平凡カメラ
デジタルカメラ Canon EOS による気ままな写真生活です。
 



久しぶりに街撮りに出かけました。
古い一眼レフを下取りに出して手に入れたミラーレス一眼レフカメラの試し撮りです。

カメラ:CANON EOS M5
レンズ:CANON EF-M 15-45mm f/3.5-6.3 IS STM

渋谷ヒカリエ



これが渋谷駅のすぐ向かいにあるとはとても思えない渋谷飲んべい横丁

新宿の思い出横丁やゴールデン街のミニ版といった感じですが、駅改札口からの距離感は断然こちらの方が近い


その上空を見上げる



ハチ公口前の交差点は相変わらずの人の多さ

しかし、都内有数の繁華街でありファッションと文化とスポーツの施設が周辺に集中している渋谷駅前に、どうしてこのような下品下劣な屋外看板が堂々と掲示されているのでしょう?「知るかよ」で済むような話ではないですね。

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この夏に、47年前の欧州紀行の写真を紹介しましたが、それから約30年後の2001年にスイスとイタリアを訪れた際の写真を紹介したいと思います。

カメラ:CANON New F-1、
レンズ:CANON FD50mm f/1.4、CANON FD35-105mm f/3.5、FD70-210mm f/4.0

午前中の団体でのローマ市内観光の後、自由行動となって最後に行ったのが、その日2度目のコロッセオ

上回廊の高い柱と壁は、かつて観客席全体を覆った天幕を張るためのもの。


いったいなぜコロッセオにそれほどの魅力があるかと言えば、やはりまずその建築規模

闘技場アリーナの地下室。かつてはこの上に木の床が張られ、その上で剣闘士と猛獣などの戦いが繰り広げられました。最近は、一部この上に木の床が復元されたということですが、賛否両論がやかましかったようです。


観客席の跡。コロッセオ全体の構成は近代の陸上競技場に実によく似ています

ローマの市民権を持つものは、有力者が民衆の歓心を得るために与えたパンと葡萄酒と娯楽(闘技場での凄惨な死のゲームの観賞)とによって堕落し、のちに民族大移動の時代に西ゴート族によってローマは征服され、ついには西ローマ帝国の滅亡を招きました。


中回廊から内側を見通したところ




古代ローマ帝国の繁栄と堕落と滅亡の歴史を、まさに物語るコロッセオこそが、ボクにとってローマ訪問のハイライトです。


この虚しくも壮大な廃墟を見ると、現代の日本国民が古代ローマ市民に実によく似ていると思わざるを得ません



かつてはこの斜壁の上に床板が張られ観客のベンチ席が並んでいたのでしょう

非常に強い傾斜なので、どこからでもアリーナ全体を見渡すことができそうです。


古代ローマは5世紀に西ローマ帝国がゲルマンのフランク王国によって滅亡させられたのち、イタリア半島はゲルマン系諸民族の群雄割拠する土地となり、東ゴート王国、東ローマ帝国、ナポレオンなどによる統一と分裂とを繰り返し、19世紀半ばにヴィットーリオ・エマヌエーレ2世がイタリア王国を樹立して、ようやくまともな統一国家の体裁を整えるまで、実に1400年近くもかかっています



コロッセオの壁や柱の崩れかけたような装飾物に、そうした長い分裂時代の発端ともなった巨大でバカバカしい娯楽施設の虚しい名残りを見る思いがします

さて2020年のために東京各所にできる施設の数々は、このような歴史的象徴物とならずに済むのでしょうか。





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