンに手を伸ばした。しかし無情にも手は届かない。かくして私はボタンに執着を残して死んだ。そして現在、成仏出来ずに現世をうろついている。
 さて本日のボタン一発目。私は駐車場にいる。旧式の車に私は目星をつける。車のロックは乗り込む手前で開鍵するのが普通だが、微妙に早めに押した人物の背後に私ははりつく。ふふ、少しボタンを押すのが早いかもね。私は、その人物が車に到着してドアノブに手をかけた瞬間にロックする。オートロック発動。(車種によっては鍵の掛け忘れを防止するために、開鍵後、一定の時間が経過すると自動で鍵が掛かるものがある)舌打ちしてからもう一度アンロックのボタンを押す。二度手間を眺めるのが大好きなのだ。
 人が行動の先を見越して機械に指示する。ここで誤操作を誘発させる事が私の生き甲斐になっている。(とっくに死んではいるのだが)特に近年はスマホ+遠隔操作が出来る時代。都会の雑踏で私は人々の手元のスマホを凝視する。誰か機械を遠隔操作していないかを探す。
 右にウエブカメラを操作して自宅のペットの様子をうかがう人物あれば、カメラの首振りをコンマ何秒遅らせる。見ている人物の首をかしげさせる。
 自宅のエアコンのスイッチを帰宅に先もって入れる気配を感じると、風向きの角度を五度下に向ける。
 相手のスマホに不正インストールした遠隔操作アプリを感じると不具合を発生させ無効にし、なおかつホスト側のスマホの処理スピードを五パーセント下げる。
 そういうゴーストに私はなりたい。 

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◎本日の物ボケ

2019年08月30日 | ◎本日の想像話

彼女から「私がつくった手作りのマフラーあげる」と言われて集合管を手渡されたら驚く。

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◎本日の物欲昇華(コンバース ビックCモデルを描くことで…)

2019年08月30日 | ◎これまでの「OM君」

本日の物欲昇華(コンバース ビックCモデルを描くことで物欲を昇華するセラピー)

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◎スパゲティあるある

2019年08月29日 | ◎これまでの「OM君」

スパゲティあるある。

麺をゆがいた後のお湯でレトルトソースを温めがち。

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◎本日のあるある(新しいスニーカー)

2019年08月29日 | ◎これまでの「OM君」

新しいスニーカーを履いて外出すると雨にあいがち。

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◎壁と目が合う

2019年08月29日 | ◎これまでの「OM君」

壁と目が合う

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◎本日のお子様が言いそうで、本当に言ったら嬉しくなるであろうコメントるあるある。

2019年08月28日 | ◎これまでの「OM君」

本日のお子様が言いそうで、本当に言ったら嬉しくなるであろうコメントあるある。

 

夜空を見上げての一言

「お月さまがついてくる」

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◎本日のあるある(口内炎あるある)

2019年08月27日 | ◎これまでの「OM君」

本日のあるある(口内炎あるある)

口内炎、人に見てもらおうとしがち。

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◎本日のホワイトボードからこんにちは(このキャラクター誰だっけ?)

2019年08月26日 | ◎これまでの「OM君」

本日のホワイトボードからこんにちは(このキャラクター誰だっけ?)

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◎本日のうろ覚え記号シリーズ

2019年08月25日 | ◎これまでの「OM君」

本日のうろ覚え記号シリーズ。

これは何?

 

答え:USB

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◎本日の時刻表記号「四角に弁は?」

2019年08月25日 | ◎これまでの「OM君」

本日の時刻表記号「四角に弁は?」

答え:弁当を売っている駅

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◎本日の想像話「消しゴム貸してくれ」

2019年08月25日 | ◎本日の想像話

消しゴム貸してくれ 

 タツオは正社員の採用試験開始を待っている。無職のタツオは参考書を机の上で開いてはいるが内容は頭には入ってこない。タツオの緊張は最高に高まっていた。
「消しゴム貸してくんない?」
隣に座っている受験生の男がそう聞いてきた。男はガムをかんでいる。タツオは無視しようかとも考えたが、男を無視した負い目で、試験が集中できなくてもイヤだなと思い、相談に乗ることにした。
「すみません。僕も一個しか持ってないんで、お貸しできません。どうしますかね」
「じゃあ、俺ナイフ持ってるから切ってくれよ、消しゴム」
男がトートバックから差し出したのはキャンプにでもこれから行くのかというほどの大柄な本格ナイフを取り出した。タツオは震え上がって男に消しゴムを差し出した。
「いいの?悪いね」男はうれしそうに消しゴムをまっぷたつにして返してきた。消しゴムは上下にスライスされた。タツオは再び震え上がりながらぺらぺらになった消しゴムを受け取った。
「鉛筆も貸してくんない?」
「鉛筆も持ってきてないんですか?」
「忘れた」
「そうですか」タツオは半ば呆れながら鉛筆を差し出した。鉛筆はいっぱい持ってきている。
「悪いね」
男は不気味な愛想笑いを浮かべてナイフをギラリと光らせた。そして鉛筆をまっぷたつにした。消しゴムと同じスライスカットの二分の一だ。
「ありがとう」
男はタツオに鉛筆の芯が縦に見えた状態になった二分の一の鉛筆を返してきた。
タツオは三度震え上がった。
「下敷きも貸してくんない?」
タツオは一枚しかない下敷きを差し出した。選択の余地は無い。
「ありがとう」男はそう言って下敷きを団扇代わりに扇ぎだした。
「君、ちょっと部屋の外に来てくれる」
男は立ち上がってそう言った。男の手には何も握られていない。ナイフでひと突きという事ではないのだろう。乗りかかった船だと思い腹を据えてタツオは立ち上がる。前を歩く男の後に続いて部屋から出る。
 部屋から出ると直ぐに、男はくるりとタツオに振り返った。
「君、合格だ」
男はタツオに握手を求めてきた。
 タツオは直ぐには意味が分からなかった。
「我が社は、臨機応変な対応が迫られる場面が多い職業なのは知っているね」
「はい」
二四世紀、国家が治安を維持する事に限界を感じ、民間にも権限を国家が下ろした。警察組織を民間で経営出来る時代になっていた。タツオが受けている採用試験はその組織のものだった。
「冷静さと肝の太さが要求される現場となる。今の一連の奇妙なやりとりが採用試験となる。君は合格だ。おめでとう」
タツオは平静を装いながら静かに息を細く出し続けた。

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