天体望遠鏡は大きいので、家の中で保管するには、場所をとります。家人の理解を得て、玄関脇に立てかけておいたところ・・・・、すっかりカバン掛けになってしまいました。おまけに、鏡筒蓋の上には、ぬいぐるみまで置かれています。
鏡筒は、70年代10cm反射望遠鏡のベストセラー、ミザールH100です。合焦部はヘリコイド式で、独特の機構となっています。本来のファインダーは、白く長いタイプですが、この画像では、視野の広いものを付けています。
天体望遠鏡は大きいので、家の中で保管するには、場所をとります。家人の理解を得て、玄関脇に立てかけておいたところ・・・・、すっかりカバン掛けになってしまいました。おまけに、鏡筒蓋の上には、ぬいぐるみまで置かれています。
鏡筒は、70年代10cm反射望遠鏡のベストセラー、ミザールH100です。合焦部はヘリコイド式で、独特の機構となっています。本来のファインダーは、白く長いタイプですが、この画像では、視野の広いものを付けています。
あるところに、7台の望遠鏡を持つ天文愛好家がいた。冬の澄んだ空に美しい星が輝きだし、観望の準備を始めようとした。
望遠鏡には、それぞれの特徴があった。6cm屈折は持ち運びは楽だが、口径が小さかった。3台の8cm屈折は、昔から憧れ続けたものを手に入れたものだが、鏡筒が長く扱いにくかった。10cm屈折は、筒は短いが重たかった。15cm反射は、切れ味が鋭いがセッティングが大変だった。20cmシュミカセは、大口径で見易かったが安定するのに時間がかかった。
この愛好家は、今晩はどれを使って見るべきか悩み始めた。あまりにそれぞれの望遠鏡に愛着があったので、どの望遠鏡を選ぶべきか理由を見いだせず、理由がなければ実践に移れない性格も災いして、結局酒を飲んで寝てしまった。
昼間は、遠くのアンテナを使って、接眼鏡の見え方のチェックをしています。
野尻抱影のオリオンの歌の色紙です。抱影の特徴的な文字で、書かれています。
オリオンは 声なき天の聖歌隊 雪晴れの刃金いろの空で
いっせいに煌めくが而も寂として 宇宙の深い深いかなたから 光の合唱を送ってくる
この歌は、"星の文人 野尻抱影"(DVD紀伊國屋書店評伝シリーズ 学問と情熱 第22巻)で、ナレーターである小沢昭一によって紹介されています。
星空の色を、”刃金いろ”と表していますが、弟子である草下英明へ、星の色の表現の一つであるsteel blueを、刃金青といいなさい(野尻抱影聞伝”星の文人”石田五郎著 リブロポート1989 P291)としていることから、”刃金”は、お気に入りの表現だったのだと思います。
右上に星池居という冠帽印があります。星三百六十五夜の8月18日に”星池石”という題目の文章がありますので、”星池”もお気に入りだったのでしょう。
高橋製作所の65mmセミアポクロマートS型鏡筒です。私にとって、初めての天体望遠鏡でした。一旦、人に譲ってしまいましたが、懐かしくてまた入手しました。
1970年頃、セミアポは新しい時代の屈折という、鮮やかなイメージを持っていました。あの時、皆がアクロマートは古いと感じていましたが、今となっては誤ったイメージだったと思います。一流のアクロマートは、本当に良く見えますし、なにより優れた耐候性があります。一方、高橋の短焦点セミアポや初期のフローライトは、レンズの耐食性に問題を抱えていました。あの頃の高橋は、まだまだ技術的に未熟だったのでしょう。ただ、その後は、皆さんご存じのとおり、高橋は努力を重ね世界のトップクラスのメーカーとなりました。
ファインダーの対物蓋もねじ込み式と、凝った作りです。
昭和初期に製造された、五藤1インチです。五藤光学の一番初めの望遠鏡で、レンズは単レンズです。鏡筒は肉厚で、三脚も鉄製ですので、とても重量があります。90年以上前に先人達は、どのような想いで、この天体望遠鏡をのぞいたのでしょう。
下ノ畑デ 星ヲ見テ 居リマス と見えてしまいました。